バイオ医薬品市場(14年7月号) | ピクテ投信投資顧問株式会社

バイオ医薬品市場(14年7月号) バイオ医薬品 グローバル

ポイント

6月のナスダック・バイオテック指数(ドルベース、配当含まず)は月間で上昇しました。バイオ医薬品関連企業の株価は、良好な治験結果の発表やM&A(合併・買収)の動きなどを背景に上昇しました。

バイオ医薬品関連企業の株価動向

6月のナスダック・バイオテック指数(ドルベース、配当含まず)は月間で上昇しました。バイオ医薬品関連企業の株価は、良好な治験結果の発表やM&A(合併・買収)の動きなどを背景に上昇しました。

治験関連ニュースでは、バーテックス・ファーマシューティカルズ(米国)は嚢胞性線維症患者を対象とした治療薬カリデコとルマカフトルの併用についてのフェーズⅢ治験で、アクテリオン・ファーマシューティカルズ(スイス)は肺高血圧症治療薬候補セレキシパグのフェーズⅢ治験で、それぞれ良好な結果を発表しました。その他、アジオス・ファーマシューティカルズ(米国)が様々なタイプの血液がんについて、ブルーバード・バイオ(米国)がβサラセミアの遺伝子治療について、そしてカリョファーマ・セラピューティクス(米国)は多発性骨髄腫治療薬候補セリネクソールについて、それぞれ初期治験で良好な結果を得ました。また、6月末にはシナゲバ・バイオファーマ(米国)がリソソーム酸リパーゼ欠損症患者に対する治療薬候補セベリパーゼαのフェーズⅢ治験で良好な結果を得たことを発表しました。

買収関連ニュースでは、M&Aの動きが医薬品全般で活発化し、その動きはバイオ医薬品関連企業にも波及しました。 6月のバイオ医薬品関連の案件の中で、最大規模は大手医薬品企業メルク(米国)による38億5,000万ドル規模のアイデニックス・ファーマシューティカルズ(米国)買収でした。

今後のバイオ医薬品市場見通し

医薬品価格引下げ圧力の高まりなどのマイナス材料もあるものの、ここ最近の大型医薬品の承認や、有望な新薬のパイプラインの動向から、バイオテクノロジー企業群は引き続き成長が期待できると考えており、今後数年にわたってヘルスケアセクターを上回る売上成長が期待できると見ています。

こうした成長性に加えて、良好な治験結果が示されれば、中長期的にはゲノム関連企業の株価は引き続き上昇基調が期待できると考えます。今年春以降の株価調整の後、バイオ医薬品関連株式は再び上昇基調に戻りましたが、市場の信頼感が戻るまで方向感のない値動きとなりそうです。足元発表が続いている決算の内容や治験結果の発表などが今後の株価動向に影響を与える可能性が高く、注視が必要と考えます。

大型株と中型株を中心に、画期的かつニーズが高く将来性が期待される薬品や、既存薬に無い特徴を有した薬品で、開発の最終段階に近づいている企業に注目が集まると考えます。

図表1:バイオ医薬品株価指数
(ナスダック・バイオテック指数)の推移

 

※為替レートは対顧客電信売買相場の仲値
※PSR:株価売上高倍率。2014年3月末時点のナスダック・バイオテック指数構成銘柄を基に算出
出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資顧問株式会社作成
記載されている個別の銘柄・企業については、あくまでも参考情報であり、その銘柄・企業の売買を推奨するものではありません。また、記載された過去の実績は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。


図表2:ナスダック・バイオテック指数
(米ドルベース、月次、期間:2004年6月~2014年6月)

出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資顧問株式会社作成

図表3:今後のバイオ関連学会予定

 

※バイオ関連学会予定に掲載の学会の開催期間は変更、延期、中止されることがあります。
出所:各種資料を使用しピクテ投信投資顧問株式会社作成

図表4:今後製造承認・販売が期待される
バイオ新薬(ピーク時予想売上高2.5億ドル以上)

 

出所:各種資料を使用しピクテ投信投資顧問株式会社作成
記載されている個別の銘柄・企業については、あくまでも参考情報であり、その銘柄・企業の売買を推奨するものではありません。また、記載された過去の実績は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。

バイオ医薬品関連企業の売上高は相対的に高い伸びが見込まれる

バイオ医薬品関連企業の売上高は、新興国の企業を上回って堅調に成長してきました。(図表5参照)

図表5:売上高の推移
(米ドルベース、期間:2001年12月末~2013年12月末)

 

※バイオ医薬品関連企業:ナスダック・バイオテック指数
新興国企業:MSCI新興国株価指数構成銘柄
※売上高は一株あたり売上高(指数の値とPSR(株価売上高倍率)から算出
出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
記載のデータは、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。

バイオ医薬品関連企業については、(1)有望な治療薬候補の良好な治験結果の発表、(2)大型の新薬の承認、(3)新薬販売開始後の業績寄与の拡大などを背景に、米国企業や日本企業よりも相対的に高い売上高の伸びが見込まれています。(図表6参照)

図表6:今後2年間の売上高伸び率予想
(年率、2014年7月9日時点、ブルームバーグ集計アナリスト予想平均)

 

※バイオ医薬品関連企業:ナスダック・バイオテック指数、米国企業:S&P500種株価指数、日本企業:TOPIXの構成銘柄
出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
記載のデータは、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。

売上高の伸びに沿って株価も上昇

過去の実績では、バイオ医薬品関連企業の株価は、売上高の伸びとともに上昇してきたことがわかります。(図表7参照)

図表7:バイオ医薬品関連企業の売上高と株価の推移
(期間:2003年12月末~2013年12月末(実績)、2014~2015年(予想))

 

※バイオ医薬品関連企業:ナスダック・バイオテック指数
※一株あたり売上高は、指数の値とPSR(株価売上高倍率)から算出
※2014年、2015年の一株あたり売上高はブルームバーグ集計アナリスト予想平均(2014年3月26日時点)
出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作
記載のデータは、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。

バリュエーション:上昇傾向にあり

2011年以降、バイオ医薬品関連株式の株価が大きく上昇したことから、PSR(株価売上高倍率)で見たバリュエーション(投資価値評価)は、ここ数年で最も高い水準にあり、一部、割高となっている可能性もあります。(図表8参照)

図表8:ナスダック・バイオテック指数とPSR
(米ドルベース、月次、期間:1998年6月~2014年6月)

 

※PSR:株価売上高倍率。2014年3月末時点のナスダック・バイオテック指数構成銘柄を基に算出
出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資顧問株式会社作成
記載のデータは、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。

(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。)

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