水関連株式市場(14年1月号) | ピクテ投信投資顧問株式会社

水関連株式市場(14年1月号) グローバル 環境関連

2014/01/20環境関連

12月の投資環境

MSCI世界株価指数(現地通貨ベース)は月間で上昇しました。世界の株式市場は、月初、11月の米非農業部門雇用者数が前月比で大幅に増加するなど予想を上回る経済指標の改善を受け、米金融当局が量的金融緩和第3弾(QE3)の債券購入額の縮小を開始するとの見方が強まり下落しました。その後、実際に債券購入額縮小が公表されましたが、当局が景気の継続的な回復を認め低金利と緩和的な政策を暫く続ける方針を改めて示したことを背景に上昇基調となりました。

業種別では情報技術(IT)、資本財・サービス、エネルギーなどが市場平均を上回る上昇となった一方で、デフェンシブ(景気に左右されにくい)性の高いセクターは月後半の上昇が相対的に低かったことから、月間では公益は下落、生活必需品やヘルスケアなどは市場平均を下回る上昇にとどまりました。一般消費財サービスは市場平均並みに上昇しました。

こうした中、水関連企業の株価(現地通貨ベース)は、世界の株式市場の上昇率を上回る上昇となりました。セクター別では装置製造・エンジニアリングセクター及び上下水道サービスは市場を上回る上昇となりましたが、環境マネジメント・サービスセクターは市場を下回る上昇となりました。

装置製造・エンジニアリングセクターではペンテアが2014年の業績予想の発表が好感され上昇しました。環境マネジメント・サービスセクターでは、クリーン・ハーバーズが前月の下落から反転上昇しました。一方、リパブリック・サービシズやスタンテックは下落しました。

※上下水道ビジネスセクターは、水を利用した公益事業を広く含みます。

今後の見通し

主要先進国の緊縮的な財政政策の景気への悪影響が懸念されます。こうした環境下でも水関連業界は都市化、民営化、サスティナビリティー問題などの長期的な需要増加要因に支えられ、相対的に良好な業績動向が見込まれます。特に各国の財政状況が厳しいなかでは水道事業などの民営化が進展し、上下水道サービス企業の事業機会の拡大が見込まれます。

水関連インフラへの投資は必要不可欠であり、中長期的に見ると、世界的に事業展開を行う水関連銘柄のファンダメンタルズ(基礎的条件)は依然として堅調であると考えます。温暖化の影響から世界的な気候変動によって引き起こされる干ばつや洪水の問題なども、水関連インフラへの投資を呼び起こしています。このため、中長期的には、水関連銘柄は引き続き魅力的な投資対象であると考えます。

英国や米国の上下水道企業をはじめとしたよりディフェンシブ性(景気に左右されにくい)の高い規制下の事業比率が高い上下水道銘柄や、装置製造・エンジニアリングセクターでも長期的な成長性の高い銘柄に注目していきたいと考えます。

主要水関連企業の株価と世界株式の株価指数の推移をみると、ここ10年余りで、 水関連企業の株価は世界株式を上回って堅調に推移してきました。ただし、2007年7月中旬以降は世界的な株安の影響を受けて水関連企業の株価も大幅下落しました。

今後、水関連市場は2005年の約60兆円から2025年には約110兆円にまで拡大すると予想されており(注)、水関連市場の成長とともに、上下水道及び装置製造・エンジニアリングセクター企業の収益も中長期的に拡大していくものと見ています。(注:グローバル・ウォーター・インテリジェンス(GWI)予想)

従って、水関連企業は中長期的には依然として魅力的な投資対象であると考えます。また、足元でも増益基調が継続しており、良好な投資環境にあると考えます。

(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。)

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