年初来で米国株式を上回ったバイオ医薬品株式 | ピクテ投信投資顧問株式会社

年初来で米国株式を上回ったバイオ医薬品株式

2018/07/03バイオ毎月
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ポイント

年初から2018年6月末までのバイオ医薬品関連株式のパフォーマンスは米国株式を上回って推移しました。

特に5月に米トランプ大統領が薬価引き下げ案を発表以降、市場ではバイオ医薬品企業への影響は大きくないと安心感が広がり、さらに良好な治験結果の発表やM&Aの動きの継続もあり、堅調に推移しています。

 

トランプ大統領の薬価に対する演説以降、バイオ医薬品株式は米国株式を上回る

年初から2018年6月末までのバイオ医薬品関連株式(ナスダック・バイオテクノロジー指数、配当込、米ドルベース)の騰落率は+3.1%となり、米国株式(S&P500種株価指数、配当込、米ドルベース)の+2.6%を上回りました。

2018年5月11日の米トランプ大統領による薬価の引き下げ策についての演説と薬価引き下げのための詳細な計画案「米国の患者ファースト」の発表以降、医薬品企業への影響は限定的との見方から、バイオ医薬品関連株式は大きく上昇しました(図表1、2参照)。

その後も、バイオ医薬品関連企業の株価推移に大きく影響を与える「①パイプライン(新薬候補)の良好な治験結果」や「②M&A(合併・買収)の動き」などが続いたことから、2018年5月11日から6月29日にかけてバイオ医薬品関連株式(同上)は+5.9%上昇し、ほぼ横ばいでの推移となった米国株式を大きく上回る上昇率となりました。

①パイプラインの良好な治験結果:サレプタの株価が急上昇

「①パイプライン(新薬候補)の良好な治験結果」で特に注目されたのは、サレプタ・セラピューティクス(米国)でした。同社はデュシエンヌ型筋ジストロフィーの新薬候補である遺伝子治療のフェーズ1/2試験において、非常に有望な治験の途中結果を発表しました。この発表を受け、サレプタ・セラピューティクスの2018年6月19日の株価は、前日比+37%の143.93ドルまで上昇しました。

また今回の発表は、新しい治療法として期待の高い遺伝子治療の治験についての有望な結果であったことから、同様にスパーク・セラピューティクス(米国)やソリッド・バイオサイエンシズ(米国)、リジェネックスバイオ(米国)など遺伝子治療関連で研究・開発を進めているパイプラインを持つバイオ医薬品関連企業の株価も連れ高となり、バイオ医薬品関連株式全体をけん引しました。

また2018年6月29日には、セルジーン(米国)とアクセレロン・ファーマ(米国)が共同で開発を進めている骨髄異形成症候群(MDS)治療薬候補のフェーズ3治験において良好な治験結果を発表しました。この結果を受けてアクセレロン・ファーマの株価は前日比+42.8%、セルジーンの株価は同+3.6%上昇しました。

米トランプ政権による5月の薬価引き下げ策発表以降、バイオ医薬品関連業界に安心感が広がる中で、良好な治験結果の発表が続いていることが、バイオ医薬品関連株式の株価上昇の一因となっているといえます。

 

②M&Aの動き:年初よりM&Aの発表が続く

2018年5月10日に米国の大手医薬品企業イーライ・リリーが米国のバイオ医薬品企業ARMOバイオサイエンシズを発表前日の株価を67.7%上回る1株あたり50ドル、総額16億ドル(約1,760億円)で買収することを発表しました。がん治療薬のパイプラインを有するARMOバイオサイエンシズの買収により、イーライ・リリーはがん分野の強化に繋がります。

これ以外にも、2018年にはサノフィ(フランス)によるアブリンクス(米国)やバイオベラティブ(米国)の買収、セルジーン(米国)によるジュノ・セラピューティクス(米国)の買収、武田薬品工業によるシャイアー(アイルランド)の買収など多くのM&A(合併・買収)案件が発表されました。

大手医薬品企業や大手バイオ医薬品企業がパイプライン拡充のために有望なパイプラインや独自の技術、高い開発能力を持ったバイオ医薬品企業を買収する動きは、引き続き継続していくものと考えます。

 

バイオ医薬品関連株式については、市場での注目度の高いパイプラインの治験が失敗、もしくは期待ほどの結果が得られなかった場合には、それを開発しているバイオ医薬品企業だけでなく、バイオ医薬品セクター全体のモメンタムを悪化させる可能性があります。また、株式市場全体が調整する局面では、相対的に株価の変動が大きなバイオ医薬品関連株式は、調整の幅がより大きくなる可能性もあり、注意が必要と考えます。

一方で、「①パイプライン(新薬候補)の良好な治験結果」の発表や「②M&A(合併・買収)の動き」は、今後も継続し、これらの要因は株価にとってプラスに働くものと考えます。

 

 

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