2015年12月のバイオ医薬品市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2015年12月のバイオ医薬品市場 バイオ医薬品 グローバル

バイオ医薬品関連企業の株価動向

12月のナスダック・バイオテック指数(ドルベース、配当含まず)は月間で上昇しました。

治験関連ニュースでは、カラ・セラピューティクス(米国)の変形性関節症治療薬候補、ガラパゴス(ベルギー)のクローン病JAK阻害剤候補、アダマス・ファーマシューティカルズ(米国)のパーキンソン病に伴うレボドパ関連ジスキネジア治療薬候補について、いずれも良好な治験結果が発表されました。

また、アドバクシス(米国)のがん免疫治療プログラムは、米国食品医薬品局(FDA)の臨床試験差止め命令が解除されました。一方で、ザフゲン(米国)のプラダーウィリー症候群治療薬候補については、治験薬を投与された患者の2人目の死亡を受け、臨床試験の完全差止め措置を受けました。その他、ブルーバード・バイオ(米国)とグローバル・ブラッド・セラピューティクス(米国)の鎌形赤血球病治療薬候補については好悪が入り交じる結果となった一方、アタラ・バイオセラピューティクス(米国)のタンパク質栄養障害治療薬候補、カイメリックス(米国)のサイトメガロウイルス(CMV)感染予防薬候補、スレッシュホールド・ファーマシューティカルズ(米国)の進行すいがん・非上皮性肉腫治療薬候補については、いずれも期待された治験結果が得られませんでした。

承認関連ニュースでは、アレクション・ファーマシューティカルズ(米国)のリソソーム酸リパーゼ欠損症(LAL-D)治療薬カヌマならびにアクテリオン・ファーマシューティカルズ(スイス)の肺動脈高血圧症治療薬候補セレキシパグがFDAの承認を受けました。2015年のFDAの新薬承認は高水準となりました。

その他のニュースでは、シャイアー(アイルランド)がバクスアルタ(米国)の敵対的買収(買収金額:320億ドル)案件(2016年1月11日に買収発表)が継続されたことに加え、アストラゼネカ(英国)がバイオ医薬品のアセルタ・ファーマ(米国、非上場)の株式の過半数を40億ドルで取得すると発表しました。

セルジーン(米国)は、同社の主力多発性骨髄腫治療薬レブリミドを巡るナトコ・ファーマ(インド)との特許侵害訴訟が決着したことを発表しました。

今後のバイオ医薬品市場見通し

医薬品価格引下げ圧力の高まりなどのマイナス材料もあるものの、ここ最近の大型医薬品の承認や、有望な新薬のパイプラインの動向から、バイオテクノロジー企業群は引き続き成長が期待できると考えており、今後数年にわたってヘルスケアセクターを上回る売上成長が期待できると見ています。

こうした成長性に加えて、良好な治験結果が示されれば、中長期的にはゲノム関連企業の株価は引き続き上昇基調が期待できると考えます。また、足元の株価調整によりバリュエーション(投資価値評価)の水準は魅力的なところまで低下したとみており、今後、市場に安心感が戻る必要はありますが、中長期的にみると株価の調整は良好な投資機会となる可能性もあると考えます。

※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。

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バイオ医薬品関連企業の売上高は相対的に高い伸びが見込まれる

バイオ医薬品関連企業の売上高は、新興国の企業を上回って堅調に成長してきました。(図表5参照)

バイオ医薬品関連企業については、①有望な治療薬候補の良好な治験結果の発表、②大型の新薬の承認、 ③新薬販売開始後の業績寄与の拡大などを背景に、米国企業や日本企業よりも相対的に高い売上高の伸びが見込まれています。(図表6参照)

売上高の伸びに沿って株価も上昇

過去の実績では、バイオ医薬品関連企業の株価は、売上高の伸びとともに上昇してきたことがわかります。(図表7参照)

バリュエーション

2011年以降、バイオ医薬品関連株式の株価が大きく上昇したことから、PSR(株価売上高倍率)で見たバリュエーション(投資価値評価)は高い水準にありましたが、足元では株価の調整を受け低下しています。(図表8参照)

※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。

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