ドイツ:堅調な輸出が国内経済をけん引 | ピクテ投信投資顧問株式会社

ドイツ:堅調な輸出が国内経済をけん引 先進国 欧州/ユーロ圏 ドイツ

2015/08/26先進国

ポイント

2015年4-6月期のドイツ実質GDP成長率改定値は速報値と変わらず、前期比+0.4%となりました。堅調な輸出が国内経済をけん引しました。8月のドイツIfo企業景況感指数も、世界的な金融市場の混乱や中国経済の減速を巡る懸念をはねのけて上昇し、7-9月期のドイツ経済が緩やかな成長を続ける可能性を示唆するものとなりました。

2015年4-6月期のドイツGDP成長率改定値は、速報値と一致

2015年4-6月期のドイツ実質GDP(国内総生産)成長率(改定値)は前期比+0.4%(前期比、年率+1.8%)、前年同期比+1.6%となり、1-3月期の前期比+0.3%を上回りました(図表1参照)。輸出が国内経済をけん引する一方、内需は低迷しました。

図表1:ドイツ実質GDP成長率の推移
(四半期、期間: 1999年1-3月期~2015年4-6月期)

 

出所:ピクテグループ

項目別内訳からは、輸出が最大のけん引役となり、GDP成長率に対する寄与度が年率4.4%に達したことが確認されました。輸出の寄与度が2010年4-6月期以来最も高い数値となったことが注目されます。

一方、内需関連項目の寄与度は、強弱まちまちでした。民間消費(年率+0.4%)ならびに政府支出(同+0.2%)が小幅ながらプラスだったのに対し、低調な建設投資(同-0.4%)を受けた設備投資(同-0.3%)はマイナスに終わりました。もっとも、機器投資(同+0.1%)はプラスを維持しました。

在庫の寄与度(同-1.6%)はマイナスとなりましたが、測定が難しいことには留意が必要であり、また、4-6月期の外需が予想外に堅調だったことから、今後、積み増しが必要となることを示唆した明るい材料とも考えられます。

8月のドイツIfo企業景況感指数は予想外の上昇

8月のドイツIfo企業景況感指数は108.3となり、7月の108.0、市場予想の107.6をともに上回って、2ヵ月連続の上昇となりました。当指数を構成するサブ指数では現状指数が前月比+0.9%の114.8と2014年4月以来の水準を回復する一方、期待指数は同-0.1%の102.2と前月とほぼ同水準に留まりました。

業種別では製造業が低下し、先週発表のドイツ製造業購買担当者景気指数(PMI)とは相容れない内容でした(8月25日発行のピクテ・マーケット・フラッシュ「8月のユーロ圏PMI:中国経済の減速懸念は反映されず」をご参照下さい)。卸売業も低下しました。一方、建設業ならびに小売業は上昇しました。

ドイツ経済見通し:中国経済の減速懸念に注視が必要

2015年4-6月期のドイツGDP統計は個人消費の減速を示唆するものとなりましたが、ドイツ経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)が堅固であることには変わりありません。消費者は、緩和的な金融環境、低インフレ、堅調な労働市場等の恩恵にあずかっています。製造業受注指数やPMI、Ifo等の景況感指数は、7-9月期のドイツ経済が緩やかな成長を維持しつつあることを示唆しています。

中国経済の減速を受けた需要の低迷が、今後、ドイツの輸出の減少につながる可能性は否めませんが、ドイツのGDP成長予想について、今のところは従来予想を維持しています。

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