Article Title
当ファンドの運用方針|確信度の高いグローバル優良企業の株式に長期投資
2023/09/21

Share

Line

LinkedIn

URLをコピー


概要

●当ファンドは、個別企業の丹念な調査・分析に基づき、高い競争優位性をもつグローバル優良企業の株式を選別の上、投資を行うアクティブ・ファンド
●投資銘柄はグローバル優良企業として、しっかりとした収益・財務基盤を有し、中長期的にみると世界の企業平均を上回る利益成長力があるという「確信」をもって決定され、長期投資を基本とし、頻繁な組入銘柄の入れ替えは行わない方針
●投資先企業に対して、持続的な成長と企業価値向上に向けた積極的な働きかけも実施



Article Body Text

確信度の高いグローバル優良企業の株式に、長期投資が基本

当ファンドは、世界の企業の中から、運用チームによる個別企業の丹念な調査・分析に基づき、高い競争優位性をもつグローバル優良企業を選別した上で投資を行っていくアクティブ・ファンドです。

投資銘柄は、グローバル優良企業として、しっかりとした収益・財務基盤を有し、中長期的にみると世界の企業平均を上回る利益成長力があるという「確信」をもって決定され、長期投資を基本としています。このため、頻繁な組入銘柄の入れ替えは行いません。

過去5年間の当ファンドのマザーファンドにおける売買回転率の状況をみると、ポートフォリオの中身が12ヵ月(=1年)間に入れ替わった割合は概ね20%以下にとどまりました。

ただし、確信をもって投資を決めた銘柄であっても、市場環境の変化などを受けて想定通りにいかなくなることもあります。投資を決めた理由を根本的に覆すような事態が発生した場合や、株価が大きく急上昇し割高になったと判断する場合には、その組入銘柄を売却する方針です。また、既存の組入銘柄に比べて、より優れた投資対象候補を発掘した場合には、組入銘柄の入れ替えを行うこともあります。

投資先企業に対して、持続的な成長と企業価値向上に向けた積極的な働きかけも重要と考える

また、当ファンドの運用チームでは運用資産の中長期的な成長には、投資先企業の持続的な成長と企業価値向上が欠かせないと考えています。そのため、当ファンドにおける投資銘柄選定プロセスにおける主要な観点ではないものの、投資先企業に対して、中長期的な視点から経営の改善に向けた積極的な働きかけも重要であると考えています。

事例1|ネスレ(スイス、生活必需品) ~消費者の栄養・食生活管理による健康増進に向けて~

国際的に食品会社には、消費者の日々の栄養・食生活管理による健康の増進に寄与することを目的に、「栄養成分表示」の質の改善が求めらているほか、長期にわたって価値を創出する能力を維持・強化していくことが求められています。

同社は、2018年と2020年において「Access to Nutrition Indices」(世界の大手食品・飲料メーカー25社を対象とした栄養価向上に関する取り組みの指標)で1位を獲得した実績から、栄養課題への取り組みで業界の最先端にいるとみなされていました。

しかし2021年の「Access to Nutrition Indices」をより詳細にみると、現実はやや異なる可能性があることがわかりました。

「健康的」と評価できる製品数(調査対象製品に対する割合)」の項目で、同社が世界各国で販売した製品(2760品)のうち「健康的」と評価されたのは29%にとどまっていました。

なお、ここで「健康的」と評価されるためには、オーストラリアやニュージーランドで消費者が食品を選定するのに役立つよう採用されている「ヘルススターレーティング(HSR)」で、5点満点中3.5点以上を獲得する必要があります。

当ファンドの運用チームを含むピクテ(以下、ピクテ)では、健康的な食生活の普及を目指す投資家連合への参加を決定し、同社に対して課題解決に向けた働きかけを行っています。2022年には同社に対して、売上全体に占める健康志向の製品比率を高めるために実効性のある目標の設定を促しました。

