バイオ医薬品市場(15年8月号) | ピクテ投信投資顧問株式会社

バイオ医薬品市場(15年8月号) グローバル バイオ医薬品

バイオ医薬品関連企業の株価動向

7月のナスダック・バイオテック指数(ドルベース、配当含まず)は、世界の株式市場を上回る上昇となりました。

決算関連ニュースでは、2015年4-6月期決算は概ね堅調な内容となっています。ただしバイオジェン(米国)は、2015年4-6月期決算において売上高が市場予想を下回り、さらに2015年通期の増収率予想についても引き下げました。

治験関連ニュースでは、アナコール・ファーマシューティカルズ(米国)がアトピー性皮膚炎治療薬候補のフェーズ3治験において、シナジー・ファーマシューティカルズ(米国)が慢性特発性便秘治療薬候補のフェーズ3治験において、ノボ・ノルディスク(デンマーク)が第2型糖尿病患者向けGLP-1受容体作動薬セマグルチドのフェーズ3治験において、ウルトラジェニックス・ファーマシューティカルズ(米国)が遺伝性低リン血症治療薬候補のフェーズ2治験において、カラ・セラピューティクス(米国)が尿毒症性掻痒症治療薬候補のフェーズ2治験において、エクセリクス(米国)が腎細胞がん治療薬候補のフェーズ3治験において、それぞれ良好な治験結果を発表しました。一方、バイオジェンは、アルツハイマー型認知症治療薬候補アデュカムマブについてまちまちな内容の治験結果を発表した他、ゾーマ(米国)はベーチェット病ぶどう膜炎のフェーズ3治験において良好な結果を得られませんでした。

承認関連ニュースでは、バーテックス・ファーマシューティカルズ(米国)の嚢胞性線維症治療合剤オルカンビや、リジェネロン・ファーマシューティカルズ(米国)の高コレステロール血症治療薬プラルエントが米食品医薬品局(FDA)による承認を得ました。また、FDAはバーサーティス(米国)の成長ホルモン薬候補の試験差し止めを解除した他、ダイアックス(米国)の遺伝性血管浮腫治療抗体DX-2930に画期的治療指定を付与しました。

その他のニュースでは、セルジーン(米国)がレセプトス(米国)を72億ドルで買収することを発表しました。この買収によりセルジーンは開発の最終段階にある多発性硬化症と潰瘍性結腸炎の治療薬候補を獲得することとなりました。また、引き続きバイオ医薬品セクターにおけるM&A(合併・買収)の動きは活発に推移しています。

今後のバイオ医薬品市場見通し

医薬品価格引下げ圧力の高まりなどのマイナス材料もあるものの、ここ最近の大型医薬品の承認や、有望な新薬のパイプラインの動向から、バイオテクノロジー企業群は引き続き成長が期待できると考えており、今後数年にわたってヘルスケアセクターを上回る売上成長が期待できると見ています。

こうした成長性に加えて、良好な治験結果が示されれば、中長期的にはゲノム関連企業の株価は引き続き上昇基調が期待できると考えます。短期的にはこれまで大きく上昇していることなどを背景に、利益確定の動きが起こる可能性については排除できず、注意が必要と考えます。

※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。
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バイオ医薬品関連企業の売上高は相対的に高い伸びが見込まれる

バイオ医薬品関連企業の売上高は、新興国の企業を上回って堅調に成長してきました。(PDF図表5参照)

バイオ医薬品関連企業については、①有望な治療薬候補の良好な治験結果の発表、②大型の新薬の承認、③新薬販売開始後の業績寄与の拡大などを背景に、米国企業や日本企業よりも相対的に高い売上高の伸びが見込まれています。(PDF図表6参照)

売上高の伸びに沿って株価も上昇

過去の実績では、バイオ医薬品関連企業の株価は、売上高の伸びとともに上昇してきたことがわかります。(PDF図表7参照)

バリュエーション:上昇傾向にあり

2011年以降、バイオ医薬品関連株式の株価が大きく上昇したことから、PSR(株価売上高倍率)で見たバリュエーション(投資価値評価)は、ここ数年でみると高い水準にあり、一部、割高となっている可能性もあります。(PDF図表8参照)

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