米国の金融政策と新興国株式 | ピクテ投信投資顧問株式会社

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2014/09/16新興国

ポイント

米国経済が回復基調を強める中、米連邦準備制度理事会(FRB)が2015年にも利上げを実施するとの見方が強まっています。米国の利上げは新興国株式にとってマイナス要因ですが、過去の実績では、米国の利上げ局面でも新興国株式は上昇しており、今後の動向が注目されます。

2004年6月以降の米国の利上げ局面で、新興国株式は上昇

足元、米国経済が回復基調を強める中、米FRBによる利上げが2015年半ばにも実施されるとの見方が強まっています。利上げは株式市場にとってマイナス要因と言われていますが、過去の利上げ局面で新興国株式市場はどのような動きとなったでしょうか。

米FRBは、2004年6月から2006年6月にかけて17回、計4.25%ポイントの利上げを実施しましたが、この時期、新興国株式はMSCI新興国株価指数(現地通貨建て、配当込)の騰落率で+70.1%(2004年5月末から2006年6月末)と大きく上昇しました(図表1上段参照)。

 
図表1:米国政策金利と先進国、新興国株式の推移(上段)、
BRICs諸国の株価収益率(PER)と1株利益成長率(下段)
(指数は現地通貨、月次、期間:2001年8月末~2014年8月末)

 

※先進国株式:MSCI世界株価指数、新興国株式:MSCI新興国株価指数、中国;上海総合指数、インド:SENSEX指数、ブラジル:ボベスパ指数、ロシア:MICEX指数
※直近の株価収益率、1株利益成長率は予想、それ以外は実績
※1株利益成長率は1年後を使用※平均は各国の国内総生産を用い加重平均
※BRICs諸国:中国、インド、ロシア、ブラジル
出所:ブルームバーグ、トムソン・ロイター・データストリーム、IMFのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成

新興国株式のPERの水準は、前回の利上げ前(2004年5月)に比べ割安

次に前回の米国の利上げ直前(2004年5月末)と直近(2014年8月末)の新興国株式の状況をBRICs諸国で比較すると、株価収益率(PER)は直近9.8倍と利上げ直前の21.0倍を大きく下回り、特に中国株式は利上げ直前に31.6倍だったものが直近8.8倍まで低下しており、株価が割安な水準となっていることが分かります(図表1下段参照)。

一方、新興国株式の1株利益成長率は直近+19.8%増と予想されており、利上げ直前の2004年5月末から1年後までの成長率+29%よりは低くなっていますが、20%近い高い利益成長が予想されています。

また、2013年5月にバーナンキ元FRB議長が金融緩和縮小に言及した際には、新興国株式市場は大きく下落しましたが、その時(2013年5月末)と状況を比較すると、直近の方がPERの水準は低く、また1株利益の成長率についても大きく改善しています。

米国の利上げは新興国株式にとってマイナス要因となり注意が必要ですが、足元、PERが割安な水準で、企業業績も改善傾向を示していることに加え、過去の利上げ局面でも新興国株式は上昇していることから、今後の動向が注目されます。

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