上場来で株価が177倍になったあのコーヒーショップの成功物語 | ピクテ投信投資顧問株式会社

上場来で株価が177倍になったあのコーヒーショップの成功物語

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ポイント

世界的なコーヒーチェーンを展開するスターバックスは、これまで高い成長力を背景に、株価は米国株式の平均を大きく上回る上昇を遂げてきました。今後も、中国をはじめとした新興国ではコーヒー消費量を増やす傾向が見られる中間層の拡大が予想されることなどから、持ち前の強力なブランド力を生かした事業展開により、さらなる成長が期待されています。

世界的なコーヒーチェーン、スターバックス

スターバックス(米国、消費者サービス)は、ギリシャ神話に登場する人魚をモチーフとした緑と白のロゴで知られるコーヒーチェーン「スターバックス」を世界中で展開しています。2015年9月末時点で世界中の店舗数は合わせて2万店以上となっています(図表1参照)。

スターバックスの歴史は1971年米国のシアトルにおいて小さなコーヒー店から始まりました。世界的なコーヒーチェーンへと導いたのは、現・最高経営責任者(CEO)ハワード・シュルツ氏であり、シュルツ氏は1981年、スターバックスの取引先のドリップメーカーの責任者としてこの店に訪れ、オーナーたちのこだわりや姿勢にすっかり魅了され、翌年、スターバックスに入社しました。その後、シュルツ氏はイタリアのエスプレッソバーのように、薫り高く質のよいコーヒーを提供するだけでなく、優雅で心地よい雰囲気の空間も提供できるコーヒー店を作るべく、同社を退社しました。シュルツ氏の新しいコーヒー店は人気となり、投資家から資金を集めて退社したスターバックスを買収しました。その後、この新生スターバックスは米国内で急成長を遂げることとなります。

高い成長を背景に 株価は1992年の上場来で177倍に

スターバックスの株価は、上場した1992年6月末以降、2016年4月末まででおよそ177倍(年率約24%、配当込み)と、S&P500の同期間8倍(年率約9%、配当込み)を大きく上回る上昇率となりました(図表2参照)。

こうした株価の大幅な上昇の背景には他を上回る高い成長力があると考えられます。特に、海外展開が始まった1996年以降、2015年までの19年間の1株あたり利益(EPS)は年率20%超と米国企業の平均(ここではS&P500種)を大きく上回る高い成長性を示してきました(図表3参照)。

(※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。)

急成長の後、低迷するも、再び成長基調を取り戻す

今なお成長を続けるスターバックスですが、2000年にいったんシュルツ氏がCEOを退任した後、危機に直面しました。売上高は積極的な出店などにより拡大を続けましたが、無理な出店計画により人材不足、質の低下などを招き、特に米国を中心に低迷し、2008年には既存店ベースの売上高が初めての前年割れとなりました(図表4参照)。ブランド崩壊の危機に加えて、リーマン・ショックのような世界的な金融危機も相まって、スターバックスの株価は、リーマン・ショック前のピークをつけた(月次ベース)2006年6月末から底値を付けた2009年2月末(同)で8割近い下落となりました。こうした危機に際して、シュルツ氏が再びCEOに復帰し、ブランドイメージの再構築に奔走しました。その手法は徹底したもので、例えば、損失を覚悟の上で、米国内の当時7100店舗全店を一斉に閉鎖し、全バリスタのエスプレッソづくりの再教育、コーヒーの香りを妨げる商品、コーヒーと関係のない商品の廃止などの商品ラインアップの見直し、赤字店舗の閉鎖等、様々な施策を実施した結果、業績は回復し、株価も上昇基調に転じました。

海外展開の大成功例、日本。成長の第二章へ

スターバックスにとって、日本は初めての海外展開の地であり、日本の小売り業者であるサザビーリーグとの合弁として展開されてきましたが、フランチャイズ契約の期限切れを機に、米国に次ぐ大きな市場にまで成長した日本事業をさらに強化する狙いなどから、2014年9月に完全子会社化の意向が発表されました(2015年3月に完了)。1996年に銀座に出店して以来、流行に敏感な若い世代を中心に、その後は幅広い世代に広く利用されるコーヒーチェーンとして日本国内でもトップシェアを誇っているとみられ(図表5参照)、今後も同社にとって日本市場は重要な市場と位置づけられていることがうかがえます。

積極的な中国出店計画をはじめ、さらなる海外展開を視野に入れる

また、中国市場については、足元で約100都市に約2000店舗を展開するに至っていますが、今後5年間でさらに毎年500店舗の新規出店を計画しており、将来的に中国が同社にとって最大の市場となる可能性も示唆しています。

こうした強気の見通しの背景には、中国では近年、所得を増大させた中間層が拡大し、こうした中間層を中心にコーヒー人気が高まっていることなどがあります。今後も、中間層・富裕層は中国をはじめ、新興国を中心に拡大が予想され(図表6参照)、同社がターゲットとするコーヒーを日常的に楽しむ層の拡大が予想されており、同社の成長余地が大きいと期待されます。

足元でも、2016年1-3月期の中国における売上高は前年同期比で2割近い増加を示すなど、コーヒー人気の高まりやスターバックスのブランド力の強さを表す内容となりました。 また、2016年に入って南アフリカに初出店を行っているほか、 2017年にはカフェ文化が根付くイタリアへの初出店も計画しています。

(※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。)

足元でも、堅調な業績推移が予想される

スターバックスの高いブランド力やカスタマー・ロイヤリティを高めるようなデジタル戦略(主に米国で展開する「モバイル・オーダー&ペイ」など)などを背景に、既存市場でのシェアの拡大や、中国をはじめ新しい市場での成長などが見込まれることなどから、足元の市場コンセンサス予想を見ると、2016年度、2017年度ともに堅調な売上高・利益成長が見込まれています(図表7参照)。

(※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。)

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