ファンドマネジャーからのメッセージ~2019年1-3月期と今後~ | ピクテ投信投資顧問株式会社

ファンドマネジャーからのメッセージ~2019年1-3月期と今後~ インド アジア 新興国

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ポイント

世界最大規模となるインドの総選挙の投票が開始され、5月23日から開票がはじまります。選挙の行方については予測することが難しいですが、いかなる結果となっても、インドの潜在的な成長力には変わりはなく、また、質の高い優良企業は着実な成長が期待できると考えます。選挙結果を巡って市場が調整した局面では、バリュエーション水準が高く手が出せなかった優良企業の投資のチャンスとなると捉えています。

投票が始まった注目の 総選挙

「将来何がおこるかは誰にもわからない。でも、それに備えることはできる」
ハワード・マークス(オークツリー・キャピタル共同創立者、投資家)

4月後半から投票がはじまったインドの総選挙は、有権者数およそ9億人、投票所はインド国内100万ヵ所以上、約6週間にわたって実施される世界最大の規模で行われます。 英国におけるEU(欧州連合)離脱の是非を問う国民投票や先の米国大統領選挙のように、各分野の専門家や調査機関による選挙結果予測は、近年難しいものとなっていますが、特に、インドについては、社会・文化・経済的な面で国内においても地域ごとに複雑な背景を持つがゆえに、総選挙の結果を予測することはさらに難しいといえるでしょう(図表1参照)。

ピクテのインド株式運用チームにも、総選挙の行方に関して、また、その結果としてポートフォリオに変更はあるかどうかなど、多くの質問が寄せられています。

いかなる結果となろうと、 インドの潜在成長力に変わりはない

こうした質問への回答は、以下のようになります: 我々は、インドの中でも特に質の高い優良企業へ投資することに注力しています。こうした優良企業は選挙結果やその後の政治状況にかかわらず、着実に成長が期待できる企業群です。 インド株式への投資は長期的な成長が魅力であると考えます。生産年齢人口は今後数十年にわたって増加することが見込まれており、多くの産業において構造的な拡大余地が大きく残されている市場であると考えられます。1人あたりGDP(国内総生産)の水準は2000米ドル程度であり、今後長期にわたって成長する余地があると推定されます。

国際通貨基金(IMF)による直近の経済成長予測でも、インドは今後も相対的に高い経済成長が見込まれています。


インド経済の長期的な潜在成長力については、たとえ、選挙結果が思わしくなかったとしても、変わらないと考えられます。

 

今回の総選挙の結果の詳細を予測することは困難であり、多くのシナリオが考えられます。冒頭に挙げた著名な投資家であるハワード・マークス氏の言葉を借りれば、どんな結果となろうとも、それに備えることができると考えています。

予期せぬ選挙結果となった場合(例えば、今回の総選挙では、市場から信頼の厚い現与党が敗北を喫するなど)、インド株式市場は大きく調整する可能性がありますが、その場合、我々は「投資の好機」と捉えるでしょう。過去においても、選挙を控えた株式市場では、結果を巡る思惑から値動きは大きくなる傾向がみられてきました。こうした市場の値動きは、アクティブ運用のファンド・マネジャーにとってはまたとない投資のチャンスです。
ピクテのインド株式運用もまた、個別銘柄に注目したボトム・アップによるアクティブ運用を行っており、調整局面においては、質の高い優良企業を魅力的な価格水準で購入できるチャンスであるため、個別企業の調査を入念に行い、そのチャンスに備えています。

2019年1-3月期 当ファンドにおける投資行動

2019年前半のインド株式市場の調整局面において、実際、我々は有望と考えられる企業の新規購入や買い増しを行いました。

例えば、インド北部で個人や中小企業向けのスモール・ファイナンスなどに特化した銀行の株式を新規に購入しました。同行については、優れた経営陣が率いており、今後数年にわたって業界平均を上回る成長が期待できると考えています。これまで同行には支店への訪問、経営陣への取材などを通して、調査を進めてきましたが、株式のバリュエーション(投資価値評価)は非常に高く、購入には至っていませんでした。しかし、2019年前半の株式市場の調整局面で同行の株価も下落したため、投資を開始しました。

また、日本の自動車メーカーの子会社である自動車メーカーの株式について新規に購入しました。同社はインド国内で自動車販売シェア約50%と圧倒的なシェアを誇るトップ企業です。インドの自動車産業は、依然として自動車普及率が低いことなどから、今後長期にわたって成長が期待できると考えられます。こうした中で、同社は展開する車種ラインアップや強力な販売網などを有していることから、今後も圧倒的なシェアを維持し、市場拡大の恩恵を享受できると期待されます。
直近四半期決算が振るわなかったことや、市場全体における短期的な販売サイクルの鈍化などを受けて、株価が下落した局面で、投資を開始しました。

以前投資を行っていたものの、その後保有していなかった中規模のITソフト開発企業についても再び投資を開始しました。同社は2014年に就任したCEO(最高経営責任者)の経営手腕が優れており、今後数年にわたって業界平均を上回る成長が期待できるとみられます。短期的な収益性の見通しが弱含んでいることや大株主による株式売却などの影響から株価が下落した局面で、バリュエーション(投資価値評価)に魅力が増したと判断したためです。

さらに、インドの生命保険会社大手の1つである保険会社の株式についても新規に購入し、それまで保有していた別の大手保険企業については売却しました。

一方、世界的に事業を展開するIT企業の1つについては同株式を売却しました。同社の経営陣の能力は優れており、質の高い経営が行われていることを評価していましたが、大手建設系コングロマリット企業から敵対的買収提案を受け、同社は反対の姿勢を示していますが、こうした争いが同社の本業の妨げになる可能性が懸念されます。

今後の見通し: 引き続き質の高い優良企業に厳選投資

当ファンドではインド株式の中でも、個別銘柄に注目し、成長が期待できる質の高い優良企業を厳選して投資を行っています。当ファンドの設定日(2018年4月3日)以降足元までのパフォーマンスをみると、インド株式市場を下回る推移となっていますが、2019年1-3月期については、市場平均を上回るパフォーマンスとなりました(図表4参照)。

米国の利上げ休止などの金融政策の転換を受けて、多くの新興国市場で海外からの資金フローが戻ってきており、インドもそのうちの1つです。また、総選挙ではモディ首相が再選され、構造改革が継続されるとの期待も高まっていることは追い風です。こうしたことで、株価は押し上げられ、バリュエーション水準に過熱感がでている銘柄・セクターなどもあります。
ボトム・アップ・アプローチにより魅力的で妥当な株価水準にある投資対象がみあたらなければ、無理な投資は行わず、キャッシュ比率を引き上げます。引き続き個別銘柄について入念な調査を行い、市場が調整局面での投資チャンスに備える考えです。
そして、我々がとるこうした投資アプローチは中長期的にみれば、インドの高い成長力の恩恵をより大きく享受することに寄与すると考えます。

また、原油価格上昇や世界経済の成長率の減速の影響について、市場では見過ごされつつあることはやや気がかりです。インド国内についても、相対的には高い成長率が維持されているものの、モメンタムはやや減速しています。自動車販売動向は力強さを欠いており、また、生活必需品関連企業の決算でも、内需の減速について言及する企業もありました。

ウォーレン・バフェット氏の言葉を引用すると、「他人が貪欲な時に恐怖心を抱き、他人が恐怖心を抱いている時に貪欲であれ」。

※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。 

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