バイオ医薬品市場(15年5月号) | ピクテ投信投資顧問株式会社

バイオ医薬品市場(15年5月号) グローバル バイオ医薬品

バイオ医薬品関連企業の株価動向

4月のナスダック・バイオテック指数(ドルベース、配当含まず)は下落しました。

決算関連ニュースでは、2015年1-3月期の決算は概ね予想の範囲内に収まりました。特に目立った例外としては、ギリアド・サイエンシズ(米国)のC型肝炎治療薬の売上が予想を大きく上回ったことや、バイオジェン(米国)の多発性硬化症治療薬テクフィデラの売上が期待に反して伸び悩んだことが挙げられます。治験関連ニュースでは、多数の良好な結果が発表されました。ガラパゴス(ベルギー)は、関節リウマチ治療薬候補の治験について、アルナイラム・ファーマシューティカルズ(米国)は、家族性アミロイド・ポリニューロパチー患者のトランスサイレチン(TTR)遺伝子変異起因アミロイド症治療薬候補のフェーズ2治験について、GWファーマシューティカルズ(英国)はてんかん症治療薬候補の治験について、ギリアド・サイエンシズならびに同社と競合するメルク(米国)の両社は、C型肝炎治療薬についての良好な結果を発表しました。一方、ジュノ・セラピューティクス(米国)は、固形腫瘍のキメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)を用いた治療薬の初期データを発表したものの、投資家の期待を裏切る結果となりました。また、アエリー・ファーマシューティカルズ(米国)は緑内障治療薬のフェーズ3治験で、セラドン・コーポレーション(米国)は、心不全の遺伝子治療薬のフェーズ2治験で目標を達成できなかったことを発表しました。承認関連ニュースでは、アムジェン(米国)が心不全治療の心拍抑制薬イバブラジンについて、グラクソ・スミスクライン(英国)ならびにテラバンス(米国)の両社が成人気管支喘息吸入薬ブレオについて、いずれもFDA(米国食品医薬品局)の承認を受けたことを発表しました。また、クロビス・オンコロジー(米国)は、BRCA遺伝子変異を有する患者の進行卵巣がん治療経口阻害剤がFDAの画期的治療薬の指定を受けたことを発表しました。

今後のバイオ医薬品市場見通し

医薬品価格引下げ圧力の高まりなどのマイナス材料もあるものの、ここ最近の大型医薬品の承認や、有望な新薬のパイプラインの動向から、バイオテクノロジー企業群は引き続き成長が期待できると考えており、今後数年にわたってヘルスケアセクターを上回る売上成長が期待できると見ています。

こうした成長性に加えて、良好な治験結果が示されれば、中長期的にはゲノム関連企業の株価は引き続き上昇基調が期待できると考えます。短期的にはこれまで大きく上昇していることなどを背景に、利益確定の動きが起こる可能性については排除できず、注意が必要と考えます。

記載されている個別の銘柄・企業については、あくまでも参考情報であり、その銘柄・企業の売買を推奨するものではありません。また、記載された過去の実績は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。

バイオ医薬品関連企業の売上高は相対的に高い伸びが見込まれる

バイオ医薬品関連企業の売上高は、新興国の企業を上回って堅調に成長してきました。(PDF図表5参照)

バイオ医薬品関連企業については、(1)有望な治療薬候補の良好な治験結果の発表、(2)大型の新薬の承認、(3)新薬販売開始後の業績寄与の拡大などを背景に、米国企業や日本企業よりも相対的に高い売上高の伸びが見込まれています。(PDF図表6参照)

売上高の伸びに沿って株価も上昇

過去の実績では、バイオ医薬品関連企業の株価は、売上高の伸びとともに上昇してきたことがわかります。(PDF図表7参照)

バリュエーション:上昇傾向にあり

2011年以降、バイオ医薬品関連株式の株価が大きく上昇したことから、PSR(株価売上高倍率)で見たバリュエーション(企業価値評価)は、ここ数年でみると高い水準にあり、一部、割高となっている可能性もあります。(PDF図表8参照)

(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。)

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