こうした働きかけの結果、同社は2022年、「ヘルススターレーティング(HSR)」の評価システムに基づいて世界で販売する製品全体を評価し、その結果を年次報告書で報告することに対応しました。また、同社は事業を展開する14ヵ国で、各国政府が推奨する「包装正面表示制度」に基づき、製品の栄養価に係る報告を開始することも発表しました。

加えて、菓子、アイスクリーム、砂糖入り飲料等について16歳未満の子どもに対する直接広告を禁止するといったマーケティング方針も強化しました。

さらに、今年(2023年)の同社の上級幹部との直接対話の場で、同社は今後、健康志向の製品の売上増加に向けた目標を設定する意向を明らかにしました。

※当ファンドのマザーファンドであるピクテ・メジャープレイヤーズ・マザーファンドにおける2023年8月末時点のネスレの組入比率は1.9%です。

事例2|RWE(ドイツ、公益事業) ~脱炭素社会の実現に向けて~

RWEは、ドイツの主要総合公益企業で、ドイツ、英国、中東欧を中心に発電、電力取引に従事するほか、再生可能エネルギーにも注力しています。また、世界各地とのエネルギー取引事業も手がけ、世界的に事業を展開しています。

同社の本拠地であるドイツは、EUのエネルギー転換戦略で重要な役割を果たしています。ところが、RWEは欧州最大の石炭火力発電所を運営するCO2排出企業であリ、また、欧州最大の褐炭(通常の石炭より大量のCO2を排出)生産者でもあります。2022年には、発電量のおよそ31%について、褐炭が使われていました。

ピクテでは、石炭火力を使用し続けることにより予想される将来の潜在的な負債を勘案すると、「石炭資産の分離」は株主を保護するための適切な仕組みであると考えていました。そのため、2019年の早い時期より、同社経営陣との対話を開始し、働きかけを行ってきました。

その後、同社はドイツ政府と連携し、石炭火力発電所の閉鎖に係る明確な計画を提示し、SBTi(2015年にWWF、CDP、世界資源研究所(WRI)、国連グローバル・コンパクトにより設立された共同イニシアティブ)の検証を受けた二酸化炭素排出削減目標に基づいたネットゼロ目標を設定するなど、迅速な対応を実施しました。

また、石炭資産の分離を巡る同社経営陣との議論は難航しつつも、同社経営陣は、石炭資産の分離の意義について理解し、実現可能性を探る準備を進めています。今後も実現に向けた働きかけを続けていく方針です。

※当ファンドのマザーファンドであるピクテ・メジャープレイヤーズ・マザーファンドにおける2023年8月末時点のRWEの組入比率は1.8%です。

 

 

 

 

 



●当資料はピクテ・ジャパン株式会社が作成した販売用資料であり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。取得の申込みにあたっては、販売会社よりお渡しする最新の投資信託説明書(交付目論見書)等の内容を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
●投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産に投資する場合は、為替変動リスクもあります)に投資いたしますので、基準価額は変動します。したがって、投資者の皆さまの投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。
●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。
●当資料に記載された過去の実績は、将来の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません。
●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。
●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。
●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。
●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。
●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。
●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。

お申込みにあたっては、交付目論見書等を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
投資リスク、手続き・手数料等については以下の各ファンド詳細ページの投資信託説明書(交付目論見書)をご確認ください。

