新興国、注目のトピックス集 (15年12月号) | ピクテ投信投資顧問株式会社

新興国、注目のトピックス集 (15年12月号) グローバル 新興国株式

2015/12/04新興国株式

ポイント

11月の新興国株式市場は、商品市況の下落やトルコによるロシアの戦闘機撃墜でリスク回避の動きが高まったことなどから、下落しました。

11月の新興国株式市場

11月の新興国株式市場は月間で下落しました。中旬にかけては、2015年中にも米国で利上げが行われるとの観測や商品市況の下落などを背景に、月半ばにかけて下落基調となりました。その後は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で米国の利上げのペースが緩やかなものになるとの見解が示され米国経済の先行きに安心感が広がったことや、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が追加緩和策を示唆したことなどを背景に、株式市場は反発したもののトルコによるロシアの戦闘機撃墜でリスク回避の動きが高まったことなどから月末にかけて再び下落し、月間で下落となりました。

今後の見通し

長期的には、新興国経済は、若い労働人口が豊富であることなどを背景に、中間所得層の持続的な拡大や構造変化に後押しされ、先進国を凌ぐ成長力を有しているとの見方には変更ありません。しかし、当面は米国の金融政策や中国の経済・政策動向には市場の注目が集まることが予想されます。米国の利上げ時期を巡る不透明感はリスク回避の姿勢を強め、新興国株式市場にマイナスの影響を及ぼしてきましたが、これ以上マイナスの影響を及ぼすとは見ていません。今後、足元の経済環境を勘案すると米国の利上げのペースは穏やかになると見られるうえ、日本、ユーロ圏、中国は金融緩和を継続しています。

株式の様々なバリュエーション(投資価値評価)は過去平均や先進国よりも割安な水準となっていますが、新興国株式からは資金が流出しています。中国や韓国、台湾、インドなど主要新興国では依然利下げ余地がありこうした政策は景気や株価を下支えするものと期待されます。また、中国では政策効果によりインフラ投資などに回復の兆しも見られます。世界景気の回復により需要が回復した場合には、新興国株式は大きく株価が反発する可能性があるとみており、株価の下落は長期的な投資機会を提供するものと考えます。また、新興国への資金流入により、新興国通貨高・ドル安への転換を後押しすれば、資金調達コスト負担の低下や資源高を通じて新興国経済に更にプラスとなるものと期待されます。

(※将来の市場環境の変動等により、コメントの内容が変更される場合があります。)

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