米中貿易摩擦や英国のEU離脱に対するピクテの視点 | ピクテ投信投資顧問株式会社

米中貿易摩擦や英国のEU離脱に対するピクテの視点

2018/07/10先進国

ポイント

先週の米国と中国の貿易戦争の影響は限定的であったものの、米ドル高によって新興国市場に対するマイナスの影響が継続する見通しです。今回の貿易摩擦は簡単に解決しそうにはないと見ています。一方、英国のEUからの離脱(ブレグジット)が粛々と進むことによって、英国株の反発が期待できます。

 

先週金曜日に、米トランプ政権が中国に対する340億ドルの追加関税を発動、中国政府も直ちに同額の報復措置に踏み切ったにもかかわらず、市場は落ち着いた動きとなりました。実際、投資家は米ドルに注目していました。最近の米ドルの上昇は、新興国市場の下落に拍車を掛けました。しかし、先週末に米国企業の決算の見通しが期待はずれになりそうなニュースが流れると、ドル高も一服しました。同様に国内の要因から、メキシコのペソや中国の人民元を含めて新興国の株式と通貨は反発しました。この背景には、メキシコや中国の中央銀行は、資本の流出に対して通貨を防衛する用意があるとのサインを出しています。

しかしながら、リスクに対する悲観心理からの回復はまだ弱いと見られます。中国のスマートフォンのメーカーであるシャオミの株価は、今週月曜日の香港市場の寄り付きで6%安のスタートとなりました。もっとも、その後株価は回復しました。ピクテのメインシナリオではないものの、木曜日に発表された米消費者物価のインフレ率に関わる報告によると、コアの物価の大幅な上昇は再び為替市場に大きな影響を及ぼすと考えます。

重要なことは、今回の貿易摩擦が簡単には解決されそうにないことです。ピクテの見方は、現状の追加関税と報復措置といった流れは、ひとたびトランプ政権が11月の中間選挙に向けて、有権者に対する何らか成果を得られるならば、一時的におさまると見ています。反対にもっと不気味な事態になりそうなのは、トランプ大統領が中国に対する制裁を強化して、2020年の次期大統領選挙までなんらかの恩恵を受け続けようと考えることかも知れません。

最近、英国政府のEUからの離脱(ブレグジット)に対するスタンスが明瞭になってきました。最も強硬なEU離脱派を排除する動きが始まっていますが、英国政府がEU離脱案をまとめるまでに、最終的かつ徹底的な強行論者の排除が必要になる見通しです。最終的には、協調的なブレグジット路線が英国株の上昇に道すじをつけると見ています。ただし、その前に相当な政治的混乱を解決する必要があると考えます。

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