私の尊敬する「クソジジィ」 | ピクテ投信投資顧問株式会社

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私の尊敬する「クソジジィ」

滝千春だより | 2016年05月23日
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2012年から師事している、私の大尊敬する Saschko Gawriloff 先生。(写真は2年ほど前のもの)

半年ぶりに、レッスンを受けにRostockにあるWarnemünde という町の先生のお宅にお邪魔しました。

バスターミナルに着くと、ワイン色の愛車で私を迎えに来てくれます。 御年86歳、車のスピード結構出しちゃいます。

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玄関入ってすぐの所にあるこのお部屋。

モダンな本棚に、アンティーク家具が溢れる素敵なインテリアのリビング。この部屋に入るたび、ついため息が出てしまう。 今回はこのお部屋でのレッスンでした。

普段はとろけそうなほど優しい人ですが、レッスンとなると一変。 これまで何度、彼の言葉で傷つき、時に罵られ、泣かされたか分かりません。厳しいの一言では説明がつかないことは多々ありました。

「あのクソジジィ!」そう何度叫んだことか。

でも同時に、19歳という若さでベルリンフィルのコンサートマスターに抜擢され、想像を超えるような苦労をし、厳しい時代に生きた彼の背景を伺うことも出来ます。 「この世界は甘くない」そう言われているかのよう。

7年ほど前だったでしょうか。
「ヴァイオリンが弾けない・・・」そう感じたある時、私は直接Gawriloff先生を訪れ、レッスンを受けたいと祈願しました。 それからしばらくしてベルリンに移住し、正式に彼の生徒となり、時に喧嘩をしながらも、自分の中で少しずつ変わる何かを感じていきました。 彼は、私に「ヴァイオリンの弾き方」を教えてくれました。

私が出演したあるコンサートで、先生に「本当に良かった、もう僕は大満足だ。」と満面の笑みで言ってもらえた時、なんとも言えない嬉しさが込み上げました。

でもまたレッスンに行くと、いつものように出来てないことを浮き彫りにされ、その指導には度肝を抜かれます。「腑に落ちる」とはこういうこと。 そしてやっぱり怒られてばかり。

私はまだまだ、彼には届かない。 奏者としての厳しさを直接教えてくれるのは、私にはGawriloff 先生しかいません。 だから1パーセントでも多く盗みたい、教わりたい、そして1ミリでも彼に近付きたい。

芸術家にゴールはありません。 彼もまたそう感じている一人かもしれませんが。

今年87歳、なるべく元気でいてほしい。 私にはまだ貴方が必要。

私の大好きなクソジジィです。
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