2017年1月のバイオ医薬品市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2017年1月のバイオ医薬品市場 グローバル バイオ医薬品

バイオ医薬品関連企業の株価動向

1月のナスダック・バイオテック指数(ドルベース、配当含まず)は上昇しました。

毎年恒例の、ヘルスケア業界最大のイベント(の一つである)、「JPモルガン・ヘルスケア・コンファレンス」が、1月9日~12日の日程で開催されましたが、バイオ医薬品企業の発表には、特に、目新しいものがなく、投資家の関心は、1月20日に発足した米国のトランプ新政権に集まりました。

ナスダック・バイオテック指数(ドルベース、配当含まず)は、今後の買収対象と目される中・小型株がけん引した一方、大型株は出遅れる動きとなりました。がん、希少疾病、中枢神経系疾患等の分野で、既に、案件が成立しており、M&A(合併・買収)活動は、年間を通じて、活況を呈するとの見方が確認されました。

がんの分野で強みを持つアリアド・ファーマシューティカルズ(米国)は武田薬品工業からの買収提案を受け、株価が大幅に上昇しました。また開発最終段階のがん治療薬候補を有するクロビス・オンコロジーやテサロなどは、アリアド・ファーマシューティカルズ買収のニュースを受け、株価が上昇しました。インサイト(米国)は、がん免疫治療に用いられるIDO1阻害剤候補エパカドスタットについて、複数の重要な治験を開始することを発表しました。

今後のバイオ医薬品市場見通し

バイオ医薬品セクターの騰落率は、ここ数年、他セクターを上回って推移してきました。

1)革命的な治療薬が市場に投入され、セクターのファンダメンタルズ(基礎的条件)が改善したこと、

2)株価のバリュエーション(投資価値評価)が2009年に付けた低水準から過去の平均的な水準に上昇したこと、

3)良好な新薬のパイプライン動向、

4)パイプラインの有望な中・小型企業に対する医薬品大手やバイオ企業によるM&A(合併・買収)活動の活発化

等が背景にあったと考えます。業界再編の動きは、当面変わらないと見ており、バイオ医薬品企業の利益成長率は、今後数年間、不測の事態を除き、相対的に高い成長性が期待されます。米国における薬価引き下げ圧力の高まりは引き続き注意が必要と考えますが、長期的投資の観点では、魅力的な投資機会を提供する可能性があると見ています。

良好な新薬承認動向や研究・開発(R&D)の生産性の改善、M&Aの動き等が株価をけん引する状況は変わりませんが、堅固な事業基盤を有し、優秀な経営陣を擁する企業を厳選することは、極めて重要です。ファンダメンタルズは良好であり、バイオ医薬品関連企業が、未だ満たされていない医療ニーズへの対応を目標に革新を続ける限り、不安要素は見当たらないと考えます。 (※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。)

 

バイオ医薬品関連企業の売上高は相対的に高い伸びが見込まれる

バイオ医薬品関連企業の売上高は、新興国の企業を上回って堅調に成長してきました。(図表5参照)バイオ医薬品関連企業については、(1)有望な治療薬候補の良好な治験結果の発表、(2)大型の新薬の承認、(3)新薬販売開始後の業績寄与の拡大などを背景に、米国企業や日本企業よりも相対的に高い売上高の伸びが見込まれています。(図表6参照)

売上高の伸びに沿って株価も上昇

過去の実績では、バイオ医薬品関連企業の株価は、売上高の伸びとともに上昇してきたことがわかります。(図表7参照)

バリュエーション

2011年以降、バイオ医薬品関連株式の株価が大きく上昇したことから、PSR(株価売上高倍率)で見たバリュエーション(投資価値評価)は高い水準にありましたが、足元では株価の調整を受け低下しています。(図表8参照)

(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。)

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