今週の注目チャート:「米国消費者の(輸入)携帯電話依存症」~2017年の米国の製品別輸入金額で中国製エレクトロニクス製品が原油を上回る | ピクテ投信投資顧問株式会社

今週の注目チャート:「米国消費者の(輸入)携帯電話依存症」~2017年の米国の製品別輸入金額で中国製エレクトロニクス製品が原油を上回る 米国 先進国

2018/04/04先進国

ご参考資料

 

ポイント

2017年の米国の中国製エレクトロニクス製品の輸入金額は原油の輸入金額を上回りました。これで3年連続となり、また、過去最高金額を更新しています。

トランプ大統領の通商政策の焦点は対中国貿易です。大統領は貿易赤字の1,000億ドルの削減を目指して交渉を成立させたいと目論む一方で、輸入関税も辞さないと脅しをかけています。

携帯電話やタブレット等の「中国製エレクトロニクス製品依存症」を患う米国の消費者にどのような影響が及ぶかが注目されます。中国からの輸入が妨げられることとなれば、中国製エレクトロニクス製品に対する需要の一部は、他国からの輸入製品にシフトするだけで、米国の貿易赤字が高位に留まる状況も予想されます。

 

数十年来の米国の通商政策の最大の焦点は、巨額の原油(石油製品)輸入でしたが、国内のシェールオイルの増産と(それに伴う)原油価格の下落を背景に、近年では、輸入金額が激減しています。

米国の通商政策の焦点は、特にトランプ大統領の就任以降、対中政策にシフトしています。大統領は、3,750億ドルに上る貿易赤字を1,000億ドル削減するための交渉をまとめたいと発言しています。この間、中国からの輸入品に関税を課すとの強硬姿勢を維持しており、その一部は数週間以内の発効が見込まれます。

対中貿易赤字の1,000億ドルの削減を具体的にどう実行するかについての大統領の発言は殆どありませんが、赤字の一因は、携帯電話、タブレット、コンピューター、スクリーン等を中心とした中国製エレクトロニクス製品に対する需要の急増です。2017年の中国製エレクトロニクス製品の輸入は、3年連続で原油輸入を上回りました(図表1ご参照)。

米通商代表部は通信機器に照準を定めていると発言しているものの、トランプ大統領の輸入関税が実際に中国製エレクトロニクス製品にかけられるかどうかは定かではありません。また、輸入携帯電話に対する米国民の依存症に輸入関税が対応できるかどうかも不明です。輸入関税措置が実行され、中国製品の価格が割高となった場合には、ベトナム等、中国以外の電話部品組み立て国に需要が一部シフトするだけのことかもしれません。

 

図表1 米国の原油輸入と対中エレクトロニクス製品輸入

 

※中国製エレクトロニクス製品は、3年連続で原油を上回る

出所:ピクテグループ、米国国際貿易委員会

 

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