新興国、注目のトピックス集 (15年10月号) | ピクテ投信投資顧問株式会社

新興国、注目のトピックス集 (15年10月号) グローバル 新興国株式

2015/10/13新興国株式

ポイント

9月の新興国株式市場は、中国景気の減速や米国の利上げ先送りなどから世界経済の先行き不透明感が高まったことなどを受け下落しました。

9月の新興国株式市場

9月の新興国株式市場は月間で下落しました。新興国の株式市場は、8月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が同国の景気鈍化を示す内容だったことを受け世界経済の先行き懸念が高まり、月初から軟調な動きとなりました。その後、中国政府による株式市場支援の動きや、月半ばの原油価格上昇などを受け反発する場面もありました。しかし中旬以降は、中国の景気減速が世界経済に与える影響に対する懸念などもあり新興国株式市場は下げ幅を拡大する動きとなりました。また、米国の利上げ先送りで世界景気への懸念が高まりました。

今後の見通し

長期的には、新興国経済は、若い労働人口が豊富であることなどを背景に、中間所得層の持続的な拡大や構造変化に後押しされ、先進国を凌ぐ成長力を有しているとの見方には変更ありません。しかし、当面は米国の利上げ開始時期を巡る見方や中国の経済・政策動向には市場の注目が集まることが予想されます。また、世界景気の先行き不透明感が高まるなか、新興国の企業業績は下方修正傾向にあります。特に、中国経済の減速が予想以上に長引いた場合には、商品市況や世界経済へのマイナスの影響が拡大する可能性もあります。

こうした点は、新興国株式にとってさらなる下落リスクとなることから、当面は値動きが大きい展開が続く可能性があり、新興国株式市場の動向をより慎重なスタンスで注視していく必要があると考えます。米国の利上げ時期を巡る不透明感はリスク回避の動きを高め、新興国株式市場にマイナスの影響を及ぼしてきました。今後、米国の利上げが新興国の資金調達に影響がない程度に緩やかに進めば、世界経済の先行き不透明感も払拭され、新興国株式にプラスになると見ています。

また、株式の様々なバリュエーション(投資価値評価)は過去平均や先進国よりも割安な水準となっており、市場センチメント(市場心理)も最低水準まで落ち込んでいます。このため、世界景気の回復により需要が回復した場合には、大きく株価が反発する可能性もあるとみており、株価の下落は長期的な投資機会を提供するものと考えます。

※将来の市場環境の変動等により、コメントの内容が変更される場合があります。

注目のトピックス

 

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