iTrust世界株式



関連記事


日付 タイトル タグ
日付
2024/04/17
タイトル 【動画】iTrust世界株式|忍び寄る 原油高・物価高の脅威<田中 純平> タグ
日付
2024/03/18
タイトル 【動画】iTrust世界株式|バブルの兆し?米IPO市場から得られたヒント <田中 純平> タグ
日付
2024/02/19
タイトル 【動画】iTrust世界株式|米CPI再加速シナリオが急浮上<田中 純平> タグ
日付
2024/01/18
タイトル 【動画】iTrust世界株式|米労働市場が発する警戒シグナル <田中 純平> タグ
日付
2023/12/15
タイトル 【動画】iTrust世界株式|リスク・プレミアムが示唆する相場の落とし穴 <田中 純平> タグ
日付
2023/11/10
タイトル 【動画】iTrust世界株式|米長期金利から米国株の先行きを探る<田中 純平> タグ
日付
2023/10/19
タイトル iTrust世界株式|足元の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/10/16
タイトル 【動画】iTrust世界株式 |イスラエル・ハマス衝突米国株への影響は?<田中 純平>2023.10.11 タグ
日付
2023/09/16
タイトル 【動画】iTrust世界株式|米雇用統計軟化と米アップル株急落のインプリケーション<田中 純平> タグ
日付
2023/09/14
タイトル iTrust世界株式|グローバル優良企業の株式へ、中長期的な投資のすすめ タグ
日付
2023/08/19
タイトル 【動画】iTrust世界株式|サマーラリーはなぜ失速したのか?<田中 純平> タグ
日付
2023/08/07
タイトル iTrust世界株式|2023年年初来の運用状況アップデートと今後の運用方針 タグ
日付
2023/07/14
タイトル 【動画】iTrust世界株式| 米国株のバリュエーションを総点検<田中 純平> タグ
日付
2023/06/20
タイトル 【動画】iTrust世界株式|強気相場入り後の展開は?<田中 純平> タグ
日付
2023/06/01
タイトル iTrust世界株式|2023年年初来の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/05/17
タイトル 【動画】iTrust世界株式| FRB利上げ打ち止めで米国株はどうなる?<田中 純平> タグ
日付
2023/05/02
タイトル iTrust世界株式|自国以外でも成功を収めるグローバル優良企業の強み タグ
日付
2023/04/17
タイトル 【動画】iTrust世界株式| 米国超大型株が急騰した理由は?<田中 純平> タグ
日付
2023/04/03
タイトル iTrust世界株式|高い競争優位性をもつグローバル優良企業を選び抜き、長期投資 タグ
日付
2023/03/29
タイトル 【動画】iTrust世界株式|金融不安の影響は?今後の注目点を徹底解説<田中 純平> タグ
日付
2023/03/15
タイトル iTrust世界株式|米銀行の破綻連鎖の影響~相対的にうまく乗り越えられると考えられるグローバル優良企業 タグ
日付
2023/03/09
タイトル iTrust世界株式|特定銘柄に偏らず、高い競争力をもつグローバル優良企業の株式に分散投資 タグ
日付
2023/02/15
タイトル 【動画】iTrust世界株式|歴史的な「リターン・リバーサル」が出現した米国株 <田中 純平> タグ
日付
2023/01/26
タイトル iTrust世界株式|2023年の株式市場見通しと投資戦略 タグ
日付
2023/01/13
タイトル 【動画】iTrust世界株式|2023年における世界株式市場の注目点<田中 純平> タグ
日付
2022/10/31
タイトル グローバル優良企業の株式へ、長期投資のすすめ タグ
日付
2021/10/15
タイトル 企業の「質」が改めて問われる局面へ タグ
日付
2021/04/23
タイトル 持続的でよりよい世界の実現のために:「ESG」を考慮し、世界の優良株式に投資 タグ
日付
2020/12/24
タイトル 株式市場は、より銘柄選別が重要な局面に~グローバル優良株式という選択~ タグ
日付
2020/11/12
タイトル 「質」の高さと「理解しやすさ」を兼ね備えるグローバル優良株式 タグ
日付
2020/10/19
タイトル 長期投資では、「バランス」をとることが大切 タグ
日付
2020/08/04
タイトル グロバール優良企業への投資:今後の注目テーマと足元の運用状況 タグ
日付
2020/05/15
タイトル 市場全体が下落する中、相対的な底堅さを示すグローバル優良企業 タグ
もっと見る