基準価額は、リスク・オフムードの影響を大きく受けて下落 | ピクテ投信投資顧問株式会社

基準価額は、リスク・オフムードの影響を大きく受けて下落

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ポイント

新型コロナウイルスの世界的な拡大の中で、投資家はよりいっそうリスク回避の姿勢を強めています。当ファンドでは新興国の中でも労働人口が増加している国の株式に投資を行っており、中長期的な成長期待には変わりがありません。しかし、投資国の中には世界経済の影響を大きく受ける資源国や経済のファンダメンタルズが相対的に弱い国もあり、足元では株価・通貨の下落率が特に大きくなっています。

基準価額は感染拡大の影響を大きく受けて下落

世界の金融市場は値動きの大きな展開となっています。新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大する中で、各国で人の移動を制限する措置がより厳格となりつつあることもあり、世界経済や企業業績に打撃となるとの懸念がいっそう高まっています。こうした中で、各国政府や金融当局から景気下支え策が打ち出されていますが、不安を完全に払拭するには至っておらず、投資家はリスク回避の動きを強めています。

リスク・オフの流れの中で、特にリスクの高い資産とみなされている新興国株式や通貨も下落しています。3月以降、当ファンドの投資国の中ではインド、インドネシアやフィリピンなどでは急激な市場の下落を受けて、一時、サーキットブレーカー(自動取引停止)が発動されたほか、フィリピンなどでは2日間の取引停止を行うなど、市場は混乱しています。

さらに、下落率が大きくなっているのが資源国です。原油などの商品市場でも世界の景気後退による需要減少懸念や、米ドルを手元に確保しようとする動きなどに押されて資源価格が大きく下落しています。このため、新興国の中でも、特に産油国などの資源国の下落率が比較的大きくなっています。当ファンドで投資を行っている、コロンビア、ブラジル、メキシコ、アラブ首長国連邦などは産油国です。

なお、インドは原油純輸入国であり、原油価格の下落は通常であれば経済にとってプラス材料とされていますが、国内での感染拡大を受けて全土にわたる封鎖措置などで生産活動が停止するとの懸念が大きくなっています。

当ファンドでは、新興国株式の中でも、労働人口が増加しており、今後も長期にわたって経済成長が期待される国の株式に投資を行っています。中長期的には経済成長力を背景に、株価の上昇も期待できると考えていますが、経常赤字や対外債務を多く抱えるといった相対的に経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)がぜい弱である国もあるのが現状です。また、世界経済の動向の影響を受けやすい資源の輸出に頼っている国も多く存在します。

こうしたことから、今回の新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の中でのリスク・オフムードの中で、ファンドが投資を行う国々の株式市場の下落率は相対的に大きくなっています。また、為替の面でも、米ドルを手元に確保しようとする投資家のリスク回避の動きを受けて、相対的にぜい弱なファンダメンタルズの国の通貨は下落しやすい状況になっています。

このため、当ファンドの基準価額は年初来、足元(3月24日)までで株式・為替要因ともマイナスの寄与となり、下落しています。

 

当面は一段安となるリスクに引き続き警戒が必要

新型コロナウイルスが欧米をはじめ世界的な規模で感染拡大しつつあることを考えると、企業のサプライチェーンにマイナスの影響が及ぶことで生じる供給ショックに加えて、移動制限、消費者心理の冷え込みなどによる需要ショックで世界経済の減速が懸念されます。さらに、こうした経済の冷え込みは信用収縮(金融ショック)につながるといった懸念も拭い去れません。こうしたことから、新興国株式を含めた世界の金融市場は、引き続き値動きが大きくなる可能性が残ると懸念されます。

また、前述の通り、足元で投資家が米ドル資金を確保しようとする動きが加速する中で、米ドル高が進行することも懸念されます。米ドル高は、ドル建て債務を有する国や企業の債務負担を増大化させます。新興国の中でも特に対外債務の多い国や米ドル建て債務の多い企業などにとってはさらなる打撃となると懸念され、投資家に敬遠される可能性もあります。

短期的に大きく株価が下落したこともあり、新興国株式市場のバリュエーション(投資価値評価)水準は全体に低下し、今後の経済や企業業績の低迷を織り込みつつあるとみられますが、新型コロナウイルスの感染拡大の状況次第ではマイナスの影響度合いや長期化の恐れもあることなどから、当面は、感染拡大の状況や各国から打ち出される政策などの動向に注視しつつ、一段安となるリスクに警戒する必要があると考えます。

(※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内 容が変更される場合があります。)

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