ファンドの「投資哲学」と実際の運用状況 | ピクテ投信投資顧問株式会社

ファンドの「投資哲学」と実際の運用状況 インド アジア 新興国

※投資リスク、手続・手数料等は、目論見書をご覧ください。

ポイント

当ファンドでは銘柄選定における「ルール」に基づき、インド株式市場の中でも、企業のファンダメンタルズに注目し、「質が高い企業」に厳選投資を行っています。こうした規律ある銘柄選別が、中長期的にみると市場平均を上回る好リターンの源泉になると考えています。株価の調整局面は、こうした質の高い企業を魅力的なバリュエーション水準で投資できる好機となる場合もあります。今後も規律ある銘柄選定に徹し運用を行っていく方針です。

なぜ「ルール」が必要なのか

「ルール」は、誤りや問題の発生した場合、その代償が非常に大きくなる状況において、大いに役立つものです。例えば、航空機が着陸する際には、多くのルールが適用され、事故を回避しています。

投資の世界においても同様で、特に、銘柄を厳選し集中したポートフォリオの運用に際しては、ルールが非常に重要になると考えています。

多くの著名な投資家、例えば、ウォーレン・バフェットやモニッシュ・パブライなども同様に、銘柄選別の際、ルールを設定し、それに沿った投資判断を行っています。
エンジェル投資家やベンチャー・キャピタリストも同様で、多くの案件の中から、大成功を収めるであろう案件を見定める必要があり、その際には事前に設定したルールを活用することでしょう。

当ファンドの銘柄選定における「ルール」

当ファンドはインド株式の中から、約30銘柄程度と、集中的なポートフォリオで運用を行っています。当ファンドの運用に際しても、ルールに従った規律あるポートフォリオ構築が大いに役に立っています。

銘柄選別を行う際、我々が常に考えるのは、

①事業内容や成長のけん引役を理解しているか?
(買い手責任または危険負担)

②経営陣の能力や一貫性は信頼できるか?
(大切な顧客の資金を投資できるか?)

③投下資本を十分上回る利益を生み出しているか?
(価値破壊者に投資をするリスクを負っていないか?)

④内在価値からみて妥当なバリュエーション水準で購入することができるか?
(“投機”にならないか?)

といったことです。

事前にしっかりとルールを設定しておくことで、投資判断をより迅速に、最良と考えられるタイミングを捉えることができると考えています。
例えば、非常に割安だからといって、事業内容が良くない銘柄について、株価が上昇する可能性のあるポジティブな変化がないか、見極めるために時間を割くことはしません。なぜならば、その時点で、この銘柄は企業の「質」を問う我々のルールにそぐわないからです。
また、非常に良い事業内容の銘柄だからといって、割高であれば、この銘柄を購入するためのもっともらしい理由を探し出すこともしません。これも、我々のバリュエーション(投資価値評価)水準を問うルールにそぐわないからです。こういった銘柄については、株価が調整して妥当なバリュエーション水準と考えられる局面で購入すればよいのです。

実際の銘柄選別では? 年初来の状況

ここ最近、投資の好機と考えられる分野には保険会社があります。インドの保険業界については我々は過去数年間、非常に注目していました。

我々が注目しているインドの保険会社のうち、大手の一角を占める銘柄について、国内における生命保険の普及拡大の恩恵などを受けると期待されています。
業績については、これまで高成長が継続してきたため、前年比の伸び率がやや減速していることなどもあり、ここ最近の株価は市場平均を下回る推移が続いています。
このため、バリュエーション的には、より妥当で魅力が増したと考え、買い増しを行っています。

一方、いくつかの銘柄については、確信度が低下したと判断し、今年に入って全売却を行っています。
例としては、長年保有してきた自動車メーカーについて、ファンダメンタルズは堅調であるものの、バリュエーション水準に割高感があると判断し、今年に入って最終的には全売却しました。

深い川は静かに流れる

インド株式市場は、2018年年初来6月末まででは、ほぼフラットな推移となりましたが、中小型株については、値動きが大きくなりました(図表1参照)。なお、インド株式市場全体では、7月以降は上昇となりました。

