2015年9月のバイオ医薬品市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2015年9月のバイオ医薬品市場 グローバル バイオ医薬品

バイオ医薬品関連企業の株価動向

9月のナスダック・バイオテック指数(ドルベース、配当含まず)は下落しました。2016年米国大統領選民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官の薬価規制案を嫌気して振れの大きい展開となり、世界の株式市場全体に比べても下落率が大きくなりました。

治験関連のニュースではギリアド・サイエンシズ(米国)の全遺伝子型向けC型肝炎ウイルス(HCV)治療薬候補や、アエリー・ファーマシューティカルズ(米国)の緑内障治療薬候補、イントラセルラー・セラピーズ(米国)の統合失調症治療薬候補、ニューロクライン・バイオサイエンス(米国)の子宮筋腫治療薬候補ならびにユニキューレ(米国)のサンフィリポ症候群B型遺伝子治療薬についての良好な治験結果が発表されました。一方、テトラフェーズ・ファーマシューティカルズ(米国)の尿路感染症治療薬候補、ベラステム(米国)の悪性胸膜中皮腫治療薬候補、ラプター・ファーマシューティカル(米国)の非アルコール性脂肪性肝炎治療薬候補は、いずれも、治験の目標を達成できませんでした。

承認関連ニュースでは、テサロ(米国)のがん化学療法に伴う遅発性悪心嘔吐予防薬バルビ、ノボ・ノルディスク(デンマーク)の基礎インスリンであるデグルデクが、ともに米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けました。

その他のニュースでは、ノバルティス(スイス)のジェネリック部門サンドにより、米国初のバイオ後続品(バイオシミラー)となるザルシオ(アムジェンのニューポジェンのバイオシミラー)が米国で先発品を15%下回る薬価で発売されました。M&A(合併・買収)関連ニュースはありませんでしたが、提携関連ニュースでは、インサイト(米国)が江蘇恒瑞医薬(中国)と抗PD-1抗体薬の開発と販売権に係る提携を契約したのに対し、アッヴイ(米国)はガラパゴス(ベルギー)の炎症性疾患治療 JAK1阻害剤に係るライセンス導入権を放棄しました。

今後のバイオ医薬品市場見通し

医薬品価格引下げ圧力の高まりなどのマイナス材料もあるものの、ここ最近の大型医薬品の承認や、有望な新薬のパイプラインの動向から、バイオテクノロジー企業群は引き続き成長が期待できると考えており、今後数年にわたってヘルスケアセクターを上回る売上成長が期待できると見ています。

こうした成長性に加えて、良好な治験結果が示されれば、中長期的にはゲノム関連企業の株価は引き続き上昇基調が期待できると考えます。また、足元の株価調整によりバリュエーション(投資価値評価)の水準は魅力的なところまで低下したとみており、今後、市場に安心感が戻る必要はありますが、中長期的にみると良好な投資機会となる可能性もあると考えます。

※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。

バイオ医薬品関連企業の売上高は相対的に高い伸びが見込まれる

バイオ医薬品関連企業の売上高は、新興国の企業を上回って堅調に成長してきました。(図表5参照)バイオ医薬品関連企業については、①有望な治療薬候補の良好な治験結果の発表、②大型の新薬の承認、③新薬販売開始後の業績寄与の拡大などを背景に、米国企業や日本企業よりも相対的に高い売上高の伸びが見込まれています。(図表6参照)

売上高の伸びに沿って株価も上昇

過去の実績では、バイオ医薬品関連企業の株価は、売上高の伸びとともに上昇してきたことがわかります。(図表7参照)

バリュエーション

2011年以降、バイオ医薬品関連株式の株価が大きく上昇したことから、PSR(株価売上高倍率)で見たバリュエーション(投資価値評価)は高い水準にありましたが、足元では株価の調整を受け低下しています。(図表8参照)

※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。

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