2019年11月のバイオ医薬品市場 | ピクテ投信投資顧問株式会社

2019年11月のバイオ医薬品市場 バイオ医薬品

バイオ医薬品関連企業の株価動向

11月のナスダック・バイオテック指数(ドルベース、配当含まず)は上昇しました。

11月のバイオ医薬品セクターでは、前月からの上昇基調が継続しました。株式市場全体に対する出遅れ修正に加えて、複数の企業が治験や規制関連の好材料を発表したことや、M&A(合併・買収)関連のニュースが続いたことが好感されました。

株価が大きく上昇した銘柄では、バーテックス・ファーマシューティカルズ(米国)、アルナイラム・ファーマシューティカルズ(米国)、グローバル・ブラッド・セラピューティクス(米国)およびニューロクライン・バイオサイエンシズ(米国)などが挙げられます。バーテックス・ファーマシューティカルズは、10月に米食品医薬品局(FDA)に承認された3剤配合の嚢胞性線維症治療薬や英国で同社治療薬が使用可能になったことなどへの期待から、先月に引き続き大きく上昇しました。アルナイラム・ファーマシューティカルズは、四半期決算が好調だったことに加え、経営陣がキャッシュフローの黒字転換の可能性に言及し、株主に優しい姿勢を示したことが好感されました。また米FDAが急性肝性ポルフィリン症治療薬候補ギボシランを早期に承認したことや、ノバルティス(スイス)によるメディシンズ・カンパニー(米国)(アルナイラムはメディシンズの有力な新薬候補LDLコレステロール低下薬インクリシランに技術供与を行っており20%のロイヤリティを受け取ることができます)の買収なども株価の上昇要因となりました。グローバル・ブラッド・セラピューティクスは、鎌状赤血球症治療薬オキシブリタ(ボクセロトール)が米FDAにより承認されたことが好感されました。ニューロクライン・バイオサイエンシズは、主力製品の遅発性ジスキネジア治療薬イングレッサの販売が好調だったことなどが好感されました。

株価が下落した銘柄では、GWファーマシューティカルズ(英国)ならびにオブスエバ(スイス)が挙げられます。GWファーマシューティカルズは、7-9月期決算は市場予想を上回りましたが、今後の見通しの不透明感から株価が大きく下落しました。オブスエバは、妊娠継続促進薬候補のフェーズ3治験が失敗したことが影響しました。

 

 

今後のバイオ医薬品市場見通し

現在、医薬品に関連する医療費の議論で重要な転換が起こっています。いくつかの国では治療の有効性に応じて医療費を支払う制度(価値に基づく医療)が利用されていますが、処方薬で最大のマーケットである米国においても、従来の出来高払い方式ではなく、同様の制度を求める声は、ますます大きくなっています。医薬品企業と同様に政府、規制当局、保険業者は、医薬品の開発においてイノベーションを抑制することなく、医薬品の費用を効率的に管理することができる妥協案を見つけることを必要としています。最も重要な利害関係者である患者は、破産のリスクにさらされることなく、高品質の治療を受けたいと考えています。これは、治療薬の開発といった科学的側面だけでなく、ビジネスモデルや先進的な思考、価値に基づいた契約といった側面においてもイノベーションを生む最高の機会となると考えます。株式市場の先行きには不透明感がありますが、そのような間でも、長期志向で、市場の非効率性に注目するアクティブ運用者にとっては、数多くの投資機会が存在するものと考えます。

 

 

バイオ医薬品関連企業の売上高は相対的に高い伸びが見込まれる

バイオ医薬品関連企業の売上高は、新興国の企業を上回って堅調に成長してきました。(図表5参照)

 

バイオ医薬品関連企業については、①有望な治療薬候補の良好な治験結果の発表、②大型の新薬の承認、③新薬販売開始後の業績寄与の拡大などを背景に、米国企業や日本企業よりも相対的に高い売上高の伸びが見込まれています。(図表6参照)

 

売上高の伸びに沿って株価も上昇

過去の実績では、バイオ医薬品関連企業の株価は、売上高の伸びとともに上昇してきたことがわかります。(図表7参照)

 

バリュエーション

2011年以降、バイオ医薬品関連企業の株価が大きく上昇したことから、PSR(株価売上高倍率)で見たバリュエーション(投資価値評価)は高い水準にありましたが、足元では株価の調整を受け低下しています。(図表8参照)

 

※データは将来の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません。
※記載されている個別の銘柄・企業については、あくまでも参考であり、その銘柄・企業の売買を推奨するものではありません。また、当資料におけるデータは将来の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません。
※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。

※MSCI指数は、MSCIが開発した指数です。同指数に対する著作権、知的所有権その他一切の権利はMSCIに帰属します。またMSCIは、同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています。

当資料をご利用にあたっての注意事項等

●当資料はピクテ投信投資顧問株式会社が作成した資料であり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。●当資料に記載された過去の実績は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の対象ではありません。 ●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資家保護基金の対象とはなりません。●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。

ページの先頭へ戻る