2016年2月のバイオ医薬品市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2016年2月のバイオ医薬品市場 バイオ医薬品 グローバル

バイオ医薬品関連企業の株価動向

2月のナスダック・バイオテック指数(ドルベース、配当含まず)は下落しました。

決算関連ニュースでは、リジェネロン・ファーマシューティカルズ(米国)を除き、概ね、事前予想の範囲に収まりました。リジェネロン・ファーマシューティカルズは、加齢黄斑変性治療薬アイリーアが売上を大きく伸ばした一方で、PCSK9阻害LDLコレステロール降下薬プラルエント発売後の立ち上がりの遅れが示されました。

治験関連ニュースでは、好材料と悪材料が交錯しました。ノボ・ノルディスク(デンマーク)の糖尿病治療薬候補、ニューロクライン・バイオサイエンシス(米国)の子宮内膜症治療薬候補、ザフゲン(米国)の肥満症治療薬候補、アエリー・ファーマシ ューティカルズ(米国)の緑内障治療薬候補、エグゼリクシス(米国)の腎臓がん治療薬候補ならびにフレクション・セラピューティクス(米国)の変形性膝関節症治療薬候補は、いずれも良好な治験結果を発表しました。

一方、アムジェン(米国)の骨粗鬆症治療薬候補、インサイト(米国)の固形がんの治療薬候補ルキソリチニブ、バイオクリスト・ファーマシューティカルズ(米国)の遺伝性血管浮腫治療薬候補の治験結果は期待外れに終わりました。CTIバイオ・ファーマ(米国)の骨髄線維症治療薬候補ならびにカラ・セラピューティクス(米国)の手術後鎮痛プログラムは米国食品医薬品局(FDA)から治験の差し止め命令を受けました。

その他のニュースでは、PTCセラピューティクス(米国)のデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)治療薬候補トランスラルナのニュースが、市場で最も失望されました。同社は、有効性の欠如を理由に、FDAから「申請拒否」の書簡を受け取っており、薬価を巡る議論の紛糾するドイツ市場からの同薬の回収を検討しています。また、差別化が評価される企業は、困難な市場環境にあっても、資本市場へのアクセス(資金調達)が可能です。バイオ医薬品のベイジーン(中国)、CRISPR技術に基づくゲノム編集のエディタス・メディシン(米国)、遺伝子治療開発のエイベクシス(米国)は、予定通り、新規株式公開を成功させました。

今後のバイオ医薬品市場見通し

医薬品価格引下げ圧力の高まりなどのマイナス材料もあるものの、ここ最近の大型医薬品の承認や、有望な新薬のパイプラインの動向から、バイオテクノロジー企業群は引き続き成長が期待できると考えており、今後数年にわたってヘルスケアセクターを上回る売上成長が期待できると見ています。

こうした成長性に加えて、良好な治験結果が示されれば、中長期的にはゲノム関連企業の株価は引き続き上昇基調が期待できると考えます。また、足元の株価調整によりバリュエーション(投資価値評価)の水準は魅力的なところまで低下したとみており、今後、市場に安心感が戻る必要はありますが、中長期的にみると株価の調整は良好な投資機会となる可能性もあると考えます。

※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。

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バイオ医薬品関連企業の売上高は相対的に高い伸びが見込まれる

バイオ医薬品関連企業の売上高は、新興国の企業を上回って堅調に成長してきました。(図表5参照)

バイオ医薬品関連企業については、①有望な治療薬候補の良好な治験結果の発表、②大型の新薬の承認、 ③新薬販売開始後の業績寄与の拡大などを背景に、米国企業や日本企業よりも相対的に高い売上高の伸びが見込まれています。(図表6参照)

売上高の伸びに沿って株価も上昇

過去の実績では、バイオ医薬品関連企業の株価は、売上高の伸びとともに上昇してきたことがわかります。(図表7参照)

バリュエーション

2011年以降、バイオ医薬品関連株式の株価が大きく上昇したことから、PSR(株価売上高倍率)で見たバリュエーション(投資価値評価)は高い水準にありましたが、足元では株価の調整を受け低下しています。(図表8参照)

※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。

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