今週の注目チャート:労働生産性に改善は見られず〜米国の労働市場は、「スキルも生産性も低い」雇用を多数創出している | ピクテ投信投資顧問株式会社

今週の注目チャート:労働生産性に改善は見られず〜米国の労働市場は、「スキルも生産性も低い」雇用を多数創出している 先進国 米国

2018/03/02先進国

ご参考資料

 

図表1 ネイルサロン業界の雇用者数が造船業界の雇用者数を上回る
~相対的に低スキルの雇用増加により、米国の労働生産性の伸びが抑えられ続けている可能性

月次、期間:2000年1月~2017年12月

出所:ピクテグループ、米国労働省労働統計局

 

米国経済には、労働生産性の上昇による押上げ効果が欠落していると見られます。(「労働生産性」は、米国の経済成長における「ミッシング・リンク」だといえるでしょう。)2017年第4四半期(10-12月期)の非農業部門労働生産性指数は、前年同期比+1.1%と、またも失望を誘う数字となりました。
また、2017年通年平均も前年比+1.2%に留まり、過去5年平均に至っては+0.9%と2000年代初めの3%強を大きく下回りました。

労働生産性の伸びの鈍化については、米連邦準備制度理事会(FRB)高官も強い懸念を示しています。パウエルFRB新議長は、2月27日の(米下院金融サービス委員会における)議会証言で、労働生産性の伸びを加速させることが今後の賃金の伸びに必須であり、労働生産性そのものが米国の繁栄を支える鍵である、と述べています。

米国経済が、近年、低スキルのサービス業の雇用を増やす傾向を強めてきたことは、労働生産性を改善する助けとなっていません。このことを顕著に示しているのが、ネイルサロンの雇用の急増です。
ネイルサロンの雇用の伸びは、過去3年で年率+9.7%と、米国の雇用の伸び全体(同+1.7%)を大きく上回り、2017年12月末時点で98,900人に達しています。
この数字は、造船業界の雇用(97,700人)ならびに過去3年間の伸び率(年率:-2.4%)を上回ります。

米国では、2018年以降、循環要因による設備投資の拡大が予想されており、これが技術の進歩と相俟って、中期的な労働生産性の改善をもたらすだろうとの見方は変わりませんが、米国の雇用の増分全体に占めるネイルサロンや(バー、レストラン等の)飲食店での相対的に低スキルの雇用の割合が拡大し続けているという事実は、労働生産性の大幅な伸びに対する期待が裏切られるリスクを意味するように思われます。

 

(※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。)

 

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