2016年12月のバイオ医薬品市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2016年12月のバイオ医薬品市場 グローバル バイオ医薬品

バイオ医薬品関連企業の株価動向

12月のナスダック・バイオテック指数(ドルベース、配当含まず)は下落しました。

医薬品セクターは、12月も変動の大きい展開となり、厳しい1年を終えました。トランプ次期米大統領の雑誌インタビューでのコメントを受け、薬価引き下げ懸念が再燃しました。

例年注目を集める米国血液学会は、目立った発表もなく閉会し、医薬品セクターの押上げ要因にはなりませんでした。また、月後半に開催されたアルツハイマー病臨床試験(CTAD)会議では、バイオジェン(米国)の発表がとりわけ注目されましたが、11月にイーライ・リリー(米国)が今年、最も期待されていたアルツハイマー治療薬候補のフェーズ3治験で主要評価項目を達成できなかったことを発表して以降、強まっていた失望感は払拭されませんでした。

アムジェン(米国)とジャズ・ファーマシューティカルズ(米国)の株価は底堅く推移しました。企業固有の好材料があったわけではなく、数週間の株価低迷により、バリュエーション(投資価値評価)面での魅力が増していたためだと思われます。一方、バーテックス・ファーマシューティカルズ(米国)は、2017年1月第2週の業績予想発表を控え、市場では慎重な見方が広がり大きく下落しました。ニューロクライン・バイオサイエンス(米国)は、最高財務責任者(CFO)の退任を受けて売られましたが、退任は、個人的な理由によるものであり、会社側に問題があったわけではないと見ています。

今後のバイオ医薬品市場見通し

バイオ医薬品セクターの騰落率は、ここ数年、他セクターを上回って推移してきました。

1)革命的な治療薬が市場に投入され、セクターのファンダメンタルズ(基礎的条件)が改善したこと、

2)株価のバリュエーション(投資価値評価)が2009年に付けた低水準から過去の平均的な水準に上昇したこと、

3)良好な新薬のパイプライン動向、

4)パイプラインの有望な中・小型企業に対する医薬品大手やバイオ企業によるM&A(合併・買収)活動の活発化

等が背景にあったと考えます。業界再編の動きは、当面変わらないと見ており、バイオ医薬品企業の利益成長率は、今後数年間、不測の事態を除き、相対的に高い成長性が期待されます。良好な新薬承認動向や研究・開発(R&D)の生産性の改善等が株価をけん引する状況は変わりませんが、堅固な事業基盤を有し、優秀な経営陣を擁する企業を厳選することは、極めて重要です。ファンダメンタルズは良好であり、バイオ医薬品関連企業が、未だ満たされていない医療ニーズへの対応を目標に革新を続ける限り、不安要素は見当たらないと考えます。

(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。)

 

バイオ医薬品関連企業の売上高は相対的に高い伸びが見込まれる

バイオ医薬品関連企業の売上高は、新興国の企業を上回って堅調に成長してきました。(図表5参照)バイオ医薬品関連企業については、(1)有望な治療薬候補の良好な治験結果の発表、(2)大型の新薬の承認、(3)新薬販売開始後の業績寄与の拡大などを背景に、米国企業や日本企業よりも相対的に高い売上高の伸びが見込まれています。(図表6参照)

売上高の伸びに沿って株価も上昇

過去の実績では、バイオ医薬品関連企業の株価は、売上高の伸びとともに上昇してきたことがわかります。(図表7参照)

バリュエーション

2011年以降、バイオ医薬品関連株式の株価が大きく上昇したことから、PSR(株価売上高倍率)で見たバリュエーション(投資価値評価)は高い水準にありましたが、足元では株価の調整を受け低下しています。(図表8参照)

(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。)

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