今週の注目チャート:米国の対中国貿易赤字〜「政策の争点」とも言える対中国貿易赤字は拡大基調 | ピクテ投信投資顧問株式会社

今週の注目チャート:米国の対中国貿易赤字〜「政策の争点」とも言える対中国貿易赤字は拡大基調 米国 中国 先進国 アジア

2018/03/08先進国

ご参考資料

 

ポイント

「政策の争点」とも言える米国の対中国貿易赤字(直近1年間、2017年2月~2018年1月)は3,799億ドルと、過去最高を更新しました。
米・中貿易がトランプ大統領の優先課題の一つとなりつつあることから、市場は、追加の関税引き上げの発表を警戒しています。
輸入関税発動の表明は、選挙前の政治的駆け引きに過ぎないのでしょうか?

 

2018年1月の米国の貿易収支統計がかつてないほどの注目を集めたのは、トランプ大統領が、危険なほど断固とした口調で、鉄鋼とアルミニウムを対象とした輸入関税引き上げを表明した直後に発表されたからです。

2018年1月の米国の貿易赤字は、2008年10月以来、単月ベースでは過去最高の566億ドルに達しました。
また、「政策の争点」とも言えそうな対中国貿易赤字(季節要因調整前)は、2015年9月以来の水準である360億ドル、2018年1月までの12ヵ月間でも3,799億ドルとなりました。

問題は、鉄鋼とアルミニウムの輸入関税引き上げに関するトランプ大統領の数日前の突然の表明が、秋の中間選挙を意識した、支持層の歓心を買うための政治的駆け引きに過ぎないのか、それとも、追加輸入課税(ならびに全面的な貿易戦争に発展するリスク)措置を伴う米国の通商政策の「本物の」レジーム・シフト(体制の急激な変化)を意味するものなのか、ということです。

トランプ大統領の助言役(経済政策の司令塔)だったコーン国家経済会議(NEC)委員長の辞任を含め、足元で政策のより大きなシフトが起こるリスクは増しつつありますが、大統領の表明は、選挙前の政治的駆け引きに過ぎないとも考えられます。

トランプ大統領は、貿易収支が重要だと信じ込んでおり、中国など、一部の国が貿易のルールを守らないのだから、赤字をなくすには輸入品からの保護が必要だと言って譲らないようです。
問題なのはトランプ大統領の見解が正しいか否かは別としても、増加の一途を辿る中国からの輸入は、大統領に輸入制限発動の更なる口実を与えるリスクにもなりかねないことです。

 

図表1 米国の対中国輸出入金額(過去12ヵ月間合計)

 

※トランプ大統領の貿易政策に関する発言が強硬となる中で、米国の対中国貿易赤字は拡大基調

出所:ピクテグループ、米国国勢調査局

 

(※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。)

 

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