バイオ医薬品市場(14年6月号) | ピクテ投信投資顧問株式会社

バイオ医薬品市場(14年6月号) バイオ医薬品 グローバル

ポイント

5月のバイオ医薬品関連企業の株価は上昇しました。ユーロ圏の金融緩和期待などを背景に世界株式が上昇する中、バイオ医薬品関連企業の株価は、3月から4月にかけて下落したことの反動などもあり、世界株式を上回る上昇率となりました。

バイオ医薬品関連企業の株価動向

5月のナスダック・バイオテック指数(ドルベース、配当含まず)は月間で上昇しました。バイオ医薬品関連株式は、3月から4月にかけて下落したことの反動から上昇し、上昇率はヘルスケアセクター全体や世界株式を上回りました。個別銘柄では、パフォーマンスに大きな差が生じましたが、米国がん治療学会などの医学会議で治験結果の発表を計画している企業が注目されました。
治験関連および承認関連ニュースでは、インターミューン(米国)が、特発性肺線維症治療薬候補ピルフェニドンについて良好な治験結果を発表しました。
PTCセラピューティクス(米国)は、ナンセンス変異を伴うデュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬アタルレンについて欧州医薬品委員会(CHMP)より承認推奨を得ました。エンドサイト(米国)は、卵巣がん治療薬候補ビンタフォリドのフェーズⅢ治験を中止し、欧州での承認申請を取り下げました。ケリックス・バイオファーマシューティカルズ(米国)は、承認プロセスにおいて追加情報を提出したことを受け、高リン血症治療薬候補ゼレネックスの承認審査期間が3ヵ月延長されることを発表しました。 買収関連ニュースでは、シャイアー(アイルランド)がNPSファーマシューティカルズ(米国)を買収するとの観測が広がりました。その他のニュースでは、アイロンウッド・ファーマシューティカルズ(米国)が、過敏性腸症候群治療薬リンゼスについての医薬品広告のキャンペーン後に処方数が伸びたことを公表しました。

今後のバイオ医薬品市場見通し

医薬品価格引下げ圧力の高まりなどのマイナス材料もあるものの、ここ最近の大型医薬品の承認や、有望な新薬のパイプラインの動向から、バイオテクノロジー企業群は引き続き成長が期待できると考えており、今後数年にわたってヘルスケアセクターを上回る売上成長が期待できると見ています。
こうした成長性に加えて、良好な治験結果が示されれば、中長期的にはゲノム関連企業の株価は引き続き上昇基調が期待できると考えます。
今年に入っての株価調整の後、バイオ医薬品関連株式は市場の信頼感が戻るまで方向感のない値動きとなりそうです。足元発表が続いている決算の内容や治験結果の発表などが今後の株価動向に影響を与える可能性が高く、注視が必要と考えます。
大型株と中型株を中心に、画期的かつニーズが高く将来性が期待される薬品や、既存薬に無い特徴を有した薬品で、開発の最終段階に近づいている企業に注目が集まると考えます。

(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。)


図表1:バイオ医薬品株価指数
(ナスダック・バイオテック指数)の推移

 

記載されている個別の銘柄・企業については、あくまでも参考情報であり、その銘柄・企業の売買を推奨するものではありません。また、記載された過去の実績は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。

図表2:ナスダック・バイオテック指数
(米ドルベース、月次、期間:2004年5月~2014年5月)

 

記載されている個別の銘柄・企業については、あくまでも参考情報であり、その銘柄・企業の売買を推奨するものではありません。また、記載された過去の実績は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。


図表3:今後のバイオ関連学会予定

 

記載されている個別の銘柄・企業については、あくまでも参考情報であり、その銘柄・企業の売買を推奨するものではありません。また、記載された過去の実績は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。


図表4:今後製造承認・販売が期待される バイオ新薬
(ピーク時予想売上高2.5億ドル以上)

 記載されている個別の銘柄・企業については、あくまでも参考情報であり、その銘柄・企業の売買を推奨するものではありません。また、記載された過去の実績は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。

バイオ医薬品関連企業の売上高は相対的に高い伸びが見込まれる

バイオ医薬品関連企業の売上高は、新興国の企業を上回って堅調に成長してきました。(図表5参照)

図表5:売上高の推移
(米ドルベース、期間:2001年12月末~2013年12月末)

 

MSCI指数は、MSCIが開発した指数です。同指数に対する著作権、知的所有権その他一切の権利はMSCIに帰属します。またMSCIは、同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています。

記載のデータは、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。

  バイオ医薬品関連企業については、①有望な治療薬候補の良好な治験結果の発表、②大型の新薬の承認、③新薬販売開始後の業績寄与の拡大などを背景に、米国企業や日本企業よりも相対的に高い売上高の伸びが見込まれています。(図表6参照)

図表6:今後2年間の売上高伸び率予想
(年率、2014年6月10日時点、ブルームバーグ集計アナリスト予想平均)

 

記載のデータは、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。

売上高の伸びに沿って株価も上昇

過去の実績では、バイオ医薬品関連企業の株価は、売上高の伸びとともに上昇してきたことがわかります。(図表7参照)

図表7:バイオ医薬品関連企業の売上高と株価の推移
(期間:2003年12月末~2013年12月末(実績)、2014~2015年(予想))

 

記載のデータは、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。

バリュエーション:上昇傾向にあり

2011年以降、バイオ医薬品関連株式の株価が大きく上昇したことから、PSR(株価売上高倍率)で見たバリュエーション(投資価値評価)は、ここ数年で最も高い水準にあり、一部、割高となっている可能性もあります。(図表8参照)

図表8:ナスダック・バイオテック指数とPSR
(米ドルベース、月次、期間:1998年5月~2014年5月)

 

記載のデータは、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。

(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。)

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