2019年4-6月期は、市場平均を上回って上昇 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2019年4-6月期は、市場平均を上回って上昇

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ポイント

2019年4-6月期における当ファンドの基準価額のパフォーマンスは、新興国株式(配当込み、円換算)のパフォーマンスを上回り、上昇となりました。この背景には、構造改革の進展・継続などが好感されて当ファンドの組入上位国であるブラジルや南アフリカの株式市場の株価の上昇が相対的に大きかったことなどがあると考えられます。

新興国の中でも、労働人口増加国 に投資を行う

当ファンドでは新興国の中でも潜在的な経済成長力が高いと期待される労働人口増加国の株式に投資を行っています。このため、短期的なパフォーマンス動向は、投資している国の市場が政治・経済情勢に大きく影響されるほか、投資除外国のパフォーマンスが相対的に良好であった場合などは、新興国株式に対してアンダーパフォームとなる傾向があります。

2019年6月末時点の国別組入比率をみると、ブラジル、南アフリカ、メキシコ、インドの株式が組入上位となる一方、中国、韓国、台湾など新興国の中でも存在感が大きい国々は、労働人口減少国であるため、投資除外国となっています(図表3参照)。

2019年4-6月期における当ファンドの基準価額は上昇、新興国株式を上回る

当ファンドの2019年4-6月期の基準価額は+2.7%と 同期間の新興国株式の平均(-0.5%(配当込み、円換算))を上回る推移となりました。 2019年年初来でみても、当ファンドの基準価額はプラス(+6.8%)となっていますが、特に2019年1-3月期に米中通商協議の進展や景気対策の効果などにより中国経済が安定化に向かうとの期待から、当ファンドの投資除外国である中国株式などが反発したため、新興国株式の平均に比べると上昇幅は小幅にとどまりました。 なお、2017年4月28日の設定来の当ファンド基準価額は、足元(2019年7月8日)までで-1.1%の下落となり、同期間の新興国株式の平均(同期間:+11.1%(配当込み、円換算))を下回るパフォーマンスとなりました(図表1、2参照)。

2019年4-6月期の上昇の主な背景 ①構造改革進展期待高まるブラジル

足元のブラジル株式市場は堅調な動きとなっています。 この背景の一つには、同国の喫緊の課題である財政健全化を進める上で欠かせない年金改革について、法案の審議が進み、成立への楽観的な見方が高まっていることなどがあると考えられます。

2019年1月に発足した右派ボルソナロ政権(社会自由党・PSL)は、左派思想、社会主義、国家の肥大化からの脱却を基本方針に掲げ、年金改革、税制改革、国営企業民営化を経済政策の三本柱に据えており、財政規律や市場機能を重視する姿勢は、金融・為替市場で概ね歓迎されていました。
こうしたこともあり、2018年10月の大統領選挙前後より、新政権に対する期待からブラジル株式市場は概ね上昇基調となっています。

年金改革のほか、既に政府のスリム化(省庁数の削減、職員の削減)や、空港・港湾の民営化に向けた入札などにも着手しています。こうした構造改革は短期的には痛みを伴うものではありますが、中長期的にみれば、ブラジル経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)の改善に不可欠であり、現政権がこの方向を堅持し続けることは、ブラジル株式をはじめとした金融市場に、中長期的なプラスの恩恵をもたらすものと考えられます。

2019年4-6月期の上昇の主な背景 ②南ア 構造改革路線継続などがプラス

南アフリカは経営難にある国営電力会社の計画停電等の影響から景気低迷が続くと懸念されることや、建て直しに向けた財政支援などにより、国の財政がさらに悪化するとの懸念などはマイナス材料となっていますが、5月の総選挙において与党アフリカ民族会議(ANC)が再び政権を獲ることで、構造改革路線から外れるといった最悪のシナリオが回避されたとの見方などが、株式市場にとってもプラス材料となりました。 さらに、南アフリカは豊富な鉱物資源を有しています。米国の金融当局が利下げの可能性を示唆し、米ドルが下落したことなどを受けて、金価格が上昇したことは素材セクターの企業の株価の上昇につながったことも、南アフリカ株式の上昇の一因になりました(図表5参照)。

今後の見通し: 中長期的な成長期待には変化はなし

当ファンドが注目している新興国労働人口増加国は、若い労働者が所得を増やし、消費を拡大させることなどで相対的に高い成長力を有していると期待され、中長期的な成長性への見方に変化はありません。こうした成長性を背景に、労働人口増加国の株式も上昇することが期待されます。

ただし、短期的には、経済・政治動向などを受けて、株式や通貨の値動きが大きくなる可能性もあります。こうした中でも成長が期待できる優良銘柄は存在することから、銘柄を選別した上で、今後も投資を行っていく方針です。

短期的な見通し:米国の金融政策動向、 各国の政治情勢等に注視

米国の金融当局は利下げについて示唆しましたが、足元で発表された米国の雇用統計が予想以上に強い数字であっただけに、実際に米金融当局が利下げに踏み切るタイミングやその程度については不透明感が残ります。仮に、米国が利下げを実施した場合には、一段の米ドル高懸念は後退するとみられることなどから、原油や鉱物資源価格などの下支えになると考えられます(図表6参照)。こうした場合には、当ファンドの組入上位にある資源国の経済や金融市場にはプラスの材料になるものと考えられます。

また、前述の通り、ブラジルや南アフリカなどは経済立て直しのために構造改革を進めることが不可欠です。インドも5月の総選挙を経て改革を推進してきたモディ首相率いる与党連合が勝利し、モディ政権は2期目に入っています。各国の政治動向も短期的には株価に大きな影響を及ぼす可能性があるため、今後の動向にも注視していく必要があると考えられます。

(※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内 容が変更される場合があります。)

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