2019年1-3月期、好パフォーマンスを示した「セキュリティ」 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2019年1-3月期、好パフォーマンスを示した「セキュリティ」

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ポイント

2019年年初来、足元(4月15日)までの当ファンドのマザーファンドのパフォーマンスは、先進国株式を上回る上昇となりました。この背景にはM&Aや良好な需要環境などを背景に電子決済関連企業やサイバー・セキュリティ企業の株式を中心に株価が堅調に推移したことがあります。今後も世界のセキュリティ関連企業は、①技術革新、②都市化の進展、③規制の強化といったセキュリティ需要の成長ドライバーを背景に成長が期待できると考えます。

2019年年初来、先進国を上回る 好パフォーマンス

2019年年初来、足元(4月15日)までの世界の株式市場は、世界的な景気の先行き見通しなどには不透明感が残るものの、米中通商協議の進展期待や中国の景気支援策への期待、米国の金融政策のハト派転換などによる世界的流動性縮小懸念の後退などを受けて、上昇基調となっています。
こうした市場全体の流れに加えて、良好な決算内容やM&A(合併・買収)のニュースなどを受けて、改めて中長期的な成長性が認識された世界のセキュリティ関連株式の株価も2018年年末にかけての調整局面から一転、先進国株式を大きく上回る好パフォーマンスを示しました(図表1参照)。

2019年1-3月期の主な上昇要因詳細: ~引き続き良好だった電子決済関連分野

ピクテでは、セキュリティ関連企業を企業業績の特徴別にみると、主に①「セキュリティ関連機器」、②「セキュリティ関連サービス」、③「ITセキュリティ製品」の3つに分類されると考えています(「【ご参考】 ピクテによる企業業績の特徴別にみたセキュリティ関連企業分類」参照)。

2019年1-3月期において、当ファンドのポートフォリオの中心となったのは引き続き「セキュリティ関連サービス」の分野でした。この分野は、世界的な景気変動においても、業績が左右されにくい相対的に安定したビジネス・モデルを有する企業群であると考えられます。

「セキュリティ関連サービス」分野のうち、引き続き電子決済関連企業の株価が全般的に堅調に推移したことは、当ファンドのパフォーマンスに寄与しました(図表2参照)。この背景にはM&Aのニュース(図表3参照)や、eコマースの拡大・キャッシュレス化の流れの中で恩恵を受けるとみられることなどがあります。

 

~「ITセキュリティ製品」はIoTの拡大や 規制強化の流れの恩恵期待で堅調

ピクテの企業業績の特徴別にみた3つの分類のうち「ITセキュリティ製品」の分野の企業群も、相対的に高い成長期待などを背景に概ね堅調な推移となり、当ファンドのパフォーマンスにプラス寄与となりました。

世界経済の先行きに不透明感がある中でも、サイバーセキュリティ関連投資については、IoT(モノのインターネット)の拡大や、個人情報の保護を目的とし、違反した場合には高額な制裁金を課すことなどを規定したEU一般データ保護規則(GDPR)など規制強化の流れの中で、増加することが予想されています。こうしたことから、サイバーセキュリティ企業の株式は株価が引き続き堅調に推移しました(図表4参照)。特に、予想を上回る良好な決算を発表したパロアルトネットワークス(米国)などをはじめ、特定のサイバーセキュリティ分野で高シェアを誇る企業などを中心に株価が上昇しました。

 

サイバー・セキュリティ以外のITセキュリティ製品では、ゼブラ・テクノロジーズ(米国)((ご参考:銘柄例)参照)などの株価上昇も寄与しました。
さらに、IoTの拡大や先進運転支援システム(ADAS)の普及/自動運転の実現、AIアプリケーションの活用拡大などにおいて重要となる半導体分野の検査・計測装置を手がけるKLAテンコール(米国)なども、堅調な需要動向や直近の企業買収の効果などによる業績上方修正を発表したことで株価が上昇したこともパフォーマンスに大きく寄与しました。

 

~シクリカル性が高い「セキュリティ関連機 器」の中でもライフサイエンス関連は堅調

3つの分類のうち「セキュリティ関連機器」の分野は、最も景気変動の影響を受けやすいとみられる企業群です。
この分野のうち、米中貿易戦争や世界的な景気減速懸念などを受けて、先進運転支援システム(ADAS)をはじめとした自動車関連銘柄などは特にシクリカル性が高いと考えられることから、組入比率を低めていました。   

