バイオ医薬品市場(14年5月号) | ピクテ投信投資顧問株式会社

バイオ医薬品市場(14年5月号) バイオ医薬品 グローバル

ポイント

4月のバイオ医薬品関連企業の株価は、昨年来の大幅な株価上昇を受けた利益確定の動きから小幅な下落となりました。

バイオ医薬品関連企業の株価動向

4月のナスダック・バイオテック指数(ドルベース、配当含まず)は月間で下落しました。ヘルスケアセクター全体を見ると、大手医薬品企業の株価はM&A(合併・買収)の動きを背景に上昇率が高くなった一方、バイオ医薬品関連企業の株価は昨年来の大幅な株価上昇を受けた利益確定の動きから軟調な動きとなり、特に中小型株の下落が目立ちました。

業績関連ニュースでは、バイオジェン・アイデック(米国)、ギリアド・サイエンシズ(米国)、アレクション・ファーマシューティカルズ(米国)が良好な2014年1-3月期の決算を発表しました。一方、セルジーン(米国)は良い内容と悪い内容が入り混じった決算となりました。また、アムジェン(米国)は失望を誘う決算内容でした。

治験関連および承認関連ニュースでは、バイオジェン・アイデックとアイシス・ファーマシューティカルズ(米国)が脊髄性筋萎縮症治療薬候補SMNRxについて良好な治験結果を発表しました。マンカインド(米国)の吸入式インスリン製剤Afrezzaは、承認が米食品医薬品局(FDA)諮問委員会によって支持されました。サイトカイネティックス(米国)は筋萎縮性側索硬化症治療薬候補の治験において良好な結果が得られませんでした。ハロザイムセラピューティクス(米国)は、膵臓がん治療薬候補の臨床試験が差し止めとなりました。サレプタ・セラピューティクス(米国)はデゥシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬候補について、今年中にFDAに承認申請することを発表しました。アジオス・ファーマシューティカルズ(米国)は、進行血液がん治療薬候補のフェーズⅠ治験において期待以上の有望な結果が得られたことを発表しました。

今後のバイオ医薬品市場見通し

医薬品価格引下げ圧力の高まりなどのマイナス材料もあるものの、ここ最近の大型医薬品の承認や、有望な新薬のパイプラインの動向から、バイオテクノロジー企業群は引き続き成長が期待できると考えており、今後数年にわたってヘルスケアセクターを上回る売上成長が期待できると見ています。

こうした成長性に加えて、良好な治験結果が示されれば、中長期的にはゲノム関連企業の株価は引き続き上昇基調が期待できると考えます。今年に入っての株価調整の後、バイオ医薬品関連株式は市場の信頼感が戻るまで方向感のない値動きとなりそうです。足元発表が続いている決算の内容や治験結果の発表などが今後の株価動向に影響を与える可能性が高く、注視が必要と考えます。

大型株と中型株を中心に、画期的かつニーズが高く将来性が期待される薬品や、既存薬に無い特徴を有した薬品で、開発の最終段階に近づいている企業に注目が集まると考えます。

バイオ医薬品関連企業の売上高は相対的に高い伸びが見込まれる

バイオ医薬品関連企業の売上高は、新興国の企業を上回って堅調に成長してきました。(PDF図表5参照)

バイオ医薬品関連企業については、1.有望な治療薬候補の良好な治験結果の発表、2.大型の新薬の承認、3.新薬販売開始後の業績寄与の拡大などを背景に、米国企業や日本企業よりも相対的に高い売上高の伸びが見込まれています。(PDF図表6参照)

売上高の伸びに沿って株価も上昇

過去の実績では、バイオ医薬品関連企業の株価は、売上高の伸びとともに上昇してきたことがわかります。(PDF図表7参照)

バリュエーション:上昇傾向にあり

2011年以降、バイオ医薬品関連株式の株価が大きく上昇したことから、PSR(株価売上高倍率)で見たバリュエーション(投資価値評価)は、ここ数年で最も高い水準にあり、一部、割高となっている可能性もあります。(PDF図表8参照)

(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。)

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