バイオ医薬品関連株式、2018年1-3月の振り返りと今後の見方 | ピクテ投信投資顧問株式会社

バイオ医薬品関連株式、2018年1-3月の振り返りと今後の見方

2018/04/09バイオ毎月
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ポイント

2018年1-3月期のバイオ医薬品関連株式市場は、世界の株式市場が大きく変動する中、株価の変動は大きくなったものの、騰落率はほぼ横ばいとなりました。このような中でも、大型の医薬品企業/バイオ医薬品企業によるM&Aは継続するものと考えます。また世界的に医療費が増加する中で、医薬品の経済性を改善させる画期的な医薬品へのニーズが高まることが考えられ、このような医薬品を生み出すバイオ医薬品関連企業が注目されるものと考えます。

 

年初来のバイオ医薬品関連株式は大きく変動

2018年1-3月期、バイオ医薬品関連株式は株価が大 きく変動しながらも、+0.1%の上昇(ナスダック・バイオ テック指数、ドルベース、配当込み)となり、小幅に下落 (-0.8%)した米国株式(S&P500種株価指数、ドルベー ス、配当込み)を上回るパフォーマンスとなりました(図 表1参照)。

2018年1月は、世界的に主要経済指標が堅調な内容 となる中、世界経済に対する楽観的な見方が広がった ことや、良好な企業決算の発表などを背景に世界の株 式市場が上昇基調となり、バイオ医薬品関連株式につ いても上昇しました。またサノフィ(フランス)によるアブリ ンクス(米国)やバイオベラティブ(米国)の買収、セル ジーン(米国)によるジュノ・セラピューティクス(米国)の 買収などバイオ医薬品関連企業をターゲットとしたM&A (合併・買収)の動きが活発化したことも、バイオ医薬品 関連株式にとって株価を上昇させる要因となりました。

しかし2月に入ると、良好な経済を背景に米国において インフレ懸念と利上げのペースが加速するとの見方が 強まり、米国の金利が大きく上昇したことなどから株式 市場が下落する中、バイオ医薬品関連株式についても 下落しました。また、トランプ大統領が一般教書演説で 薬価の引き下げに言及したことや、セルジーン(米国)の 多発性硬化症治療薬候補「オザニモド」の承認申請が、 臨床試験前のデータ不足を理由に米食品医薬品局 (FDA)に受理されなかったことなどがバイオ医薬品関 連株式が米国株式をアンダーパフォームする要因とな りました。

3月は、上旬は米国が鉄鋼とアルミに対して高率の関 税を課すことを発表したことを受け貿易戦争懸念が高 まり、一時下落する場面もありましたが、その後は貿易 戦争に対する過度の懸念が後退したことや米国のイン フレ懸念が和らいだことなどから上昇基調となりました。 しかし下旬に入るとインターネットメディア会社の個人情 報漏えい問題や米国による中国への関税措置の決定 などが悪材料となり、株式市場は素材やハイテクなどを 中心に全体的に大きく下落、バイオ医薬品関連株式も 大きく株価変動しながら、下落する展開となりました。

なお、4月以降も米国の関税措置に対して中国が報復 関税を発表するなど、米中の貿易戦争に対する懸念が 継続しており、株式市場は株価変動が大きな状態が継 続しています。このような中、バイオ医薬品関連株式に ついてもトランプ政権による政策の不透明感もあり株価 の変動が大きくなっています。

このような中、2018年3月30日の当ファンドの基準価 額は年初来で2,029円下落の15,350円となりました(騰 落率は-8.5%(分配金再投資後ベース))。基準価額の 変動を要因別に見ると、株式要因が-328円、為替要 因が-1,016円、その他の要因が-85円となりました。ま た期間中、分配金を一万口あたり600円(税引き前)お 支払いしています。

期間中、株式要因もマイナスとなっていますが、ドル円 相場が大幅な円高となったことの影響も大きくなってい ます。

 

 

今後の注目:M&A、医薬品の経済性評価と革新性

バイオ医薬品関連企業を取り巻く環境に大きな変化は ないと見ています。2018年は、1月に大型のM&Aが数 件成立するなど、年初から活発な状況にありました。大 手の医薬品企業やバイオ医薬品企業が有望なパイプ ラインや治療薬を獲得するためのM&Aは継続すると見 られ、さらに2017年末に成立した米国のレパトリ減税も M&Aの動きを支援するものと考えます。

さらに、リスク回避局面では、承認済みで安定した売上 を上げている治療薬を有するバイオ医薬品関連企業が 相対的に良好なパフォーマンスとなることが多く、このよ うな企業はM&Aのターゲットとしても魅力的であると考え ます。

また、世界的に医療費が増加する環境の中で、医薬品 の経済性評価(医薬品の費用だけではなく、全体的な 治療における効率性を評価)を改善し、治療全体のコ ストを改善させるような画期的な医薬品に対するニーズ が高まることが予想されています。そのためバイオ医薬 品関連企業の中でも、独自性の高い有望なパイプライ ンを有する革新性の高い企業が注目を集めるものと考 えます。

科学技術が急速に進歩する中で、バイオ医薬品関連 市場では、遺伝子編集など新しい技術の進歩や新しい 発見がなされていますが、このような革新的な動きは、 主に新興企業や学術研究の中から生まれることが多く、 後にこれらの企業がIPO(新規株式公開)を行い、企業 として成長する中で市場で評価されていくという流れが できています。

一方、足元、株式市場全体の株価変動が大きくなる中、 バイオ医薬品関連株式についても、株価変動が大きな 状況が続いています。

バイオ医薬品関連株式については、時価総額が比較 的小規模な中小型株が多く、さらに新薬候補(パイプラ イン)の治験結果や新薬承認の動向、競合他社の動向 などによって株価が大きく変動することがあり、市場全 体に比べ株価の変動が大きい傾向があります。

また、米国における薬価を巡る政治的な議論の内容な どによっては、株価の変動が更に大きくなる可能性もあ り、これらの点については、注視していく必要があると考 えます。

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