中小型株が相対的に低調となった背景の一つには、国内の資金フローの状況が影響しているとみられます。

当ファンドでは、企業の経営陣の能力や一貫性について、十分に考慮に入れた銘柄選定を行っており、「コーポレート・ガバナンス(企業統治)」は我々の投資哲学において、重要な着目点です。株式市場の活況が沈静化するとともに、市場の注目は各企業のガバナンス能力に向けられ、これが株価に及ぼす影響は増しているとみられます。

実際に、年初来ではいくつかの中小型銘柄については、企業会計に対する不信などを受けて、株価が暴落しました。

こうした流れは、インド市場が成熟しつつあるといったポジティブな兆しでもあると考えられます。投資家はより優れた経営能力を発揮している企業を評価しようとしているのです。

リスク:原油高の影響

2017年半ば以降、原油価格は上昇基調を続けており、このことは、原油輸入国であるインド経済に対してマイナスの影響となるとみられます。
インドにとって、原油価格の高騰は貿易赤字の拡大やインフレ上昇をもたらします。

企業レベルでみると、原油を消費する多くの企業にとって、コスト増となるため、利益率の悪化につながる可能性もあると懸念されます。

足元のファンドの状況とパフォーマンス ~質の高い企業への厳選投資を継続~

当ファンドは、個別銘柄のファンダメンタルズに注目したボトムアップ方式により、銘柄を厳選した投資を行っています。2018年7月末時点の当ファンドのポートフォリオの状況をみると、より確信度の高い銘柄に絞込み、27銘柄に投資を行っています。
代表的なインド株式指数は同時点で79銘柄ありますが、当ファンドの組入銘柄との重複銘柄は12銘柄でした(図表2参照)。

また、当ファンドの同時点の組入銘柄を時価総額別の組入比率をみると、中小型銘柄の組入比率が相対的に高くなっています(図表3参照)。ベンチマークや時価総額によらず、個別銘柄のファンダメンタルズに注目した銘柄厳選を行った結果です。

前述のように、2018年の年初来の株式市場は、中小型銘柄のパフォーマンスが相対的に振るわない状況となりました。こうした影響もあり、当ファンドのパフォーマンスは年初来、足元(2018年8月14日)まででは市場平均を下回る推移となりました。

しかし、中長期的にみれば、当ファンドのように個別企業のファンダメンタルズをしっかりと調査し、質の高い企業を厳選して投資を行う手法は、市場平均を上回るリターンの源泉になると考えており、今後も、こうした投資手法に徹していく方針です。

実際に、当ファンドと同様の運用戦略をとるピクテのインド株式運用戦略のパフォーマンスをみると、過去10年間と長期でみると市場平均を上回るリターンを実現しました(図表4参照)。

今後の運用方針 ~市場の調整は投資の好機となる可能性も

足元の市場環境については、株式のバリュエーション水準の高まりや、マクロ経済環境の減速懸念などもあり、慎重なスタンスで臨むことが重要であると考えています。

一方、構造的に成長が期待される銘柄についても、一時的になんらかの要因で成長ペースが減速したことなどを背景に、株価が調整している銘柄も多く存在しており、こうした場合には、投資の好機であると捉えています。

当ファンドのポートフォリオでは現状、民間銀行や保険会社など構造的な成長が期待できると考えられる分野の銘柄の組入比率を高めとしている結果、金融セクターの組入比率が相対的に高位となっています。

一方で、エネルギーや電気通信サービスなどについては競争が激しいことなどもあり、エネルギーセクターについては組入比率を低位にとどめ、電気通信サービスセクターの銘柄には投資を行っていません。

また、ヘルスケアセクターについてはしばらく株価が市場平均を下回る推移となっていましたが、足元でファンダメンタルズの改善やバリュエーション面での魅力などから、組入れを高めています。

生活必需品セクターについては、バリュエーション水準に割高感があることから、銘柄を絞って投資を行っています。

※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。 

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