2016年1月のバイオ医薬品市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2016年1月のバイオ医薬品市場 バイオ医薬品 グローバル

バイオ医薬品関連企業の株価動向

1月のナスダック・バイオテック指数(ドルベース、配当含まず)は月間で下落しました。2015年10-12月期の決算は概ね堅調ですが、セルジーン(米国)やバーテックス・ファーマシューティカルズ(米国)などは投資家の失望を誘う内容となりました。

治験関連ニュースでは、好材料と悪材料が交錯しました。ダイナバクス・テクノロジーズ(米国)のB型肝炎ワクチン、ザフゲン(米国)のプラダーウィリー症候群治療薬候補、ユニキュア(オランダ)のB型血友病遺伝子治療薬候補については、いずれも良好な治験結果が発表されました。一方、インサイト(米国)の転移性結腸直腸がん治療薬候補ルキソリチニブ、オンコメド・ファーマシューティカルズ(米国)の膵がん治療薬候補の治験結果は、期待外れに終わりました。

承認関連ニュースでは、米食品医薬品局(FDA)諮問委員会が、バイオマリン・ファーマシューティカル(米国)のデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)治療薬候補の非承認を決定しました。また、サレプタ・セラピューティクス(米国)のDMD治療薬候補について、FDA諮問委員会の再審を必要とする旨の、極めて否定的な内容の報告書を発表しました。

その他のニュースでは、M&A(合併・買収)活動は、引き続き、活況を呈しました。シャイアー(アイルランド)のバクスアルタ(米国)買収は、買収総額は320億ドルで最終合意にこぎつけました。サーモフィッシャーサイエンティフィック(米国)がアフィメトリックス(米国)を、また、アコルダ・セラピューティクス(米国)がビオティエ・セラピーズ(フィンランド)を買収しました。また、メルク(米国)のC型肝炎ウイルス(HCV)治療薬がFDAの承認を受け、既存薬の価格を下回る薬価設定となったことから、ギリアド・サイエンシズ(米国)のC型肝炎ウイルス事業の先行きが懸念されました。イルミナ(米国)は、血液からがん細胞を発見するスクリーニング検査の開発を目指し、血液検査開発会社グレイル(米国)を設立しました。

今後のバイオ医薬品市場見通し

医薬品価格引下げ圧力の高まりなどのマイナス材料もあるものの、ここ最近の大型医薬品の承認や、有望な新薬のパイプラインの動向から、バイオテクノロジー企業群は引き続き成長が期待できると考えており、今後数年にわたってヘルスケアセクターを上回る売上成長が期待できると見ています。

こうした成長性に加えて、良好な治験結果が示されれば、中長期的にはゲノム関連企業の株価は引き続き上昇基調が期待できると考えます。また、足元の株価調整によりバリュエーション(投資価値評価)の水準は魅力的なところまで低下したとみており、今後、市場に安心感が戻る必要はありますが、中長期的にみると株価の調整は良好な投資機会となる可能性もあると考えます。

※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。

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バイオ医薬品関連企業の売上高は相対的に高い伸びが見込まれる

バイオ医薬品関連企業の売上高は、新興国の企業を上回って堅調に成長してきました。(図表5参照)

バイオ医薬品関連企業については、(1)有望な治療薬候補の良好な治験結果の発表、(2)大型の新薬の承認、 (3)新薬販売開始後の業績寄与の拡大などを背景に、米国企業や日本企業よりも相対的に高い売上高の伸びが見込まれています。(図表6参照)

売上高の伸びに沿って株価も上昇

過去の実績では、バイオ医薬品関連企業の株価は、売上高の伸びとともに上昇してきたことがわかります。(図表7参照)

バリュエーション

2011年以降、バイオ医薬品関連株式の株価が大きく上昇したことから、PSR(株価売上高倍率)で見たバリュエーション(投資価値評価)は高い水準にありましたが、足元では株価の調整を受け低下しています。(図表8参照)

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