欧州株式はECBの量的金融緩和と相対的な割安感が魅力 | ピクテ投信投資顧問株式会社

欧州株式はECBの量的金融緩和と相対的な割安感が魅力 欧州/ユーロ圏 先進国

2016/02/17先進国

ポイント

欧州株式は、世界的なリスク回避の動きや欧州の銀行セクターの健全性に対する不安などから、年初来で下落しています。銀行セクターの動向等には引き続き注視が必要ですが、欧州中央銀行(ECB)の量的金融緩和による景気浮揚や、債券に対するバリュエーション面での相対的な魅力は欧州株式にとってプラスに働くと見ています。

世界的なリスク回避の動きを受け欧州株式も年初来で下落

2016年の株式市場は、中国経済の先行き懸念や原油価格の下落などを背景としたリスク回避の動きが強まる中、年初から軟調な動きとなっています(図表1参照)。

このような中、欧州株式については年初来(2016年2月16日現在)で-10.3%下落(MSCI欧州株価指数、現地通貨ベース、配当込み)と、先進国株式の同-8.9%下落(MSCI世界株価指数、現地通貨ベース、配当込み)よりも大きく下落しています。欧州株式については、日欧が導入したマイナス金利により利ざやが縮小し、一部の銀行において不良債権が増加するのではないかとの懸念が強まり、銀行セクターを中心に下落率が大きくなっています。

今後の欧州株式については、欧州中央銀行(ECB)の量的金融緩和による景気の浮揚やユーロ安の恩恵、債券に対するバリュエーション面での相対的な魅力などが株価にとってプラスに働くとみています。

ECBの量的金融緩和による景気浮揚

ECBは2015年3月以降、月額600億ユーロ規模の国債等の買い入れによる量的金融緩和を実施しています(図表2参照)。さらに、直近(2016年1月)の政策理事会後にドラギ総裁は、次回(3月)の政策理事会での追加金融緩和の可能性を強く示唆しており、量的金融緩和の規模拡大などが見込まれています。ECBによる量的金融緩和などの効果により、ユーロ圏ではマネーサプライが年率6%のペースで増加しており、経済は依然として堅調です。企業向け、個人向けともに銀行貸し出しは増加基調にあり、向こう数ヵ月間で、家計から企業にまでおよび、景気をさらに浮揚させる要因になることが期待されます(2ページ、図表3参照) 。

またユーロ安などの恩恵もあり、景況感も改善しており、国内経済および輸出の改善が進んでいることがうかがわれます。

※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。

欧州株式は、欧州債券に比べ相対的に魅力的な水準

債券との比較では、株式は依然として割高とは言えません。債券と株式のバリュエーション格差はユーロ圏、特にドイツで著しく拡大しています。

欧州株式の予想益利回り(1株あたり利益÷株価)の水準とドイツおよびフランスの10年国債の利回りの推移を比較すると、2016年1月末時点の欧州株式の予想益利回り6.8%に対して、10年国債の利回りはドイツが0.3%、フランスが0.6%となっており、依然としてスプレッド(利回り格差)は拡大した水準にあります(図表4参照)。

そのためバリュエーション面では、欧州株式と欧州国債を比較すると、欧州株式が魅力的な水準にあると考えられます。

今後も欧州株式市場は、中国の景気減速懸念や世界経済の先行き不透明感、米国の利上げのペース、原油価格の動向などの影響を受け、大きく変動する可能性があり、注意が必要といえます。また、足元で懸念材料として浮上している欧州の銀行セクターの健全性の問題についても、リスク要因として注視していく必要があると考えます。

このような環境の中でも、欧州株式については、先に挙げたように、ECBによる量的金融緩和による景気の浮揚や、債券と比較したバリュエーション面での相対的な魅力などが株価にとってプラスとなる可能性があると考えます。

※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。

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