今週の注目チャート:産業の衰え ~データには、米国の「製造業ルネサンス」は未だ見られない | ピクテ投信投資顧問株式会社

今週の注目チャート:産業の衰え ~データには、米国の「製造業ルネサンス」は未だ見られない 米国 先進国

2018/05/01先進国

ご参考資料

 

ポイント

・米国の2017年第4四半期GDPに占める製造業の割合は11.6%で、2016年第4四半期と同程度となりました。

   一方で、1997年の同比率は16.1%でした。

・化学製品を除き、製造業のサブ・セクターの米国GDPに対するシェアは低下してきています。

・GDPに対するシェアの低下が特に大きかったのは、金属加工製品、電子機器、および機械類でした。

 

米国商務省経済分析局が公表した2017年第4四半期の産業別GDP(国内総生産)は、米国の製造業の現状を知るために有益です。結論としては、米国の製造業には過去と比較して衰えが見られます。

 

米国の2017年第4四半期GDPに占める製造業の割合は11.6%で、2007年の同比率(12.8%)と同程度ですが、1997年の同比率(16.1%)からは明らかに低下しています。

 

製造業のサブ・セクターを見ると、米国の製造業は全体的に衰えが見られます。製造業のサブ・セクターの米国GDPに対するシェアの変化を見ると、ほぼ全てのサブ・セクターでシェアが低下しています(図表1ご参照)。唯一シェアが上昇している化学製品は、米国内のエネルギー価格上昇などが寄与しているものと思われます。また、シェア低下が比較的小幅であったのは、航空機製造などを含む、その他輸送機器のカテゴリーでした。

 

GDPに対するシェアの低下が特に大きかったのは、金属加工製品(2017年:0.8%、1997年:1.3%)、電子機器(2017年:1.5%、1997年:2.3%)、および機械類(2017年:0.8%、1997年:1.2%)でした。

 

トランプ大統が保護主義政策を推進することで米国の製造業を支援しようとする背景は、「製造業の衰えは不当な対外競争によるものである、」という信念なのかも知れません。しかしながら、保護主義政策はプラスの影響よりもむしろマイナスの影響を与えてしまう可能性もあります。

 

図表1 製造業サブ・セクターの2017年のGDPに対するシェアと、1997年~2017年のシェア平均値との差

 

出所:ピクテグループ、米国商務省経済分析局

 

 

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