2016年3月のバイオ医薬品市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2016年3月のバイオ医薬品市場 グローバル バイオ医薬品

バイオ医薬品関連企業の株価動向

3月のナスダック・バイオテック指数(ドルベース、配当含まず)は上昇しました。

治験関連ニュースでは、好材料と悪材料が交錯しました。ノボ・ノルディスク(デンマーク)は、2型糖尿病治療薬候補の心血管系に対する安全性について、良好な治験結果を発表しました。またバイオマリン・ファーマシューティカル(米国)は小児神経変性疾患(バッテン病)治療薬候補について、GWファーマシューティカルズ(米国)はドラベット症候群を含む治療抵抗性てんかん治療薬候補について、ケリックス・バイオファーマシューティカルズ(米国)は慢性腎疾患患者の鉄分欠乏貧血症治療薬候補について、アルダー・バイオファーマシューティカルズ(米国)は片頭痛予防薬について、いずれも良好な治験結果を発表しました。

一方、ポルトラ・ファーマシューティカルズ(米国)は、抗血栓症治療薬候補のフェーズ3治験結果が事前の期待に僅かに届かなかったことを発表しました。セルデックス・セラピューティクス(米国)は抗脳腫瘍EGFR変異ワクチンの治験打ち切りを、ギリアド・サイエンシズ(米国)は、安全性懸念を理由に、血液がん治療薬ザイデリグの治験打ち切りを発表しました。

承認関連ニュースでは、アカディア・ファーマシューティカルズ(米国)のパーキンソン病に伴う精神病治療薬候補が米食品医薬品局(FDA)諮問委員会の推奨を得た一方で、ユナイテッド・セラピューティクス(米国)の埋め込み型で投薬をする肺動脈性肺高血圧症治療薬リモジュンはFDAの承認を得られませんでした。また、プーマ・バイオテクノロジー(米国)の早期乳がん術後治療薬候補ニラチニブの新薬申請は延期されました。

その他のニュースでは、米保健福祉省傘下のメディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)は、メディケア・パートB (補足的医療保険)プログラム対象医薬品に係る報酬払い戻し規則の変更を提案しました。その他、高コレステロール血症治療薬(PCSK9阻害剤)の特許を巡る訴訟は、リジェネロン・ファーマシューティカルズ(米国)の訴えが退けられ、アムジェン(米国)が勝訴しました。また、C型肝炎治療薬の特許を巡る訴訟では、メルク(米国)が勝訴しました。敗訴したギリアド・サイエンシズは、特許使用料を支払うことが予想されます。

今後のバイオ医薬品市場見通し

医薬品価格引下げ圧力の高まりなどのマイナス材料もあるものの、ここ最近の大型医薬品の承認や、有望な新薬のパイプラインの動向から、バイオテクノロジー企業群は引き続き成長が期待できると考えており、今後数年にわたってヘルスケアセクターを上回る売上成長が期待できると見ています。

こうした成長性に加えて、良好な治験結果が示されれば、中長期的にはゲノム関連企業の株価は引き続き上昇基調が期待できると考えます。また、足元の株価調整によりバリュエーション(投資価値評価)の水準は魅力的なところまで低下したとみており、今後、市場に安心感が戻る必要はありますが、中長期的にみると株価の調整は良好な投資機会となる可能性もあると考えます。

(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。)

 

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バイオ医薬品関連企業の売上高は相対的に高い伸びが見込まれる

バイオ医薬品関連企業の売上高は、新興国の企業を上回って堅調に成長してきました。(図表5参照)

バイオ医薬品関連企業については、①有望な治療薬候補の良好な治験結果の発表、②大型の新薬の承認、③新薬販売開始後の業績寄与の拡大などを背景に、米国企業や日本企業よりも相対的に高い売上高の伸びが見込まれています。(図表6参照)

売上高の伸びに沿って株価も上昇

過去の実績では、バイオ医薬品関連企業の株価は、売上高の伸びとともに上昇してきたことがわかります。(図表7参照)

バリュエーション

2011年以降、バイオ医薬品関連株式の株価が大きく上昇したことから、PSR(株価売上高倍率)で見たバリュエーション(投資価値評価)は高い水準にありましたが、足元では株価の調整を受け低下しています。(図表8参照)

(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。)

 

記載のデータは、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。

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