ノバルティスのCAR-T療法によるがん治療法が米国で初承認 | ピクテ投信投資顧問株式会社

ノバルティスのCAR-T療法によるがん治療法が米国で初承認 グローバル バイオ医薬品

ポイント

2017年8月30日、大手医薬品企業ノバルティスのCAR-T療法による白血病治療法「キムリア」が米FDAによって承認されました。尚、CAR-T療法による治療法の承認は初めてとなります。このニュースを受け8月28日にCAR-T療法のがん治療法を開発するカイト・ファーマの買収を発表した米バイオ医薬品大手ギリアド・サイエンシズの株価は大きく上昇しました。

ノバルティスのCAR-T療法のがん治療法 「キムリア」が米国で承認

2017年8月30日、スイスの医薬品大手ノバルティスの 小児・若年者の難治性急性リンパ性白血病治療法「キ ムリア」が米食品医薬品局(FDA)により承認されました。 「キムリア」はキメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)療法に よる治療法ですが、CAR-T療法の治療法の承認は初 めてとなります。なお1回投与の「キムリア」の価格は47 万5,000ドル(約5,200万円)に設定されています。

CAR-T療法については、2017年8月28日に米国の大 手バイオ医薬品企業ギリアド・サイエンシズがCAR-T療 法によるがん治療法候補を有するカイト・ファーマ(米 国)を119億ドル(約1兆3,000億円)で買収するなど、 注目を集めている分野ですが、「キムリア」の承認を受 け、CAR-T療法への期待が高まったことから、8月30日 のギリアド・サイエンシズの株価は前日比+7.25%と大きく 上昇しました。

 

画期的な治療CAR-T療法、関連銘柄の 株価は大きく上昇

CAR-T療法では、まず、患者さんから取り出したT細胞 (白血球のなかのリンパ球の一種で、免疫機能の司令 塔として重要な役割を果たしている)にがん細胞が隠れ ているタンパク質などを狙い撃ちできるキメラ抗原受容 体(CAR)を発現させる遺伝子改変を加えます。そして、 遺伝子改変を加えたCAR-T細胞を患者さんの体内に 戻し、がんの治療を行うという療法で、奏功率(抗がん 剤などの薬物療法の効果を示す割合のこと)が高いこと などから、画期的な治療として注目を集めています。

今回は大手医薬品企業のノバルティスの治療法「キム リア」が承認されましたが、ギリアド・サイエンシズが買収 したカイト・ファーマは年内の承認が期待されている他、 ジュノ・セラピューティクス(米国)やブルーバード・バイ オ(米国)なども研究開発を進めています。

特に、2016年12月に開催された米国学会(ASH)で、 CAR-T療法が有望であることが発表されて以降、これ らのバイオ医薬品企業の株価は大きく上昇しています (図表1参照)。

記載された銘柄はあくまで参考として紹介したものであり、その銘柄・企業の 売買を推奨するものではありません。また、データは過去の実績であり、将 来の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません。

画期的な新薬を生み出すバイオ医薬品 企業に注目

バイオ医薬品企業については、がん領域以外にも中枢 神経領域や希少病領域などを中心に画期的な新薬の 開発が進められています。新薬の承認についても、 2016年は22件と低調でしたが、2017年は31件(8月 29日現在)と順調に推移しています。

また画期的な新薬の開発を進めている企業や治療薬 を保有している企業については、パイプラインの拡充を 図っている大手医薬品企業や大手バイオ医薬品企業 によるM&A(合併・買収)のターゲットとなる可能性があ ります。

引き続き画期的な新薬を生み出すバイオ医薬品企業 が注目されます。

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