2015年8月のバイオ医薬品市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2015年8月のバイオ医薬品市場 グローバル バイオ医薬品

バイオ医薬品関連企業の株価動向

8月のナスダック・バイオテック指数(ドルベース、配当含まず)は下落しました。

決算関連ニュースではリジェネロン・ファーマシューティカルズ(米国)ならびにインサイト(米国)は、市場予想を上回る第2四半期決算を発表し、2015年通年予想を引き上げました。

治験関連のニュースでは、レキシコン・ファーマシューティカルズ(米国)がカルチノイド症候群治療薬候補について、ノババックス(米国)がRSウイルスワクチンについて、オメロス(米国)が、非定型溶血性尿毒症治療薬候補について、アルナイラム・ファーマシューティカルズ(米国)とメディシンズ・カンパニー(米国)が、高コレステロール血症治療薬候補RNAiのフェーズ1治験結果について、いずれも良好な結果を発表しました。また、カリオファーム・セラピューティクス(米国)は、白血病治療薬候補セリネクソールの安全性に関する発表を行いました。

承認関連ニュースではエクセリクス(米国)の進行腎細胞がん治療薬候補カボザンチニブが米国食品医薬品局(FDA)より画期的治療指定を受けました。また、アムジェン(米国)の高コレステロール治療薬候補レパサは、予想通り、FDAの承認を受けました。スプラウト・ファーマシューティカルズ(米国)の女性用性欲減退障害治療薬、アディー(フリバンセリン)がFDAの承認を受けました。

その他のニュースでは、バリアント・ファーマシューティカルズ(米国)がスプラウト・ファーマシューティカルズ(米国)を10億ドルで買収することで合意したことを発表しました。アミカス・セラピューティクス(米国)が非上場のサイオダーム(米国)を買収しました。同社の株主には、当初、2億2,900万ドルが支払われる他、今後、開発や売り上げ目標の達成度合いに応じて報奨金が支払われます。アストラゼネカ(英国)は、複数の提携を発表しました。アイシス・ファーマシューティカルズ(米国)とは、心血管・代謝・腎疾患のRNA標的アンチセンス薬治療の開発について、イノビオ・ファーマシューティカルズ(米国)、ヘプタレス・セラピューティクス(英国)、ミラティ・セラピューティクス(米国)各社とは、がん免疫療法治療薬開発に向けた新たな提携契約が締結されました。

図表1:バイオ医薬品株価指数(ナスダック・バイオテック指数)の推移

 

※為替レートは対顧客電信売買相場の仲値
※PSR:株価売上高倍率。2015年6月末時点のナスダック・バイオテック指数構成銘柄を基に算出
出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資顧問株式会社作成

図表2:ナスダック・バイオテック指数
(米ドルベース、月次、期間:2005年8月~2015年8月)

 

出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資顧問株式会社作成

記載されている個別の銘柄・企業については、あくまでも参考情報であり、その銘柄・企業の売買を推奨するものではありません。また、記載された過去の実績は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。
(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。)

今後のバイオ医薬品市場見通し

医薬品価格引下げ圧力の高まりなどのマイナス材料もあるものの、ここ最近の大型医薬品の承認や、有望な新薬のパイプラインの動向から、バイオテクノロジー企業群は引き続き成長が期待できると考えており、今後数年にわたってヘルスケアセクターを上回る売上成長が期待できると見ています。

こうした成長性に加えて、良好な治験結果が示されれば、中長期的にはゲノム関連企業の株価は引き続き上昇基調が期待できると考えます。短期的にはこれまで大きく上昇していることなどを背景に、利益確定の動きが起こる可能性については排除できず、注意が必要と考えます。

図表3:今後のバイオ関連学会予定

 

※バイオ関連学会予定に掲載の学会の開催期間は変更、延期、中止されることがあります。
出所:各種資料を使用しピクテ投信投資顧問株式会社作成

図表4:今後製造承認・販売が期待されるバイオ新薬(ピーク時予想売上高2.5億ドル以上)

 

出所:各種資料を使用しピクテ投信投資顧問株式会社作成

記載されている個別の銘柄・企業については、あくまでも参考情報であり、その銘柄・企業の売買を推奨するものではありません。また、記載のデータは、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。
(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。)

バイオ医薬品関連企業の売上高は相対的に高い伸びが見込まれる

バイオ医薬品関連企業の売上高は、新興国の企業を上回って堅調に成長してきました。(図表5参照)

図表5:売上高の推移 (米ドルベース、期間:2001年12月末~2014年12月末)

 

※バイオ医薬品関連企業:ナスダック・バイオテック指数新興国企業:MSCI新興国株価指数構成銘柄
※売上高は一株あたり売上高(指数の値とPSR(株価売上高倍率)から算出)
出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
MSCI指数は、MSCIが開発した指数です。同指数に対する著作権、知的所有権その他一切の権利はMSCIに帰属します。またMSCIは、同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています。
記載のデータは、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。

バイオ医薬品関連企業については、(1)有望な治療薬候補の良好な治験結果の発表、(2)大型の新薬の承認、(3)新薬販売開始後の業績寄与の拡大などを背景に、米国企業や日本企業よりも相対的に高い売上高の伸びが見込まれています。(図表6参照)

図表6:今後2年間の売上高伸び率予想
(年率、2015年9月4日時点、ブルームバーグ集計アナリスト予想平均)

※バイオ医薬品関連企業:ナスダック・バイオテック指数、米国企業:S&P500種株価指数、日本企業:TOPIXの構成銘柄
出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成

記載のデータは、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。

売上高の伸びに沿って株価も上昇

過去の実績では、バイオ医薬品関連企業の株価は、売上高の伸びとともに上昇してきたことがわかります。(図表7参照)

 

図表7:バイオ医薬品関連企業の売上高と株価の推移
(期間:2004年12月末~2014年12月末(実績)、2015~2017年(予想))

 

※バイオ医薬品関連企業:ナスダック・バイオテック指数
※一株あたり売上高は、指数の値とPSR(株価売上高倍率)から算出
※2015年~2017年の一株あたり売上高はブルームバーグ集計アナリスト予想平均(2015年9月4日時点)
出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
記載のデータは、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。

バリュエーション:上昇傾向にあり

2011年以降、バイオ医薬品関連株式の株価が大きく上昇したことから、PSR(株価売上高倍率)で見たバリュエーション(投資価値評価)は、ここ数年でみると高い水準にあり、一部、割高となっている可能性もあります。(図表8参照)

 

図表8:ナスダック・バイオテック指数とPSR
(米ドルベース、月次、期間:1999年8月~2015年8月)

 

※PSR:株価売上高倍率。2015年6月末時点のナスダック・バイオテック指数構成銘柄を基に算出
出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資顧問株式会社作成

記載のデータは、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。

(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更 される場合があります。)

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