新興国、注目のトピックス集 (16年7月号) | ピクテ投信投資顧問株式会社

新興国、注目のトピックス集 (16年7月号) グローバル 新興国株式

2016/07/12新興国株式

ポイント

6月の新興国株式市場は月間で上昇しました。月半ば以降、英国のEU離脱を問う国民投票を巡って上下する展開の中、EU離脱の決定を受けてリスク回避の動きが広がり世界的な株安となりましたが、各国政府による政策期待などから新興国株式市場も反発し、先進国株式市場を上回る推移となりました。

6月の新興国株式市場

6月の新興国株式市場(現地通貨ベース、配当込み)は月間で上昇しました。新興国株式市場は米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が利上げ時期の後退を示唆したことや需給改善期待などから原油価格が10ヵ月ぶり高値を付けたことなどを受けて、月前半は上昇基調となりました。その後、中旬にかけては英国の欧州連合(EU)離脱を問う国民投票を巡り上下する展開となりましたが、23日に実施された英国の国民投票の結果、英国のEU離脱が決定したことを受けてリスク回避の動きが広がったことから世界的な株安となる中、新興国株式市場も下落しました。しかし、月末にかけては各国政府による政策期待などから世界の株式市場が反発する中、新興国株式市場も反発し、月間でも上昇となり、先進国株式市場を上回る推移となりました。

今後の見通し

長期的には、新興国経済は、若い労働人口が豊富であることなどを背景に、中間所得層の持続的な拡大や構造変化に後押しされ、先進国を凌ぐ成長力を有しているとの見方には変更ありません。しかし、英国のEU離脱を巡って今後も欧州では政治的なリスクが残る一方、11月には米大統領選挙が控えています。先進国における政治的な動きは、米ドル相場や商品価格の変動を通じて新興国株式市場にも影響を及ぼす可能性があると考えられ、注視が必要であると考えます。政治的な不透明感は消費者心理や企業の投資意欲に悪影響を及ぼしかねず、欧米ではインフラ投資などの経済対策が打ち出される可能性があると考えられます。一方、これとは別に既に新興国のいくつかの国では、インフラ投資を加速させています。大規模な例では、中国が主導する「一帯一路」構想などがあります。新興国のみならず先進国でもインフラ投資拡大などの景気刺激策が打ち出されれば、様々な資源や鋼材需要の拡大につながると予想されます。こうした場合、新興国は大いに恩恵を受けるとみられ、新興国市場の株価を押し上げるものと期待されます。

新興国の企業業績改善の鍵を握ると考えられる新興国の輸出統計をみると、数量ベースでは依然として減少傾向が続いていますが、米ドルベースでは悪化に歯止めがかかりつつあるなど、変化の兆しが見られ始めています。ひとたび世界的な需要が拡大に向かえば、新興国の企業業績は大きく改善するものと考えられます。

※将来の市場環境の変動等により、コメントの内容が変更される場合があります。

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