武田薬品工業が米アリアドを買収しがん分野を強化 | ピクテ投信投資顧問株式会社

武田薬品工業が米アリアドを買収しがん分野を強化 バイオ医薬品

ポイント

2017年1月9日、武田薬品工業は米国のバイオ医薬品企業アリアド・ファーマシューティカルズを約54億ドルで買収することを発表しました。今回の武田薬品工業によるアリアドの買収のような有望な治療薬や治療薬候補の取得を目的とした大手医薬品企業や大手のバイオ医薬品企業によるバイオ医薬品企業に対するM&A(合併・買収)の動きは、今後も継続するものと考えます。

武田薬品工業が米アリアド・ファーマシューティカルズを買収

2017年1月9日、武田薬品工業(日本)は米国のバイオ医薬品企業アリアド・ファーマシューティカルズを約54億ドル(約6,300億円)で買収することを発表しました。

公開買い付け価格は1株あたり24ドルで、買収発表の前営業日(1月6日)の株価13.74ドルを約75%上回る価格となっています。なお、2017年1月9日の株価は公開買い付け価格にさや寄せするかたちで前営業日比+73%上昇しました。

アリアドは既に製品化された白血病治療薬アイクルシグや現在治験中のパイプラインとして肺がん治療薬候補ブリガチニブを有しており、今回の買収により武田薬品工業はがん分野の強化を図ります。

有望な治療薬候補(パイプライン)の獲得などを目的としたM&Aが継続

今回の武田薬品工業によるアリアドの買収のようなバイオ医薬品関連企業をターゲットとした大手医薬品企業や大手のバイオ医薬品企業によるM&A(合併・買収)の動きは継続するものと考えます。

2015年にかけては租税回避を目的としたものも多く見られましたが、米国政府が租税回避に対する対抗策を打ち出したことなどを背景に、現在は下火となっています。

一方で、事業強化のために有力な治療薬や研究開発の途上にある有望な治療薬候補(パイプライン)の獲得を目的としたM&Aは引き続き堅調に推移しています(図表2参照)。2016年は買収総額では2015年を下回ったものの件数は2015年と同水準であり、買収におけるプレミアムは2015年を上回る高い水準となりました。

バイオ医薬品関連企業は、これまで画期的な治療薬候補を提供し、今後も有望な治療薬の承認が期待されています。そのためバイオ医薬品関連企業は引き続き魅力的な買収ターゲットとなる可能性があると考えられます。

※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。

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