2017年4月のバイオ医薬品市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2017年4月のバイオ医薬品市場 バイオ医薬品 グローバル

バイオ医薬品関連企業の株価動向

4月のナスダック・バイオテック指数(ドルベース、配当含まず)の月間騰落率は上昇しました。

バイオ医薬品大手の2017年1-3月期決算は、これまで発表されたところ、概ね好調です。セルジーン(米国)は、売上数量の伸びと良好な価格設定を受け、前年同期比18.2%の増収となりました。主力の多発性骨髄腫治療薬レブラミドは、国内外での販路拡大を背景に、事前予想通りの売上を計上しました。

承認関連ニュースでは、ニューロクライン・バイオサイエンシス(米国)の遅発性ジスキネジア治療薬バルベナジンが米食品医薬品局(FDA)の承認を受けました。バルベナジンの承認は、承認そのものはもとより、遅発性ジスキネジア全般に対する適応が承認されたこと、警告表示の義務付けのない承認だったこと、前倒しの発売が予定されることなど、同社にとってプラス面が多い内容でした。同社は、医薬品の研究・開発段階から製造・販売段階に歩を進めることとなります。

医療機器関連ニュースでは、サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(米国)が好調な2017年1-3月期決算を発表し、既存事業ベースで前年同期比+4%の増収となりました。顧客別販売動向では、医薬品セクター向けは1桁台後半の成長となりました。また、中国事業は10%台後半の増収と、引き続き売上のけん引役を果たしており、同国での市場シェアの拡大が期待されます。

今後のバイオ医薬品市場見通し

バイオ医薬品セクターについては、2015年半ば以降、薬価引き下げ圧力などが株価にとってマイナス要因となっています。一方で、1)革命的な治療薬が市場に投入されたことを背景としたセクターのファンダメンタルズ(基礎的条件)の改善、2)株価のバリュエーション(投資価値評価)が2009年に付けた低水準から過去の平均的な水準に上昇したこと、3)良好な新薬のパイプライン動向、4)パイプラインの有望な中・小型企業に対する医薬品大手やバイオ企業によるM&A(合併・買収)活動の活発化等は株価にとってプラス要因となってきました。

このような中、業界再編の動きは、当面変わらないと見ており、バイオ医薬品企業の利益成長率は、今後数年間、不測の事態を除き、相対的に高い成長性が期待されます。米国における薬価引き下げ圧力の高まりは引き続き注意が必要と考えますが、長期的投資の観点では、魅力的な投資機会を提供する可能性があると見ています。良好な新薬承認動向や研究・開発(R&D)の生産性の改善、 M&Aの動き等が株価をけん引する状況は変わりませんが、堅固な事業基盤を有し、優秀な経営陣を擁する企業を厳選することは、極めて重要です。ファンダメンタルズは良好であり、バイオ医薬品関連企業が、未だ満たされていない医療ニーズへの対応を目標に革新を続ける限り、不安要素は見当たらないと考えます。

(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。)

 



 

 

バイオ医薬品関連企業の売上高は相対的に高い伸びが見込まれる

バイオ医薬品関連企業の売上高は、新興国の企業を上回って堅調に成長してきました。(図表5参照)

バイオ医薬品関連企業については、(1)有望な治療薬候補の良好な治験結果の発表、(2)大型の新薬の承認、(3)新薬販売開始後の業績寄与の拡大などを背景に、米国企業や日本企業よりも相対的に高い売上高の伸びが見込まれています。(図表6参照)

売上高の伸びに沿って株価も上昇

過去の実績では、バイオ医薬品関連企業の株価は、売上高の伸びとともに上昇してきたことがわかります。(図表7参照)

バリュエーション

2011年以降、バイオ医薬品関連企業の株価が大きく上昇したことから、PSR(株価売上高倍率)で見たバリュエーション(投資価値評価)は高い水準にありましたが、足元では株価の調整を受け低下しています。(図表8参照)

(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。)

 

 


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