グローバル・マーケット・ウォッチ:中国債券市場の魅力 | ピクテ投信投資顧問株式会社

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2019/01/31新興国

ポイント

中国債券市場は急成長していて、投資のタイミングと見ています。 ピクテの中国債券市場への投資は、ボラティリティの上昇に備えてヘッジ手段を講じつつ、絶好の投資機会を最大限に活用することが可能です。

2019年は幕を開けたばかりですが、中国の動向は、既に、ニュースの見出しを独占しています。米国との貿易交渉の難航、中国政府が景気浮揚策を再度実施、中国向け売上の減少に因る大幅な減益を余儀なくされたハイテク企業の非難の声などです。いずれも、足元の状況を捉えた投資の機会がリスクを相殺し得るかどうかという重要な問題を提起しています。

ピクテを含む債券投資家にとっては、リスクと想定されるリターンとの適切な均衡点を見出せるかどうかが極めて重要です。債券投資の専門家として、ピクテは従前から、中国の長期的な可能性に関心を持ってきました。今後の中国の経済成長は、鈍化が避けられない一方で、安定さを増していくと思われます。汎用品の製造からサービス主導の経済への転換を図る、産業構造の変革が徐々に進み、また為替レートが自由化されつつあるからです。中国は、製造業のバリューチェーン上で量から質への転換を急速に進めています。この間、債券市場は成熟さを増すと同時に多様化と国際化が進んでおり、人民元は、将来の準備通貨として注目されています。債券市場の魅力を更に増しているのが、利回りが相対的に高く、他の資産のリターンとの間に強い相関が見られないことです。

更に中国政府は、足元の数ヵ月間において、内需やGDP(国内総生産)の成長を下支える組織的な取り組みを実行しています。また、財政拡大策の導入を公約しており、法人および家計を対象とした減税を実施する一方で、インフラ投資を拡大しています。中央銀行である中国人民銀行は、いくつかの主要国の中銀が金融引締め方向に向かいつつあるなかで、引き続き大規模な金融緩和を行っており、2019年末までに、2,000億ドルを超える資金を市中に供給するものと見込まれています。ピクテのエコノミストは、中国の今年(2019年)のGDP成長率を前年比+6.4%と予想していますが、これは、世界平均の2倍、先進国平均の3倍以上に相当します。

図表1:金融緩和の強化:中国人民銀行の流動性供給、6ヵ月移動平均、名目GDP比(%)

 

※政策的流動性(Policy Liquidity)とは、公開市場操作や、預金準備率や政策金利の変更といった金融政策による流動性の供給のことを指します。

出所:ピクテ・グループ

中国が成功すれば、中国以外の新興国にも恩恵が及ぶと見ています。これは、新興国の米ドル建て社債市場に総じて強気のピクテの見方の追い風となります。中国の米ドル建て債券市場にも、個別の投資機会があると考えますが、昨年(2018年)半ばに見られたような人民元安の局面になれば、魅力的な買い場となる可能性があると考えます。

中国にとって、戦略的に重要な機関とみなされている資産運用機関は、景気刺激策の大きな恩恵を受けると思われます。同様に、資本構成に改善が認められる不動産企業も恩恵を受けると見ています。

これら、資産運用機関や不動産企業の企業が発行した社債のバリュエーションには、上記の可能性がまだ反映されていないからです。

常に準備を怠らないこと

新興国市場は、長期の成長の可能性が大きい一方で、短期的なボラティリティ上昇のリスクが高いことで知られますが、中国も例外ではありません。

図表2:サービス・セクターの拡大:中国のサービス・セクターの規模の推移、GDP比(%)

 

出所:ピクテ・グループ

ここが、ピクテのリスクを均衡するといった運用哲学が際立つところです。あらゆる機会を捉えてリスクを分散することが、ピクテの中国債券市場への投資の要となります。これを実現するため、リスクと相関係数について、個別の投資テーマとポートフォリオ全体を横断的に分析しているからです。

新興国債券市場の下落は、大まかにいうと、新興国通貨安に伴って生じる傾向が見られます。新興国通貨バスケットのショート・ポジションは、新興国社債のロング・ポジションに対する効果的なヘッジとなっています。新興国各国に固有の特性があることを勘案すると、通貨のポジションを機動的に管理することは極めて重要です。

足元のポートフォリオでは、アジア通貨のショート・ポジションが中国の景気減速に対する、極めて効果的なヘッジ手段となっています。

ピクテでは、中国ソブリン債のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)にも投資を行っています。CDSは、債券発行体の信用格付けの悪化に対する保険であり、不動産企業の社債に対する追加的な補償を確保するものです。中国市場内の投資ユニバース(投資対象候補)が拡大するにつれ、構築したポジションに対するヘッジの必要性も増しますが、このことは、ピクテの投資理論の説得力を高めるものだと考えます。

ピクテは、中国が世界有数の製造工場から、より開かれたサービス業主導の経済へ転換することが、多様な投資の機会を提供すると長く確信してきました。入手可能なあらゆる投資手法を活用し、リスクの均衡に注力するならば、ピクテの中国投資に対するアプローチは、長期の価値を捉えると同時に、短期のボラティリティ上昇リスクを抑えることが可能になると見ています。そして、実現し得る最高のリスクとリターンの均衡を確保できると考えます。このような機動的な投資手法は、従来型の債券投資戦略とは一線を画するものなのです。

(※将来の市場環境の変動等により、当資料記載の内容が変更される場合があります。)

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