世界的な株安となる中、インド株式市場の展望 | ピクテ投信投資顧問株式会社

世界的な株安となる中、インド株式市場の展望 インド アジア 新興国

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ポイント

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて、インド経済・株式市場もマイナスの影響を免れることはできないとみられ、当面は警戒が必要と考えます。しかし、原油安や金融緩和などの政策対応はこうしたマイナスの影響の一部を吸収してくれるものとみています。さらに、長期的なインド経済の成長期待、インド株式の有望性は、今回の感染拡大によっても変わらないと考えます。

当面は新型コロナウイルスの世界的感染拡大の影響を免れない

インドは、国内総生産(GDP)に対する貿易額は20%程度と、他の経済圏の影響が比較的小さいとは考えられるものの、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大に伴うさまざまな動きとは無関係ではいられないでしょう。このため、今回の新型コロナウイルスの問題は、インドの経済成長の回復を遅らせる懸念があります。

新型コロナウイルスの問題が持ち上がる以前は、個人消費の回復などによって、2020年の上期の成長率はより加速するものと予想していました。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、特に中国における工場の生産停止や物流の停止などによる企業のサプライチェーンの断絶を通じたマイナスの影響が及ぶと懸念されています。

ただし、現時点でインドの製造業は、経済に占める割合が比較的小規模であり、また、財の輸出はGDPの約12%程度の規模で、中国向けは約5%程度にすぎません。また、影響を受けると予想される分野はエレクトロニクス関連や、電気機械、化学、繊維などですが、当ファンドでは、これらの分野で事業展開を行う企業の株式の組み入れは限定的です。

一方、これはインドに限った話ではありませんが、各国が国境を越えた人の移動制限をとりはじめていますが、これによって、観光業やそれに伴う消費の減少などに関連した経済活動の減速が懸念されます。

総じてみると、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、インド経済および株式市場に対して短期的にはマイナスの影響が大きくなる可能性が高いと警戒しています。しかし、金融当局はより金融緩和的な政策をとる姿勢も示しており、こうした政策対応は一定程度、マイナスの影響を相殺してくれるものと期待されます。さらに足元の原油価格の大幅な下落は追い風となるでしょう。インドは原油純輸入国であり、金融当局がさらなる緩和に打って出やすい環境になっているとも考えられます。加えて、エネルギー価格の下落は、減税と同様な効果もあり、これは個人消費や国内投資にとってポジティブな材料となるでしょう。

足元のインド株式市場の動向と運用状況

足元のインド株式市場の下落は、新型コロナウイルス感染拡大に伴うリスク・オフムードの流れの中で、3月6日にインド準備銀行(中央銀行)が経営難に陥っていたイエス銀行を管理下に置き、同行からの預金引き出しも制限したことなどでさらに加速しました。
当ファンドでは、イエス銀行は保有していませんが、金融セクターの組入比率は2020年2月末時点でポートフォリオ全体の約44%(銀行27%、保険11%、各種金融6%)と比較的高位となっています。ただし、組入銘柄は質の高い経営を行う民間銀行や保険会社など高い成長の期待が持てる銘柄を厳選しています。

現時点ではポートフォリオの大幅な変更は行っていません。しかし、足元の株式市場の下落を受けて、ソフトウェア関連企業や自動車・自動車部品関連企業の一部について買い増しを行いました。また、市場全体の流れの中で株価が大きく下落した優良銘柄も多く存在します。市場動向や企業のファンダメンタルズ(基礎的条件)を慎重に見極めつつ、投資の好機を探っていく考えです。

長期的な成長期待には変わりはない

2014年以降、様々な構造改革が推し進められ、そうした動きや期待が経済成長や株式市場を後押ししてきました。依然として改革は道半ばであり、さらに効率のよい経済・市場システムが構築されればさらなる成長が期待できると考えられます。こうした期待は、長期的にみれば、今回の新型コロナウイルスの感染拡大の影響があっても、変わりはないと考えます。

引き続き、ボトムアップアプローチによるファンダメンタルズ(基礎的条件)分析を行い、安定した成長が期待でき、バリュエーション(投資価値評価)に魅力ある質の高い企業を厳選する方針です。特に、今後も構造的な成長が期待できる分野の銘柄に注目し、中長期的な投資スタンスで臨んでいく方針です。

 

※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。 

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