新興国、注目のトピックス集 (16年4月号) | ピクテ投信投資顧問株式会社

新興国、注目のトピックス集 (16年4月号) グローバル 新興国株式

2016/04/11新興国株式

ポイント

3月の新興国株式市場は、原油・商品価格の上昇やドル高基調の一服感に加え、ユーロ圏の追加金融緩和策の発表や米国の利上げペースの後退などが追い風となり、先進国株式を大きく上回って上昇しました。

3月の新興国株式市場

新興国株式市場は月初、2月末に中国が預金準備率の引き下げを発表したことや、米国の2月の非農業部門雇用者数が市場予想を上回って増加したことなどを受けて世界的な株高となる中、上昇しました。また、中国の全国人民代表大会においてインフラ投資計画の拡大など景気のてこ入れに前向きな姿勢が示されたことや、米ドル高基調の一服感、産油国における生産調整期待などを背景に原油や商品価格が上昇したことも追い風となりました。さらに、欧州中央銀行(ECB)による追加金融緩和の発表や米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げペースの後退が示唆され、中旬にかけても上昇基調が続きました。その後、ベルギーのテロ事件や原油・商品価格の反落などからマイナスの影響を受ける局面もありましたが、月末にかけて米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が追加利上げに慎重な姿勢を示したことなどを受けてさらに上昇し、月間でも先進国株式を大きく上回る上昇率となりました。

今後の見通し

長期的には、新興国経済は、若い労働人口が豊富であることなどを背景に、中間所得層の持続的な拡大や構造変化に後押しされ、先進国を凌ぐ成長力を有しているとの見方には変更ありません。

しかし、今後も当面は米国の金融政策や中国の経済・政策動向、原油価格動向などに市場の注目が集まることが予想されます。市場の先行き不透明感はリスク回避の姿勢を強め、新興国株式市場にマイナスの影響を及ぼすため当面注意が必要と考えます。中国経済の先行きについては景気刺激策の効果により大きな下振れは回避され、安定化に向かうと予想されます。中国経済の先行き見通しに対する過度な懸念が後退していけば、新興国株式市場全体にとってプラスの効果をもたらすと考えます。ここ最近の新興国株式市場の反発は、米ドル安や相当程度冷え込んでいた投資家心理が改善し買い戻しの動きがみられたことなどが背景にあると考えられます。今後も持続的な上昇基調を辿っていくためには、新興国の企業業績の本格的な回復が待たれます。直近では世界的にみると製造業の回復を示唆する経済指標の発表など明るい材料もあり、今後も企業業績動向には注目してく必要があると考えます。

新興国株式の様々なバリュエーション(投資価値評価)をみると、特に株価純資産倍率(PBR)などの資産ベースのバリュエーション中心に過去平均や先進国よりも割安な水準が続いています。特に、ここ最近、業績が低迷し、低バリュエーションとなっている銘柄のうち、今後の景気回復で業績が回復すると見込まれる銘柄については投資家の注目を集める可能性があると考えます。

※将来の市場環境の変動等により、コメントの内容が変更される場合があります。

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