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メッセージ

200年にわたって世界で愛されてきたピクテ。私たちピクテについて、
そしてファンドについてご紹介します。

今回の金融危機に際して―日本のお客様へ

ルノー・ドゥ・プランタ ピクテ銀行 マネージング・パートナー PAM最高経営責任者

米国のサブプライムローン(信用力の低い借り手向け住宅融資)問題に端を発し、大手金融機関の経営破たん等、世界の金融市場は現在厳しい環境にあります。

このような環境下、ピクテ銀行のマネージング・パートナーであるルノー・ドゥ・プランタより、ピクテ銀行の経営状況、200年の歴史の中で繰り返されてきた危機の中でのピクテのスタンスと現状、そして日本のお客様へのメッセージをお伝えさせていただきます。皆様の今後の資産運用の一助になれば幸いです。


Q:世界各国で金融機関が破綻したり、経営が深刻な状況に陥る事態が続いています。ピクテのパートナーとして、ピクテの経営状態についてコメントをお願いします。

【ピクテは現在の金融不安の中で、相対的な強みを発揮】

経営破たんに陥った金融機関もあり、多くの金融機関が厳しい環境下にあることは大変残念なことだと思います。こういった金融機関の共通点は、サブプライムローンを組み入れた証券市場などに代表されるような比較的流動性の低い市場に投資するなどのリスクを取っていたことが一因と考えられます。

一方、私たちピクテは、現在の金融不安の影響から大きな被害を受けていません。これは、ピクテが「資産運用と資産管理」のみを追求するというビジネスモデルを貫いてきたことによるものです。私たちは、「資産運用と資産管理」以外の業務、たとえば自己資本を使った取引や、企業に投資を行う投資銀行業務、あるいは商業銀行が行う融資や貸付といった業務は行っていないため、投資先が倒産するリスクや融資が焦げ付くリスクなどを取っていないのです。この「資産運用と資産管理」のみに特化するというのは、世界的にみても、とてもユニークなビジネスモデルであり、これが高い財務格付を得ているひとつの理由でもあります。

ピクテは銀行間取引市場において、資金の出し手であり、借り手ではありません。現在、信用力低下に伴い、市場での資金調達が困難となる金融機関もありますが、ピクテはこういった問題からは無縁と言っていいでしょう。

したがって、ピクテは金融危機の影響を受けていない数少ない金融機関と言えます。もちろん、株式市場や為替市場の急落に伴い、お預かりしている資産の価値が目減りしているのは残念なことです。しかし、ピクテでは経営基盤の健全性が評価され、新規口座開設数が記録的な高い水準で推移しています。

Q:1805年の設立以来、ピクテが2度の世界大戦や、世界恐慌、ブラックマンデーなどさまざまな厳しい環境を乗り越えてくることができたのはなぜなのでしょうか?

【クライアント・フォーカス。お客様にのみ注力】

私たちピクテでは、200年以上の歴史の中で、常にお客様とお客様の資産運用を最優先させてきました。ですから、ピクテ自身の資本を使って、ピクテ自身の利益を拡大するための投資や投機を行わないことを実行してきました。この経営哲学は常に私たちが追求しているものであり、世界恐慌や2度の世界大戦、さらにブラックマンデーやその他の危機的状況を乗り越えてきた礎となっています。「クライアント・フォーカス(お客様に注力する)」というのは、ピクテにとってはとても自然なことです。ピクテは、200年以上にわたる歴史の中の数々の危機的状況においても、お客様とそのポートフォリオから離れることなく、常にお客様の資産を最優先させる配慮をし続けてきたのです。

Q:金融市場は現在、かなりの混乱の中にいますが、この環境下で投資リスクをどのように管理しているのでしょうか?

【避けるべきリスクと取るべきリスク】

現在の市場では、長期で見た場合に妥当と考えられる株式価値や債券価値よりも極端にかけ離れた価格で取引が行われていると考えています。これには主に2つの理由があります。まず1つ目はヘッジファンドに代表されるような借入金を元手に売買を行っている投資家が取引を行うことで、市場の流動性が低下していること、そして2つ目は個人投資家などによるパニック売りが起こっていることです。変動率が高く、正当な理由付けが難しい相場環境の中では、市場変動リスクに加えて新たなリスクが発生します。

現在のような環境において、リスクは2つのタイプに分けることができます。管理可能で避けるべきリスクと、市場変動に伴う取るべきリスクの2つです。避けるべきリスクの主なものとしては、オペレーションリスクやカウンターパーティリスク、流動性リスクなどが挙げられます。これらのリスクは、たとえ市場が正常な状態に戻ったとしてもカバーできないリスクですから、ピクテ独自のリスク管理システムを用いて極力避けるようにしています。現在の環境下では、特に流動性リスクを避けるように注意を払っています。

一方、市場変動に伴うリスクの方は、現在の環境にあっても、私たちに投資チャンスをもたらすものです。現在、市場には正当と思われる価値よりもずっと安い価格になった株式や債券が存在しますが、この価格は、長期的に見た場合、正当と考えられる価値に修正されることが期待されるため、取るべきリスクと考えています。

Q:日本の投資家の皆様にメッセージをお願いします。

【危機をチャンスに】

長い歴史の中、株式市場は何年かに一度は大きな下落局面を迎えてきました。これはとても精神的に厳しい経験です。しかしながら、長い歴史を持つピクテの、現在のパートナーの一人として申し上げられることは、このような環境の中では、市場での価格は極端に売り込まれていることが多いこともあり、パニック売りだけはいい結果にはつながらない、ということです。

一方で、資産はしばしばこのような下落局面で築かれることがあります。長期保有を前提とした場合、感情を押さえ、投資機会を分析する能力のある人々の資産は、まさに現在の市場環境下で築かれることでしょう。いつこの市場環境が落ち着くかは明言できませんが、私たちの長い経験をもとに申しますと、今のような環境の中で、パニックに陥って保有資産の売却を進めることは投資の成功にはつながりません。今からの何週間か、何ヶ月かの期間は、将来の資産を形成するにあたって、またとない機会になるかもしれません。

ピクテ銀行 マネージング・パートナー
PAM最高責任者
ルノー・ドゥ・プランタ

2008年10月インタビュー