一方、サーモフィッシャーサイエンティフィック(米国)などのライフサイエンス関連(検査・計測)機器を手がける企業などについては、底堅い需要動向などを背景に株価は堅調に推移(図表5参照)し、当ファンドのパフォーマンスにプラス寄与となりました。

なお、商用車向けブレーキシステムを手掛けるワブコ・ホールディングス(米国)は、2019年3月28日に独自動車部品大手ZFフリードリヒスハーフェンにより買収されることが発表されました(図表6参照)。e-モビリティや自動運転機能の技術の獲得が目的とみられ、足元では景気動向を巡って需要動向懸念する向きもありますが、こうしたM&Aの動きは、中長期的には成長が期待できる分野であることに変わりなく、引き続き注目を集める分野である現われであると考えます。

 

今後の見通しと運用方針:足元は、 バリュエーション水準や成長性に注目

2019年年初以降、米国の金融当局による利上げ休止観測や米中通商協議の進展期待、中国の政策期待などを受けて、2018年後半の大幅調整から回復基調にあります。しかし、世界経済の成長ペースは緩やかになるとみられるほか、各国の政治・政策動向を巡って、世界の株式市場には値動きが大きくなる可能性が残されているとみています。

しかし、長期的には技術革新や都市化の進展、政策や規制の後押しなどにより構造的に成長ができる分野であり、「セキュリティ」は魅力的な投資テーマであるとの見方に変わりありません。また、短期的にも世界のセキュリティ関連企業の利益成長率は、先進国企業の平均を上回ると予想されています(図表7参照)。

こうした市場環境下、運用に際しては各分野においてより強固な地位を築いているか、収益性を高めることが可能か、利益成長を達成できるか、潤沢なキャッシュフローを有しているか、といった観点に特に注目しながら銘柄を厳選していく方針です。

当ファンドの企業業績の特徴別にみた3つの分類を基準に組入比率をみると、「セキュリティ関連サービス関連」がポートフォリオの中心(図表8参照)であることに変化はありませんが、これまで堅調に推移してきた電子決済関連企業やデータ・ストレージ企業の株式などを中心に若干組入比率を引き下げました。

一方、旺盛な需要動向が示されているサイバー・セキュリティ企業や底堅い業績推移が見込まれるライフサイエンス関連機器企業の組入比率をやや引き上げました。 さらに、これまで世界的な景気減速懸念などを受けて組入比率を小幅にとどめていた自動車・自動車部品関連企業の株式については業績見通しの下方修正などの悪材料が株価に既に織込まれ、バリュエーション(投資価値評価)で魅力が高まったと考え、銘柄を選別した上で徐々に投資比率を引き上げることも視野に入れています。

さらに「ITセキュリティ製品」では、特にサイバー・セキュリティ企業について景気減速懸念が高まるなかでも、直近決算では引き続き旺盛な需要が確認されています。こうした成長性が高い企業群の株式の株価の上昇余地は依然として高いと考えており、組入比率をやや引き上げています。

 

<ご参考:銘柄例>
ゼブラ・テクノロジーズ (米国、テクノロジー・ハードウェア/機器)

ゼブラ・テクノロジーズは、世界初のバーコードプリンタを発売した企業です。

同社にとって大きな転機となったのは、2014年にモトローラ・ソリューションズの企業向けビジネス部門を買収したことです。これにより、モバイル・コンピューティングやデータ・コンピューティングの技術を獲得しました。この分野は高い成長が見込まれていました。

現在ではバーコードやRFID(電波を用いてRFタグのデータを非接触で読み書きするシステム)などのリーダー、スキャナー、プリンタなどの製品を手がけるほか、買収などによって獲得した技術や強みを活かして、これらのデバイスをネットワーク化し利用効率の向上などに貢献するデータ分析・ソリューションサービスなどを企業に提供しています。同社の製品・ソリューションは小売・物流、製造業、医療現場など様々な分野に及びます。

今後もIoTの進展やクラウド・コンピューティング、e-コマースの拡大が予想される中で、恩恵を受ける企業の1つとして注目されます。

(※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内 容が変更される場合があります。)


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