何が違う? ドル建てと現地通貨建て新興国国債 | ピクテ投信投資顧問株式会社

何が違う? ドル建てと現地通貨建て新興国国債

新興国債券といっても・・・

以前ボンジュール(Vol.80)で米国10年国債利回りの上昇とドル建て新興国国債利回りの関係を取り上げました。

今日はそもそも、どうしてドル建てと現地通貨建ての新興国国債があり、どんな違いがあるのかを見てみたいと思います。

ドル建ての場合

新興国は一般的に成長過程にあり、まだ信用力も充分でなく、自国通貨建てで債券を発行できるのは16ヵ国しかありません。つまり大半の新興国は自国通貨建てで発行することは難しい状況にあります。

お金を貸す側の投資家から見れば、為替の市場規模が小さく、大きく動く可能性がある新興国通貨より、世界最大の市場である米ドルの方が安心です。よって、ドル建て新興国債券の利回りは米国債利回りが基準となり、「米国国債利回り+新興国固有の信用リスク」の二層構造で決まりますので、米国債利回りにも注意が必要です。

また新興国の中でドル建て国債を発行している国は56ヵ国あり、投資先を多様化することができる上、為替ヘッジをする場合には現状では低いヘッジコストで済みます。

一方でお金を借りる側の新興国から見れば、米ドルの信用力を背景に幅広い投資家から資金を調達することができます。

また金や原油など、国際取引での決済はドル建てが圧倒的なため、ドルで資金を調達できれば為替リスクを負うことなく決済に使用することもできます。

現地通貨建ての場合

現地通貨建ての場合、債券利回りは自国の政策金利やインフレ率、経済成長率などを反映して決まりますので、米国金利の直接的な影響は受けません。またドル建てに比べ相対的に高い利回りとなっています。

現地通貨建て国債の市場規模はドル建てよりも大きく、近年拡大してきており、流動性も向上してきています。また現地通貨での投資となるため、国の成長を反映して通貨の価値が上昇することが考えられますが、変動幅が大きくなる可能性があります。

一方で発行する新興国から見ると自国通貨建てで資金を調達できますので、償還時の為替リスクを負わずに済みますが、相対的に利回りが高いので利払いの負担は大きくなります。

このように一言で新興国債券といっても、ドル建て、現地通貨建てで違いがあり、両者の違いを理解することも重要そうです。

※新興国の国債発行国は、JPモルガンGBI-EMグローバル・ディバーシファイド指数の構成国(現地通貨建て)、またはJPモルガンEMBIグローバル・ディバーシファイド指数の構成国(米ドル建て)。(2013年3月末現在)

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