2015年11月のバイオ医薬品市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2015年11月のバイオ医薬品市場 グローバル バイオ医薬品

バイオ医薬品関連企業の株価動向

11月のナスダック・バイオテック指数(ドルベース、配当含まず)は上昇しました。

決算関連ニュースでは、大半の企業が好調な2015年7-9月期決算を発表する中、セルジーン(米国)は、売上が事前予想に届きませんでした。

治験関連ニュースでは、セルデックス・セラピューティクス(米国)の多形性膠芽腫治療薬候補、セレクティス(米国)のキメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)治療薬候補、また、アイシス・ファーマシューティカルズ(米国)の心血管症治療薬候補の良好な治験結果が発表されました。一方、インサイト(米国)は、追加提出したがん免疫治療IDO1阻害剤の治験結果が、既に提出されたデータほど良好でなかったことが、一部の投資家を失望させました。また、アジオス・ファーマシューティカルズ(米国)の固形腫瘍治療薬候補、ブルーバード・バイオ(米国)のβサラセミア遺伝子治療薬候補の治験結果も、期待外れに終わりました。

承認関連ニュースでは、ギリアド・サイエンシズ(米国)の抗HIV 薬ジェンボヤ、バクスアルタ(米国)のA型血友病治療薬(アディノベイト)、ジェンマブ(デンマーク)の多発性骨髄腫治療薬(ダラツムマブ)が、いずれも、米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けました。FDA諮問委員会は、バイオマリン・ファーマシューティカルズ(米国)のデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)治療薬候補に対して否定的な見解を示しましたが、一方、サレプタ・セラピューティクス(米国)のDMD治療薬候補については審査経過は順調です。クロビス・オンコロジー(米国)は同社の非小細胞肺がん治療薬候補について、FDAにより追加のデータ提供が求められました。なお、当治療薬候補が承認される公算は極めて低いと思われます。

その他のニュースでは、M&A(合併・買収)活動が引き続き活況を呈しました。シャイアー(アイルランド)がダイアックス(米国)を買収した他、アストラゼネカ(英国)がZSファーマ(米国)を、また、ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(米国)がカーディオキシル・ファーマスーティカルズ(米国)を買収しました。

今後のバイオ医薬品市場見通し

医薬品価格引下げ圧力の高まりなどのマイナス材料もあるものの、ここ最近の大型医薬品の承認や、有望な新薬のパイプラインの動向から、バイオテクノロジー企業群は引き続き成長が期待できると考えており、今後数年にわたってヘルスケアセクターを上回る売上成長が期待できると見ています。

こうした成長性に加えて、良好な治験結果が示されれば、中長期的にはゲノム関連企業の株価は引き続き上昇基調が期待できると考えます。また、足元の株価調整によりバリュエーション(投資価値評価)の水準は魅力的なところまで低下したとみており、今後、市場に安心感が戻る必要はありますが、中長期的にみると株価の調整は良好な投資機会となる可能性もあると考えます。

※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。

バイオ医薬品関連企業の売上高は相対的に高い伸びが見込まれる

バイオ医薬品関連企業の売上高は、新興国の企業を上回って堅調に成長してきました。(図表5参照)バイオ医薬品関連企業については、①有望な治療薬候補の良好な治験結果の発表、②大型の新薬の承認、③新薬販売開始後の業績寄与の拡大などを背景に、米国企業や日本企業よりも相対的に高い売上高の伸びが見込まれています。(図表6参照)

売上高の伸びに沿って株価も上昇

過去の実績では、バイオ医薬品関連企業の株価は、売上高の伸びとともに上昇してきたことがわかります。(図表7参照)

バリュエーション

2011年以降、バイオ医薬品関連株式の株価が大きく上昇したことから、PSR(株価売上高倍率)で見たバリュエーション(投資価値評価)は高い水準にありましたが、足元では株価の調整を受け低下しています。(図表8参照)

 ※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。

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