バイオ医薬品市場(15年2月号) | ピクテ投信投資顧問株式会社

バイオ医薬品市場(15年2月号) バイオ医薬品 グローバル

2015年1月のバイオ医薬品市場

バイオ医薬品関連企業の株価動向

1月のナスダック・バイオテック指数(ドルベース、配当含まず)は上昇しました。好調な業績発表、相次ぐ新規株式公開(IPO)ならびに増資等が貢献し上昇しました。

承認関連ニュースでは、インターセプト・ファーマシューティカルズ(米国)の肝線維症を伴う非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)治療薬候補が米国食品医薬品局(FDA)の画期的治療薬の指定を受けました。

治験関連ニュースでは、ニューロクライン・バイオサイエンス(米国)が子宮内膜症治療薬候補エラゴリクスについて、センプラ・ファーマシューティカルズ(米国)が、肺炎の経口治療薬候補ソリスロマイシンについて、いずれもフェーズ3治験の良好な結果を発表しました。また、ハロザイムセラピューティクス(米国)はすい臓がん治療薬候補PEG-PH20について、ザフゲン(米国)は視床下部の損傷に起因して生じる肥満の治療薬候補について、いずれもフェーズ2治験の良好な結果を発表しました。メディベーション(米国)は、前立腺がん治療薬候補エンザルタミドのフェーズ2治験の結果、効用の面で良好な結果を得たものの、初期前立腺がん患者の心臓機能の安全性を示す兆候は確認できなかったことを発表しました。

M&A(合併・買収)関連ニュースでは、シャイアー(アイルランド)がNPSファーマシューティカルズ(米国)を総額52億ドルで買収しました。ロシュ・ホールディング(スイス)は10億3,000万ドルでファンデーション・メディシン(米国)の株式の過半数を取得しました。また、未上場銘柄の買収では、ギリアド・サイエンシズ(米国)がフェネクス・ファーマシューティカルズ(ドイツ)の肝臓疾患治療薬開発プログラムの買収を、バイオジェン・アイデックが神経因性疼痛治療薬を手がけるコンバージェンス(英国)を買収しました。

その他のニュースでは、2014年12月には、C型肝炎治療薬を巡るアッヴィ(米国)と薬剤給付管理最大手エクスプレス・スクリプト・ホールディング(米国)との取引が市場の注目を集めましたが、ギリアド・サイエンシズはこれに対抗し、同社のC型肝炎治療薬について複数の薬剤給付管理機関との間で独占的な販売契約を締結しました。

記載されている個別の銘柄・企業については、あくまでも参考情報であり、その銘柄・企業の売買を推奨するものではありません。また、記載された過去の実績は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。

今後のバイオ医薬品市場見通し

医薬品価格引下げ圧力の高まりなどのマイナス材料もあるものの、ここ最近の大型医薬品の承認や、有望な新薬のパイプラインの動向から、バイオテクノロジー企業群は引き続き成長が期待できると考えており、今後数年にわたってヘルスケアセクターを上回る売上成長が期待できると見ています。こうした成長性に加えて、良好な治験結果が示されれば、中長期的にはゲノム関連企業の株価は引き続き上昇基調が期待できると考えます。短期的には決算と治験結果の発表が注目されます。

バイオ医薬品関連企業の売上高は相対的に高い伸びが見込まれる

バイオ医薬品関連企業の売上高は、新興国の企業を上回って堅調に成長してきました。(PDF図表5参照)

バイオ医薬品関連企業については、(1)有望な治療薬候補の良好な治験結果の発表、(2)大型の新薬の承認、(3)新薬販売開始後の業績寄与の拡大などを背景に、米国企業や日本企業よりも相対的に高い売上高の伸びが見込まれています。(PDF図表6参照)

売上高の伸びに沿って株価も上昇

過去の実績では、バイオ医薬品関連企業の株価は、売上高の伸びとともに上昇してきたことがわかります。(PDF図表7参照)

バリュエーション:上昇傾向にあり

2011年以降、バイオ医薬品関連株式の株価が大きく上昇したことから、PSR(株価売上高倍率)で見たバリュエーション(投資価値評価)は、ここ数年でみると高い水準にあり、一部、割高となっている可能性もあります。(PDF図表8参照)

(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。)

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