4月の米国小売売上高:市場予想を大幅に上回る | ピクテ投信投資顧問株式会社

4月の米国小売売上高:市場予想を大幅に上回る 先進国 北米 米国

2016/05/17先進国

ポイント

2016年4月の米国の小売売上高は、市場予想を大きく上回り、米国経済が勢いを回復しつつあることを示唆するものとなりました。4-6月期の個人消費は、家計の所得の伸びを背景に、底堅い推移が見込まれます。

4月の名目小売売上高は大きく反発、コア小売売上高の改善が際立つ

米国の2016年4月の小売売上高は2ヵ月ぶりの増加となり、コア小売売上高の改善が、特に際立ちました。また、2月速報値、3月速報値ともに上方修正されました。 4-6月期の個人消費は、底堅い推移が見込まれます。

米国商務省が発表した4月の名目小売売上高は、前月比+1.3%と市場予想の同+0.8%を大きく上回りました(図表1参照)。ガソリン価格の上昇を背景とした燃料(ガソリンスタンド)売上(同+2.2%)と、前月の大幅な落ち込みの反動で急増した自動車・関連部品売上(同+3.2%)が大きく貢献しました。後者については、既に発表済みの4月の自動車販売統計(同+5.1%)から想定された範囲内の数値でした。一方、建設資材及び園芸関連売上は、同-1.0%と低調でした。

名目小売売上高から、最も変動の大きい項目を除いたコア小売売上高(GDPの個人消費の算出に使われる数値)も先行きを期待させる力強い数字となりました。

2016年4月のコア小売売上高は、前月比+0.9%と市場予想(同+0.4%)を大きく上回りました。また、2月改定値は、速報値の同+0.1%から同+0.4%に、3月改定値は同+0.1%から同+0.2%にいずれも上方修正されました。その結果、4月および1-3月期の小売売上高は、いずれも、年率ベースで前期を大きく上回りました(図表2参照)。

4-6月期の個人消費は底堅い推移を予想

前述の通り、5月3日発表の4月の自動車販売統計と、4月の小売売上高統計からは、4月以降、米国の家計の消費の伸びが加速度を増しつつあることが示唆されます。したがって、1-3月期の個人消費支出の上方修正もあり得ると見ています。

米国の家計の消費が、年内、良好に推移するとの見方は変わりません。雇用の伸びは若干、鈍化するとしても堅調さを維持し、賃金の伸びも次第に勢いを増していくことが予想されます。原油価格が家計の消費に及ぼす影響については、足元の原油価格の反発を広い観点から分析することが必要です。季節要因調整後のガソリン価格は、3月単月で2%上昇しており、今後更なる上昇の可能性も考えられます。

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