2016年4月のバイオ医薬品市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2016年4月のバイオ医薬品市場 バイオ医薬品

バイオ医薬品関連企業の株価動向

4月のナスダック・バイオテック指数(ドルベース、配当含まず)は上昇しました。

承認関連ニュースでは、米国食品医薬品局(FDA)諮問委員会がサレプタ・セラピューティクス(米国)のデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)治療薬候補エテプリルセンに対して否定的な見解を示した一方、インターセプト・ファーマシューティカルズ(米国)の原発性胆汁性胆管炎治療薬候補を推奨しました。またFDAは、アカディア・ファーマシューティカルズ(米国)のパーキンソン病に伴う精神病治療薬を承認しました。

M&A(合併・買収)関連ニュースでは、メディベーション(米国)がサノフィ・アベンティス(フランス)の敵対的買収提案を、「適切ではない」として、拒否しました。

決算関連ニュースでは、好材料と悪材料が交錯しました。アムジェン(米国)、バイオジェン(米国)は、ともに、極めて良好な決算を発表しました。セルジーン(米国)は良好な今期決算を発表した一方で、市場の予想通り、通年予想を小幅に下方修正しました。一方、イルミナ(米国)の決算は期待外れに終わりました。

今後のバイオ医薬品市場見通し

バイオ医薬品セクターの騰落率は、ここ数年、他セクターを上回って推移してきました。1)革命的な治療薬が市場に投入され、セクターのファンダメンタルズ(基礎的条件)が改善したこと、2)株価のバリュエーション(投資価値評価)が2009年に付けた低水準から過去の平均的な水準に上昇したこと、3)新薬のパイプライン動向から、今後数年にわたって良好なニュースが期待されること、4)M&A(合併・買収)活動が活発化し、パイプラインの有望な中・小型企業に対する医薬品大手やバイオ企業による提案が散見されること、等が背景にあると考えます。業界再編の動きは、当面変わらないと見ており、バイオ医薬品企業の利益成長率は、今後数年間、不測の事態を除き、相対的に高い成長性が期待されます。

11月の米大統領選に向けて、候補者の薬価を巡る発言が散見され、2016年の市場は値動きの荒い展開も予想されますが、長期の投資家には、足元、買いの好機が提供されていると考えます。良好な規制環境や研究・開発(R&D)の生産性の改善等が株価をけん引する状況は変わりませんが、堅固な事業基盤を有し、優秀な経営陣を擁する企業を厳選することは、極めて重要です。ファンダメンタルズは良好であり、バイオ医薬品関連企業が、未だ満たされていない医療ニーズへの対応を目標に革新を続ける限り、不安要素は見当たらないと考えます。

※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。

バイオ医薬品関連企業の売上高は相対的に高い伸びが見込まれる

バイオ医薬品関連企業の売上高は、新興国の企業を上回って堅調に成長してきました。(図表5参照)

バイオ医薬品関連企業については、①有望な治療薬候補の良好な治験結果の発表、②大型の新薬の承認、 ③新薬販売開始後の業績寄与の拡大などを背景に、米国企業や日本企業よりも相対的に高い売上高の伸びが見込まれています。(図表6参照)

バリュエーション

2011年以降、バイオ医薬品関連株式の株価が大きく上昇したことから、PSR(株価売上高倍率)で見たバリュエーション(投資価値評価)は高い水準にありましたが、足元では株価の調整を受け低下しています。(図表8参照)

 

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