開発中止の発表でセルジーンの株価下落も、業績への影響は軽微 | ピクテ投信投資顧問株式会社

開発中止の発表でセルジーンの株価下落も、業績への影響は軽微 グローバル バイオ医薬品

ポイント

米バイオ医薬品大手のセルジーンは、開発中のクローン病治療薬候補について、開発中止を発表しました。これを受け、翌営業日の同社の株価は大きく下落しました。しかし、ピクテでは今回の開発中止が同社の業績に与える影響は軽微とみており、セルジーンは依然としてクオリティの高いバイオ医薬品企業であると考えます。

クローン病治療薬候補の開発中止を受け 米セルジーンの株価が大きく下落

米バイオ医薬品大手のセルジーンが、開発中のクローン 病治療薬候補モンジャーセンの開発中止を発表したこと が失望され、2017年10月20日、同社の株価は前日比 -10.76%の大幅下落となりました(図表1参照)。

ピクテでは開発中止の影響は 軽微とみている

今回の開発中止について、ピクテでは同社に与える影響 は軽微と考えます。

モンジャーセンは、利用できるデータが比較的小さな規 模の研究だけだったことから、セルジーンのパイプライン (新薬候補)の中でも最もリスクの高いものと考えられて いました。そのためモンジャーセン・プロジェクトの中止は、 多少の失望を誘ったものの、極めて大きなサプライズと はなりませんでした。ピクテでは、DCF(割引キャッシュフ ロー)法での企業価値評価においてモンジャーセン・プ ロジェクトの成功確率を25%で計算しており、今回のプロ ジェクト中止がセルジーンのNPV(正味現在価値)に与え る影響は全体の2%以下とみています。

ただし、セルジーンの経営陣については、市場からの信 頼を少しばかり失った可能性があります。

 ※収益資産の価値を評価する方法のひとつ

セルジーンを取り巻く知的財産権の問題

セルジーンについては、主力治療薬レブラミドなどを巡る 知的財産権の問題も話題となってきました。この点につ いては、セルジーンが後発薬(ジェネリック)企業と和解 できるとみており、これまでは大きな問題とはなっていま せん。

例えば、後発薬メーカーのドクターレディース(インド)は、 新しい多形体(同じ組成の化学物質で異なる状態の結 晶形)を発見したと主張しています。セルジーンによる数 年にわたる広範囲な研究の中で同多形体が発見されて いない可能性や、セルジーンが特許を有している多形体 を全く解析することなく、100%の純度で生産することが できる可能性はかなり低いと思われます。

そのためピクテでは、セルジーンは知的財産権を巡る問 題は解決できるとみています。しかしながら、実際に解決 されるまでは、この問題は懸案事項になるものと考えま す。

セルジーンは有望なバイオ医薬品企業

セルジーンはバイオテック企業のなかで、最もクオリティ の高い大型株のひとつとして注目されます。リンパ種や 多発性骨髄腫、ベーチェット病などで確度の高いパイプ ライン(新薬候補)を有しています。同社が強みを持つ分 野である血液学で最大の米血液学会が12月に開催さ れることから、同社の株価に影響を与える新しい成果の 発表が注目されます。また、パイプラインの長期的な成 長可能性や営業能力の高さなども同社が注目されるポ イントです。

(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変 更される場合があります。)

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