ドイツ経済:製造業受注に回復の兆し | ピクテ投信投資顧問株式会社

ドイツ経済:製造業受注に回復の兆し 先進国 欧州/ユーロ圏 ドイツ

2015/07/09先進国

ポイント

足元発表の指標によって、ドイツの受注は4月以降拡大しつつあると示唆されました。1-3月期に落ち込んだドイツ製品に対する海外からの需要は、世界の景況感の改善を背景に回復に転じたもようです。ただし、ギリシャ問題を巡る不透明感がいっこうに払拭されないことから、情勢が一段と悪化すれば、受注が再び減少する可能性も否めません。

5月の鉱工業生産指数:建設、エネルギー指数が下げ要因となり低下

2015年5月のドイツ鉱工業生産指数は前月比+0.0%(前月比変わらず)となり、市場予想の同+0.1%を僅かながら下回りました。また、4月改定値は、速報値を0.3ポイント下回る同+0.6%に下方修正されました(図表1参照)。

当指数を構成するサブ指数では、製造業・鉱業指数が前月比+0.4%と2ヵ月連続で上昇した一方、建設指数は同-0.5%、エネルギー指数は同-3.1%と、ともに低調でした。

この結果、4-5月の鉱工業生産指数平均値は1-3月期比+0.4%となり、1-3月期の同+0.5%とほぼ変わりませんでした。


図表1:ドイツ鉱工業生産指数、製造業受注指数
Ifo企業景況感指数の推移
(月次、期間:2002年1月~2015年5月)

 

出所:ピクテグループ

5月の製造業受注指数は改善を示唆

2015年5月のドイツ製造業受注指数は前月比-0.2%となり、市場予想の同-0.4%を僅かに上回りました。一方、4月改定値は同+2.2%と、速報値の同1.4%から大幅に上方修正されました。また、(月次の変動の大きい輸送機器等の項目を除いた)5月の新規受注サブ指数は同+1.8%と4月の同+3.4%に続いて上昇しました。この結果、4-5月の製造業受注指数平均値は1-3月期比+2.5%となり、1-3月期の落ち込み分(前期比-1.5%)を完全に相殺しました。

外需は回復基調

製造業受注指数の地域別内訳では、内需が前月比-0.6%と最大の下げ要因となったのに対し、外需は同+0.2%とプラスを維持しました。

ユーロ圏各国からの新規受注は前月比-1.5%と低調だったものの、同+7.0%と急増した4月の反動が出たものと考えます。一方、非ユーロ圏からの新規受注は同+1.2%と、2ヵ月連続で増加しました。外需の回復基調は、6月のドイツ購買担当者景気数(PMI)を構成する新規輸出受注指数の改善からも確認されます。

ドイツの工業製品に対する外需は、1-3月期の落ち込みの後、回復に転じたことが示唆され、各国・地域のPMIもこれを裏付ける内容となっています。米国、ユーロ圏、一部OECD加盟国の景況感改善が寄与したものと考えます。

ドイツ製造業は緩やかに回復

2015年5月のドイツ製造業受注指数が明るい先行きを示唆したのに対し、同月の鉱工業生産指数は、4-6月期の伸びが1-3月期よりも緩やかになることを示唆しています。

一方、直近の景況感指数や小売売上高は予想を上回って好調です。したがって、ドイツの実質GDP(国内総生産)成長率予想については、4-6月期予想、通年予想ともに従来予想を維持します。

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